2023/12/27

勝手にコトノハ映画賞2023

 

勝手にコトノハ映画賞2023

●ベストワン

『枯れ葉』(監督:アキ・カウリスマキ/2023年製作、フィンランド・ドイツ合作)



●優秀作品賞

『ロストケア』(監督:前田哲/2023年製作、日本)


『パーフェクト・ドライバー』(監督:パク・デミン/2022年製作、韓国)


『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
(監督:ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート/2022年製作、アメリカ)



To Leslie トゥ・レスリー』(監督:マイケル・モリス/2022年製作、アメリカ)


CLOSE/クロース』(監督:ルーカス・ドン/2022年製作、ベルギー・オランダ・フランス)



『福田村事件』(監督:森達也/2023年製作、日本)



『シモーヌ フランスに最も愛された政治家』(監督:オリビエ・グアン/2021年製作、フランス)

 


●印象に残った俳優たち

アルマ・ポウスティ(枯れ葉)

アンドレア・ライズボロー(To Leslie トゥ・レスリー)

パク・ソダム(パーフェクト・ドライバー)

レオナルド・ディカプリオ(キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン)

松山ケンイチ(ロストケア)

田中麗奈、東出昌大(福田村事件)


※今年も残り僅か。来るべき2024年が皆様にとって良い一年でありますように。


 

 

 

 

 

2023/12/24

12月のメモ


1210日(日)

朝からビッグニュースが飛び込んできた。

《大谷翔平 自身のインスタグラムでドジャースに移籍すること発表。契約は10年総額7億ドル(約1015億円)

「ワールドシリーズ進出の可能性が高いチームで活躍してほしい」と願っていたので、この移籍は個人的にも大歓迎かつ来季が楽しみ。

1212日(火)

義兄の鉄ちゃんの傘寿を祝い(私の快気祝いも兼ねて…との事)、両国「ちゃんこ霧島」で会食。「ちゃんこ鍋は初めて」という3人(義兄、義姉、ツレ)も「おいしい、おいしい」と舌鼓。楽しい祝いの席となった。

1215日(金)

新宿シネマカリテで名匠アキ・カウリスマキの新作『枯れ葉』(製作:2023年、フィンランド・ドイツ合作)を鑑賞。

《フィンランドの名匠アキ・カウリスマキが5年ぶりにメガホンをとり、孤独を抱えながら生きる男女が、かけがえのないパートナーを見つけようとする姿を描いたラブストーリー。カウリスマキ監督による「パラダイスの夕暮れ」「真夜中の虹」「マッチ工場の少女」の労働者3部作に連なる4作目で、厳しい生活の中でも生きる喜びと誇りを失わずにいる労働者たちの日常をまっすぐに映し出す》(映画.comより)

という、いつもながらのカウリスマキ“ワールド”……

野球界の唯一無二が大谷翔平なら、映画界の唯一無二は間違いなくこの人、アキ・カウリスマキ。その徹底的な優しさ、じんわりくる愛おしさに心の底から酔いしれる珠玉の81分。流れる曲たちも素晴らしかった。(今年は、そう多くの映画を観てはいないが、この映画が「コトノハ舎」的ベストワン。あまりパッとしない一年だったが、この年の瀬に再びカウリスマキと出会えた幸運を喜びたい)

※映画館に入る前、劇場から「プレゼントです」とドリンク缶1本が手渡された(もちろんその回の観客全員に)。

品名は「HELSINKI LONG DRINK  Gin&Yuzu」…《本格ドライジンに新鮮なグレープフルーツジュース果汁と炭酸をミックスしたライトで爽やかな柚子風味のフルーツカクテル》とのこと。

で、その「ヘルシンキ ロングドリンク」が少し気になって家で調べてみた所…《フィンランドは長年厳しい禁酒法により、アルコールを規制されていましたが、1952年に夏季オリンピック開催に伴い海外からの観光客をもてなすために法律が緩和され、ジンをグレープフルーツジュースと炭酸で割ったロンケロ(意味:ロンググラスのカクテル)が開発されました。フィンランドでは、沢山のブランドのロンケロが販売されておりますが、質の高い原材料を使用したハイエンドなロンケロとしてヘルシンキ ロングドリンクは、フィンランド国内でも沢山の人に愛されている商品です》と書かれていた。

フィンランドの禁酒法が緩和された「1952年」といえば、私が生まれた年(これもカウリスマキが繋いでくれた縁かも?)…数年後、またカウリスマキの新作と出会える幸運があれば、この美味しい「ロンケロ」を飲みながら観ないなあ…と思った。

1216日(土)

桐野夏生の小説『日没』(岩波現代文庫)読了。

《小説家・マッツ夢井のもとに届いた一通の手紙。それは「文化文芸倫理向上委員会」と名乗る政府組織からの召喚状だった。出頭先に向かった彼女は、断崖に建つ海辺の療養所へと収容される。「社会に適応した小説」を書けと命ずる所長。終わりの見えない軟禁の悪夢。「更生」との孤独な闘いの行く末は――。》と、本のカバーに書かれている通り、物語の背後にあるのは「国家による言論統制(が、国民の手を借りながら)行われ始めた日本」(帯には作家・筒井康隆のこんな言葉も。「国家が正義を振りかざして蹂躙する表現の自由。その恐ろしさに、読むことを中断するのは絶対に不可能だ」)

個人的にも、安倍政権以降の日本の状況(右傾化、一党支配、メディアの堕落&無力化、言葉の委縮、市民の分断など)を踏まえると、とても架空の話とは思えないほどの恐怖とこの先の社会への不安を五感で味わっているような稀有な“小説体験”となった。(というわけで、桐野夏生の高い問題意識と時代への危機感が生み出した、一気読み必至のディストピア小説「日没」。必読モノです)

1219日(火)

午後1時から所沢にて飲み会あり。面子はY君、O君夫妻、私&ツレの5名。

年末の所為か、昼呑みのメッカ「百味」は超満員。「混んでいるので4時まででお願いします」という店員さんの指示に従い、いつもより早く店を出て、軽くコーヒータイム…からの「手打ちそば 弥兵衛」。美味い蕎麦と日本酒でさらに場が盛り上がり、急遽、来年の「新潟・佐渡6人旅」が決まった。

 

 

 

2023/12/18

1ヶ月遅れのメモ


113(祝・文化の日)

《ガザのパレスチナ人に「ジェノサイドの危険」、国連専門家が停戦訴え》(ロイター)

《「パレスチナ人の死者数は9,061に達し、犠牲者の62%は女性と子どもです。》《「入植者による暴力もまた劇的に悪化しています。平均で1日に7件で、1/3以上の襲撃で火器が使われています。」》(国連広報センター)

虐殺を止めろ!今すぐネタニヤフ 胸張り裂ける墓場よ、ガザは

ホロコーストの痛みを知るはずのユダヤ人国家イスラエルが、他の民族の痛みに鈍感であるばかりかホロコースト同様の殺戮を繰り返すという何とも言い難い絶望的な現実。(それにしても、人は何故これほどまでに自分本位で残虐、無慈悲になれるのだろう……ホント、人間が嫌になる。人類が怖くなる。)

「平和国家」を標榜していながら戦争を止めに動かず、(アメリカの顔色は見ても)ジェノサイドは見て見ぬふりの日本政府にも憤りを感じるし、とても恥ずかしく思う。

116日(月)

立憲・泉代表、次期衆院選挙で政権交代は目指さず「次で基盤築き5年で」

《連合「共産と連携するな。国民民主と選挙協力しろ」 泉「玉木氏と候補者調整する。共産と共闘しない」 玉木「共産と協力する党とは連携できない」》

【速報】望ましい経済対策は「消費税の減税」41% JNN世論調査

政権の支持率がここまで落ちている時に、「次期衆院選で政権交代目指さず」とは?……相変わらず立憲・泉はセンスゼロ。で、労働者の敵「連合」の意のままに「共産と組まず、国民民主と選挙協力」とは?これじゃあ5年どころか永遠に政権交代は無理。(「維新」「国民民主」はもとより、最早「立憲」もいらない。「消費税減税」を求める声がようやく多数派になったようだし、次の選挙も「れいわ」を応援するのみ)

118日(水)

通院日(術後の経過は良好。切除できず僅かに残っていた瘻管も「枯れてきた」らしく再発の心配も薄れたため週一の通院はこの日で終了。次は2週間後)。病院の帰りにツレと「光が丘IMA」にて合流。タワーレコードでザ・ローリング・ストーンズ18年ぶりのニューアルバム『HACKNEY DIAMONDS(ハックニー・ダイアモンズ)』のCDを購入し「中華料理 唐苑」でランチ。その後、大江戸線で「豊島園」に向かい「ユナイテッドシネマ」で『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(監督マーティン・スコセッシ/2023年、アメリカ)を観てきた……

《ジャーナリストのデビッド・グランがアメリカ先住民連続殺人事件について描いたベストセラーノンフィクション「花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生」を原作に、「フォレスト・ガンプ 一期一会」などの脚本家エリック・ロスとスコセッシ監督が共同脚本を手がけた》作品で、何と3時間半もある長~い映画。「途中、確実にトイレで席を立つことになるなあ」と覚悟していたが、アメリカの惨たらしい差別の歴史&ディカプリオのダメ男ぶりにすっかり目を奪われ、途中離席なしに無事エンドロールを迎えた。

(しかし、アメリカという国も人間の命を命とも思わない差別の歴史を辿って、というか繰り返して今に至っているんだね~。まあ、「福田村事件」等、振り返れば日本も似たようなものだけど……で、一体全体スコセッシ監督はどうしちゃったんでしょ?「アイリッシュマン」といい、この映画といい、最近の映画は半端ないほどの長尺。年をとってより大作願望が強くなったのだろうか?…まあ、気持ち的には分からないでもないが、もう少し短くしてほしいし、そうできると思うんですけど…)

というわけで、作品自体は「オスカー有力候補」と騒がれるほどのものとは思わないが、その長さも含めて力作であることは間違いなし。私にとっては術後の良いリハビリにもなった。

※ストーンズの「ハックニー・ダイアモンズ(ガラスの欠片)」……とにかく必聴モノ。驚くほどイイ!(全く衰え&古さを感じさせず、寧ろよりパワーアップしているのでは?と思わせるほど)「半世紀ぶりの傑作」と評されるのも納得!のカッコ良さ。(しかし、ミックの声帯はどれほど強靭なんだろうか?とても80歳の人間の声とは思えない!)


119日(木)

71回目の誕生日。ウエちゃんとMIYUKIさんから、今年も素敵なプレゼントあり。

義兄の鉄ちゃんからは「酒のつまみに…」と、チーズセット。愚息とAYUKOさんからは“入手困難”という「ニューバランス」のスニーカーが届いた。


1110日(金)

朝、ウエちゃんからメールあり。

「昨晩のエアレボリューションが面白かったのでリンク送ります。後半が面白いですがとりあえず無料のYou Tube版よかったら見てみてください」とのことで、早速見てみた。

出演者は政治学者・白井聡、小説家・島田雅彦、ゲストは著書『ザイム真理教』が話題の経済アナリスト・森永卓郎。タイトルは『日本経済停滞の元凶ぶった斬り!そして今後の展望は?』

https://youtu.be/m_JqGZh7cJo?si=ih0MjaYZ6Ef3opZ0

「日航機事故」の件など初めて耳にする話もあり、実に面白かった。改めて「とんでもないなあ、この国は!」と思う。

※ちなみに「エアレボリューション(直訳:革命放送)」は、20231月に開設された番組。開設者曰く「空想革命を想像できるように右脳を鍛える刺激的放送」とのこと。

1116日(木)

写真機メンテの仕事再開(この日から3日連続)。

P.S.

126()、行きつけの「大腸肛門科」にて診察(術後2ヶ月経過)。先生から「治りましたね。おめでとうございます。診察は今日で終了。気になることがあったら来てください」という言葉を頂き、“ジロー生活”ようやく終了。酒も普通に飲んでいる。

2023/10/31

手術・入院の10日間③


107日(土)

朝、排便の際に若干いきんだ所為か出血があり、トイレの水が薄く赤色に染まった。その旨、看護師さんに伝えると「便器の底が見えないくらい真っ赤になるようだと問題ですが、その程度は全く心配ないです」との返事。

土曜のため診察は午後ではなく11時。待合室は外来の方々で混みあっていた。(2030人ほどいただろうか。男女比は半々、若い人が多く在日外国人の方の姿もチラホラ……自分が患うまでは気にも留めなかったが、老弱男女及び国籍問わず「尻友」の数は思いのほか多いようだ。ちなみにこの病院の治療実績は年間約300件、そのうち手術件数は約200。それを一人の医師の手で行っているのだから驚く。ゴッド・ハンドと称される所以)

術後の経過は順調。この日も昼食後は院内の「談話室」で本を読んだり、歌を詠んだり……だったが、同室のTさん(御年61歳、風貌は「温和で優しい“お坊さん”」)が入ってきたので、本を閉じ1時間ほどダべリング(珍しく、私が聞き役)。

「若い頃、自転車で日本一周」「その後、バイクでも日本一周」「以前、毛巣洞(という癌)で大手術。お尻の肉を3分の1ほど切った」「職場で陰湿なイジメにあい退職(“付き合いが悪い”と絡まれ、5,6人にボコボコにされた)」「移った職場はとても居心地がよく、信頼できる人にも出会い、楽しい日々を送った」「でも、その人が急死…すごいショックで、職場にも行けなくなり退社」「草サッカーで仲良くなったペルー人の少年も事故で死亡(その家族とも親しくて追悼ミサにも参列…でも、家族みんなペルーに帰ってしまった)」「なぜか、親しくなった人が突然、自分の前からいなくなる(そんな運命)」「職を転々…今は無職」「親の老齢年金と自分の貯金で生活」「でも、お父さんが死んで、今は自分のお金だけ」「お母さんはアルツハイマー…自分で摘便して家の中が“うんこ”だらけになったことも」「兄弟は連絡もしてこない。ひとりで世話をしている」「今は自分が入院したため自宅から少し離れた施設に」「お母さんは話すことも歩くこともできず、目を動かすだけ。意思を伝えられないのでとても可哀想(といって自分一人で介護できるような状態ではない)」「これからどうすればいいのか…もう、早く死にたいですよ」云々。

「人と話をするのが好き」と言うが、知り合ったばかりの人間にこんなことまで話していいのだろうか…と思うような、濃密かつ数奇でやるせない話を聞かされた。(それでいて語った本人は至って自然体。「高校時代の恩師と今も手紙のやり取りを続けている」「高校以来ずっと心配して励ましてくれる」という話も聞かされ、本当にナイーブでピュアな人なんだなあ、と思った。談話室を出る間際に住所と電話番号を交換したが、退院後、再び会う日は来るのだろうか?)

胸を衝く無垢なる記憶そのものが無二の人生、生きててくれよ

108日(日)

休日の為、診察なし。午後4時過ぎ、ツレが差し入れを持って会いに来た。(病室には入れないので、病院前の路上で立ち話。この間メールでの話題は「ジャック」「日々の食事」「術後の経過」だったが、この日は「Tさん」ことも…)

109日(月・祝)

寒い一日。(病室にいるとあまり感じないが、部屋を出るといきなり冷気が…)

朝食の前に2人部屋への“引越し”準備→朝食後、即移動。(Tさんとは別室に)

この日、病院は休みだったが、入院患者のみ診察あり。「変わりなく順調。明後日退院しましょう」とのこと。ベッドで過ごす1日は長いが、あっという間の1週間だった。

1010日(火)

《パレスチナ暫定自治区のガザ地区を実効支配するイスラム組織「ハマス」が突如、イスラエルへの攻撃を開始》……また戦争が始まった。

1011日(水・退院)

退院の日。外来の方の診察が始まる少し前の850分頃、入院中最後の診察。「経過は順調。問題ありませんね。退院おめでとうございます」と言う医師に、「お世話になりました。ありがとうございます」と挨拶、帰宅準備のため病室に戻った。

9時過ぎ、お世話になった看護師さん、食堂の方々にお別れと感謝の言葉を告げ、スーツケースを手に1階受付へ。待合室にいたツレと合流し会計を済ませ病院を出た。

(総診療費224,410円→2割負担で44,800円、食事・室料等保険外負担32,190円。合計88,570円。もちろん痛い出費だが、手術及びその後のケアを含めてこの病院への満足度は高く、その金額にも納得以上のものがある)

11時過ぎ帰宅。玄関のドアを開けるとジャックと目が合ったが、人の顔を見るや否や階段を駆け下り、そのまま押し入れに引きこもり。暗くなっても出てこないので仕方なく私が宥めに行くと、ようやく機嫌を直したようで「ニャー」と言いながら出てきた。(引きこもりは恐らくジャックなりの怒りの表現。私が黙って10日間も家を空けたのが相当気に入らなかったようだ。人間ならとても付き合いきれない「めんどくさいヤツ」だが、猫だからね~)

翌日は打って変わって、朝から晩まで私に纏わりついて「ニャー、ニャー」「ニャー、ニャー」かまってコール、煩いほど鳴きまくっていた。

1013日(金)

退院後、初の診察。切除した「瘻管」が“良性”だったことを聞かされた。(悪性の場合は「痔瘻癌」ということで「人工肛門しか手立てがない」らしい。が、その前に、良性か悪性かを調べる生体検査の件も「痔瘻癌」のリスクがあったことも初めて聞く話。退院後にそんな話をされてもなあ……と、ホッとすると同時にゾッとした)

 

P.S.

現在、退院して3週間経過……週一の診察、薬の服用、ガーゼ交換は変わらず続いているが、痛み・出血はほとんどなく順調に回復している(と思う)。

先日(25日)は9月中旬の墓参り以来、ほぼ1カ月ぶりの遠出も敢行。前から気になっていた「デイヴィット・ホックニー展」(東京都現代美術館で開催中)に行ってきた。

(とにかく、凄い!の一言。御年85歳のアーティストの瑞々しい感性と恐るべきエネルギーに圧倒されつつ、久しぶりに楽しい時間を過ごさせてもらった)



 

2023/10/30

手術・入院の10日間②


103日(火・手術)

早朝4時頃に目が覚めたが、その後またウトウト…6時少し前に起床。7時、宿直の看護師さんによる検温・血圧測定など体調チェック(毎朝、退院するまで同じサイクル)。この日は手術のため朝・昼食は無く、8時過ぎ「浣腸(座薬)」。その2、3時間後、点滴2本を投与されそのままベッド上で待機。午後2時頃、看護師さんに付き添われて手術室のある2階へ。

入室前、「有線放送で聴きたい番組を選んで下さい」と言われ、60局ほどのリストの中から「ボブ・ティラン」をセレクト(他に「ビートルズ」「エルヴィス・プレスリー」「ローリング・ストーンズ」などもあった)、手術中に流れる音楽が決まった。

で、いよいよ入室。手術台に上がり「腰椎麻酔」後、手術開始……体勢はうつ伏せ、麻酔が効いている下半身は自分で動かすことができないので、どういう具合になっているのかよく分からないが、お尻は若干上向きの状態。両脚は大きく広げられガムテープ(のようなもの)で固定されている感じだった。

俯瞰から眺めたら、とても見ていられないような姿だろうが、自分で見ることはできないし、抗いようもないので恥ずかしさは皆無。「俎板の鯉」状態でゴッド・ハンドの異名をとる医師の手に身をゆだね、手術の成功を祈るのみだった。

20分後、無事に手術終了。(先生は「かなりギリギリまでとりましたよ」と言いながら、ビーカーに入った我が「瘻管(ろうかん)」を見せてくれた)

ボブ・ディラン聴きつつ伏せば吾もまた唯の肉塊どうぞよしなに

「人体は記憶の器」か?今まさに 亡き人、脳裏かすめて去りぬ

自力で動かせない下半身を医師と看護師に抱えられて車椅子に乗り、病室へ。

(病室のベッドに横たわる際にも二人の補助あり。手術室を出る直前には、看護師さんとこんなやり取りもあった。

「手術のご感想は?」「いやあ、うれし恥ずかし初体験…という感じですかね」「えっ!?恥ずかしだけじゃなく、うれし…も、ですか?」「だって、何人もの方にお世話になって、こんな有難いことはないじゃないですか」「まあ~~!!そう言って頂けると、私たちも嬉しいです」……みんな笑顔で一件落着。リクエストしたディランも「とてもいい曲ですね、誰が歌っているんですか?」と聞かれるほど評判が良かった。但し、比較的新しいバラードのようで曲名は分からず)

麻酔の影響が懸念されるこの日は、転倒等のリスクがあるので「自力歩行は厳禁」、尿も出にくくなるらしく(人によってはかなり辛い思いをするそうだ)、「麻酔が効いているうちに…」と、手術前に看護師さんと打ち合わせしていた「尿道カテーテル」を挿入(膀胱に直接入っているのに、何故か残尿感がある微妙な感触)。夕食時を除き、朝までその状態でベッドに臥していた。

104日(水)

検温時、傷口に当てたガーゼの取り換え及び尿道カテーテル抜去(体がキュッと委縮するような感じ。「あっ、うっ…」と小さく声が出た)。術後の痛み・出血はほとんど無し。足元もふらつかず自力で歩けるようになった。

午後4時診察、「話を聞きたい」というツレも同行し、先生に手術内容及び今後の注意点などを伺う。 

[手術名:痔瘻根治術、手術内容:出口~入口まで切開。瘻管(炎症または組織の損傷によってできた通路。トンネル)切除、頭側への瘻管はできる範囲でくりぬく]

先生がかなり早口で話すためはっきり聞き取れない所もあり、十分に内容を理解できたとはいいがたいが……とにかく、手術は成功、再発の心配はほとんど無し。普段の注意点としては、なるべく「激辛系」は食べないように。(痔瘻のきっかけになる)下痢を防ぐためにビオフェルミンを常用するのも良いかも。ということ……アルコール類は傷が治ればOK

105日(木)

朝、ジャックの写真付きでツレからメールあり。

退院までの日々、食事・トイレ・シャワー・診察の繰り返し。他にやることもなく、読書が進む。『シブミ』上巻(トレヴェニアン著/ハヤカワ文庫)読了。(極上のサスペンスだが、ちょっと哲学的な雰囲気も漂うタイトル通りの“シブさ”。そして特筆すべきは「訳」の素晴らしさ!)

106日(金)

まだ若干の痛みと出血があり少し気になるが、病院生活にも慣れ、心に余裕が出来た感じ。

院内の「談話室」で、入院前に読み終えていたJR上野駅公園口』(著者・柳美里/河出文庫)の感想がわりに歌を詠んでいた。(「JR上野駅公園口」は、上野駅にホームレスとして暮らす男性を描いた小説)

闇降りず光も射さぬ人生の出口はありや「恩賜公園」

居場所すら失くした者はどう生きる?「ステイホーム」の声の冷たさ

絶望はとなりにいるよ最期まで 血を吐くように陽が昇るまで

ピンボケの空しか見えぬ眼の中で「希望のレンズ」割れて久しき

天皇が思う「民」には含まれず ねぐら追われる山狩りの朝

 

2023/10/29

手術・入院の10日間①


異常な暑さが続いていた8月半ば……妙に熱っぽい上に、腹部からお尻(肛門)にかけて鈍い痛みを感じた。

「コロナじゃないの?」と、ツレは心配そうに言ったが、「いや、コロナではないと思う。多分、腸か肛門内に何か問題がありそうな気がする」と感覚的に判断。即、以前かかりつけの医者に「大腸肛門系はココがいいよ」と教えてもらった練馬区の病院「豊島園 大腸肛門科」へ。

受診後(採血及び肛門部の触診など)、そこで下された病名は「肛囲膿瘍」(肛門と直腸の境の歯状線につながる肛門腺に感染が起こり、肛門周囲に膿の溜りができたもの)、若干「鈴木エイト」似の先生(院長)に「炎症を抑える薬を出すので、1週間後にまた来てください。辛い物やアルコール類は当分控えるように」と言われ、「この時期ビールもワインも飲めないのは残念だけど、炎症が治まればそれでOKなのかも?」と、ほっと胸をなでおろして1週間……2度目の受診結果は「要するに、痔瘻(肛囲膿瘍が破れて、膿の管ができたもの)」「緊急性を要するわけではないが、手術しないとダメ」とのこと。また、私の場合「通常、膿瘍は下に向かって広がるのに、上に向かって伸びて直腸にまで達しているレアケール」らしく、手術の主たる目的は「悪化防止」(直腸を傷つける恐れがあるので全摘は無理)。また「腸に何らかの疾患があり、それが影響しているのかも…」ということで、「手術に併せて大腸検査も必要」(年齢的に「大腸がん」の疑いも?)と言われた。

手術&大腸検査?!……思ってもいなかった言葉に少し動揺したが、そうと決まれば早めに対処した方が身のため。病院で渡された「入院される方へ(入院案内)」を熟読し、その2、3日後に病院に連絡、4人部屋(無料)を予約できる「102日」の入院が決まった。(手術後、完治までは1ヶ月半~2ヶ月程度かかるそうで、必然、写真機メンテの仕事は101日~1115日まで休業することに)

101(入院前日)

入院準備(事前に用意していた衣類、洗面用具、洗濯洗剤、本3冊、ノートなどをスーツケースに詰め込んだ)&大腸検査準備の一日。

朝・昼・夕の3食とも病院で渡された「大腸検査食」(朝:鯛がゆ、昼:和風ハンバーグ、間食:ビスコとゼリー、夕:コーンポタージュ)を食べ、早めに就寝。

102(入院及び大腸検査)

5時起床。下剤を服用後、液体の腸管洗浄剤(1800ml)を2時間かけて飲み、腸内を空っぽに。9時過ぎにツレと一緒に病院へ向かった。

10時過ぎ到着。すぐに、入院手続きを済ませ(彼女とはここでバイバイ)病室に案内された後「内視鏡検査室」へ。11時過ぎ、麻酔注射を打ち、ほどなく検査が始まった。(事前に「ポリープがあれば、その場で切除します」と言われていたので、「ポリープの一つや二つは……」と、それなりの覚悟はしていた)

検査自体は麻酔が効いているので痛くはないが、多少お腹は張る感じ……開始から4、5分後、看護師さんの指示に応じて検査中のモニター画面に目を向けると、「直腸から入って、結腸を通って、ここが(終点の)盲腸……」と先生の説明あり。

そこに映し出された我が大腸は、薄いピンク色でS状に曲がりくねった長い管。細い血管が四方八方に広がるその空間は不思議にとても美しく見えた。

「で、先生、ポリープは?」と聞くと、「無かったですね。至って正常」との返事。思わず「良かった…」と呟くと、「良かったですね」と看護師さんも笑顔で応えてくれた。

70年間、特に節制することもなく好きなだけ食べて飲んで過ごしてきたのに、ポリープ一つ無いとは……「ありがとう、オレの大腸!」と、感謝の念すら覚えた)

検査後、麻酔が切れるまで30分ほど休んでから起き上がり病室に戻ったら、すぐに昼食(おでん、かやくご飯など)が運ばれてきた。

午後1時過ぎ、7日間を共に過ごす3人が次々に入室。(入院から退院までの10日間、そのうち無料の4人部屋に居られるのは7日間、残りの3日は19900円の2人部屋…というのがこの病院の決まり)

午後は他に検査もなく暇なので、テレビと本で時間潰し(各ベッドにテレビが付いており、視聴するには11000円のカードを購入する必要あり)。テレビでは丁度「ジャニーズ記者会見」が行われていた。

その会見、「2時間縛り、11問1答」という加害企業側が決めたルールに大半の記者たちが黙って従っている時点で“これはダメだ…”と思ったが、特に解せなかったのは、会見の進行に抗議の声をあげる人たちに対して「(テレビを見ている子どもたちに)ルールを守る大人の姿を見せたい。どうか、どうかお願いします」と、あろうことか「子ども」を利用して自分たちのルールに従わせようとした「イノッチ(井ノ原氏)」の発言及びそれに対する記者席からの拍手……(もう、ヤバい!の一言。ジャーナリスト廃業を表明したに等しい愚行では?)

少年(こども)への罪を問われし者たちが「ルール守れ」と子どもを盾に

その後、ベッドの上で持参した『歴史と戦争』(著者・半藤一利/幻冬舎新書)を読んでいたら、こんな一文にぶつかった。

新聞は「沈黙を与儀なくされた」わけではなく 『朝日新聞』は自社の70年史で書いています。「昭和6年以前と以後の朝日新聞には木に竹をついだような矛盾を感じるであろうが、柳条溝の爆発で一気に準戦時体制に入るとともに、新聞社はすべて沈黙を余儀なくされた」とお書きになっていますけれど、違いますね。沈黙を余儀なくされたのではなく、商売のために軍部と一緒になって走ったんですよ。つまり、ジャーナリズムというのは、基本的にそういうものでね。歴史を本当に学んでいないんですよ。こう言っちゃ身も蓋もないけれど、いまのマスコミだって、売れるから叩く、売れるから持ち上げる、そんなところだと思いますよ》(保阪正康氏との対談『そして、メディアは日本を戦争に導いた』より)

半藤さんのおっしゃる通り。

2023/07/30

7月のメモ①


73日(月)

証明写真機のパソコン交換のため臨時出動。交換及び設定作業は30分程で終わったが、交換前同様のエラーが発生。バックヤードと連絡をとりながら何度か回復を試みたが“問題解決!”とはならず、「対策を講じるので、今日の作業は終了してください」との指示を受け、機械を止め作業終了……暑くて狭い機内でアクエリアスを飲みつつ3時間超、ヘトヘトになりながら帰路に就いた。(結局、後日「本社営業が修理を行う」ということで、私はノータッチに。もちろん、それでイイのだ!!というかこの暑い中、熱中症リスクの高い年寄りに任せず最初からそうしろよ!って話。今後、長時間の作業が予測される出動は拒否するつもり)

77日(金)

久しぶりに「アップリンク吉祥寺」へ。主演のアンドレア・ライズボローが第95回アカデミー賞、主演女優賞にノミネートされた作品『To Leslie トゥ・レスリー』を観てきた。

(宝くじに当選して得た高額賞金をすべて酒に注ぎこみ、あっという間にホームレス状態になったシングルマザー「レスリー」の“転落から再生”への物語……)

ストーリー自体には特に新味を感じないが、観終わった後「世の中、そう捨てたもんじゃないよね」と思わせてくれる秀作(ラストで涙する人も多いのでは?)。とにかく、主人公レスリーを演じるアンドレア・ライズボローが驚くほど素晴らしい。その演技を、ケイト・ウィンスレット、グウィネス・パルトロウ、ケイト・ブランシェットなど、名立たる女優たちが絶賛するのも納得。流れるカントリー・バラードも心地よく沁みた。

帰りは、練り物で有名な「塚田水産」に立ち寄り、玉ねぎ・いかげそ・しょうが等を晩飯用に購入。夜はその練り物&ビール。

714日(金)

池袋グランドシネマサンシャインで『CLOSE/クロース』(2022年製作、ベルギー・フランス・オランダ合作)を鑑賞。

《トランスジェンダーの主人公がバレリーナを目指す姿を描いた「Girl ガール」でカンヌ国際映画祭のカメラドール(新人監督賞)を受賞したルーカス・ドン監督が、13歳の2人の少年に起こる関係の変化を描いた》何とも切なく、美しく……誰もが味わう眩しくも危うい思春期の記憶と共に、今後、末永く愛され、観る者の心を揺さぶり続けるであろう傑作。ベルギー生まれ32歳の気鋭監督に大きな拍手を送りたい。(にしても、これが長編2作目とは…恐れ入り谷のルーカス・ドン!)

715日(土)

昨日、映画の帰りに購入した『堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法』(幻冬舎新書)……序章から一気に引き込まれ、読了。

(序章:9.113.11――私のショック・ドクトリン、第1章:マイナンバーという国民監視テク、第2章:命につけられる値札――コロナショック・ドクトリン、第3章:脱炭素ユートピアの先にあるディストア……各章のタイトルが示すように、腐った今を生きる私たちに必要な知識と知恵が詰まった必読の書。超オススメ!)

ちなみにショック・ドクトリンとは《テロや戦争、クーデターに自然災害、パンデミックや金融危機、食糧不足に気候変動など、ショッキングな事件が起きた時、国民がパニックで思考停止している隙に、通常なら炎上するような新自由主義政策(規制緩和、民営化、社会保障切り捨ての3本柱)を猛スピードでねじ込んで、国や国民の大事な資産を合法的に略奪し、政府とお友達企業群が大儲けする手法》のこと。(2007年、カナダ人ジャーナリスト、ナオミ・クラインが著した書籍のタイトル)

夜、ネットを見ていたらこんな記事が…

《壮観》三浦春馬さんの提灯が靖国神社「みたままつり」にズラリ並ぶ理由「毎年参拝」の意外な縁と今も続く「ファンの熱量」(NEWSポストセブン)

https://ameblo.jp/sapporo-mmm/entry-12812317328.html

「今も続くファンの熱量」とか、何だか心温まる話みたいになっているが、提灯に書かれている「日本製普及会」……気になって検索してみたら、かなりヤバい陰謀論者集団だった。(ちゃんと調べた上で記事にしたのだろうか? それとも知った上での“提灯記事”か?)

にしても『永遠の0』に出演したばっかりに、死後もこんな怪しい集団の宣伝に利用される故人が何とも気の毒。(善良な春馬ファンの方々、ご注意あれ)

 

 

 

2023/07/07

この頃(&いつでも)沁みるミュージック


ボブ・ディラン『Shadow Kingdom

https://amass.jp/167142

6月に発売されたディランの最新アルバム。変化を止めないレジェンドが、よりシブさを増した声で歌い上げる名曲の数々。


二ッティ・グリッティー・ダート・バンド『I Shall Be Released

Nitty Gritty Dirt Band - I Shall Be Released featuring Larkin Poe (Official Video) - YouTube

ボブ・ディランのカヴァー・アルバム『Dirt Does Dylan』より。女性ボーカルは「ラーキンポ―」という姉妹ロックデュオ。(ちなみに、グループ名の由来はアメリカの小説家「エドガー・アラン・ポー」。彼女たちはポーの親戚だそうで…)


[MV] 이랑 イ・ラン - 임진강 イムジン河

https://www.lyrics.co.kr/?p=580719

その手の動きの美しさ、声の瑞々しさに魅了される絶品の「イムジン河」。

 

キム・ヨンジャ「イムジン河」

https://www.uta-net.com/movie/72742

幾度聴いても凄い!と言うほかなし。わが胸を震わす歌姫キム・ヨンジャ!

 

エディット・ピアフ「パリの空の下」

https://www.youtube.com/watch?v=uOXzGtlLGgw

暴動に揺れるパリ……何処かでピアフの歌は流れているか?

 

「パリは燃えているか」

https://www.youtube.com/watch?v=fWqXP4LYqio

この曲がテレビから流れてくる度に何故か胸がざわつく。熱くなる。

 

中島みゆき「慕情」(2017年)

https://www.youtube.com/watch?v=6UWz5wBPfdE

刺さるんだよなあ、特に歌詞が……







2023/07/01

6月のメモ


62日(金)

Tジョイ大泉で是枝監督の新作『怪物』を鑑賞(脚本:坂元裕二、音楽:坂本龍一)。

「怪物」……一体、誰が?と思って見ていたが、そういう話ではなかった。(この映画の「怪物」は、登場人物それぞれの“認識の違いor認知のゆがみ”の隠喩。本当は「怪物」なんていないのに、自己本位な物の見方や事なかれ主義or立場主義的な考え方に慣れてしまうと、誰もが怪物のように見えてくるし、逆に自分も怪物の一人になっちゃうかもよ……という市民社会への警告か?とりわけ「空気が支配する国」で生きる人々への)

 67日(水)

先日、15年ほど前に仕事を通じて知り合った方から「お元気ですか?まだお仕事を続けられているなら、ぜひお願いしたいのですが…」と、超ひさしぶりにパンフレット制作(とある福祉施設の10周年記念冊子)の依頼があり、昼過ぎにデザイナーのウエちゃんと打ち合わせ。2時間ほどで全体イメージ、ページ構成など大凡の方向性が決まった。

68日(木)~17日(日)

「マイナ保険証義務化」「改正入管法」「LGBT理解増進法」等、当事者及び多くの市民が望まない政策・法案が次々と…。メディアの堕落、野党の体たらくも含めて本当に酷い国になっちゃったなあ、と思う。

とりわけ腹が立つのは「マイナ保険証」。マイナカードは未だ「任意」のままなのに、マイナ保険証は「義務(=強制)」って、ナニ!?

どう考えても整合性がとれない話だが、岸田も河野も「任意をどこまで強制できるか」という社会実験でも行っているかのように「義務化」に固執。国会で問題点を指摘されても逆切れ同然で恫喝&無回答(動画で河野太郎の国会答弁を見たが、酷い!の一言。世襲議員数あれど、これほど傲慢かつ無能なヤツはいない)、不取得者にはハラスメントの限りを尽くしながら、決して改めようとしない。

で、ここにきて「マイナカードは徴兵制施行への布石」という話も……世界的な民主主義の危機を背景に護憲・戦後体制の崩壊を目論見つつ、ますます行政独裁化を進める自公政権下、「任意の強制」という新たな管理スキームが市民に移植されようとしているのは間違いなさそうだ。

(一刻も早い政権交代が望まれるが、志位も泉もセンスないし、陰ながら応援している「れいわ」の支持率も伸びそうにない。となると「野党候補一本化」を画策している老いた剛腕・小沢一郎に期待するしかないのかなあ……という現状も何だかなあ。)

621日(水)

旧知の友二人(T君、K君)との飲み会あり。午後1時に新橋駅・烏森口で待ち合せ、昭和の風情漂う“サラリーマンの聖地”ニュー新橋ビルへ。ちょっとした迷路のような“憩いの地下街”をあちこち見回しながら、ふらり「居酒屋ふみ」の暖簾をくぐった。

それから5時までほぼ4時間。俳句をたしなむ二人(同じ俳句結社に所属)と、詩歌・政治・映画・韓ドラ・私のコピーなどなど、焼酎をロックで味わいながら楽しく語り合った。(ビールで始まり、まあまあ旨い刺身&そこそこの肴をパクつきながら焼酎のボトルを空け、お代は一人頭4200円という安さ。昼呑みするなら、新橋もイイぞ!)

そのノリのまま「3ヶ月に1回、新橋で会おう!」と定例3人会の開催を決め、それぞれ帰路に。(「以下、旧友二人の最近の句を紹介。上の三句T君、下の三句K君)

コスモスや人間はまだ揺れたりぬ

風船の糸は運命の糸のよう

さむざむと町行く人に色のあり

冬柏散らぬ幸徳秋水忌

とろとろの数珠子田水へ移しやる

茶の花やいよいよ後期高齢者

628日(水)

デザイナーのウエちゃんを伴い、超ひさしぶりの制作プレゼン。(といっても、相手は旧知の方。肩肘張ってやるような雰囲気ではなく、私が作ったレジュメに沿って、制作コンセプト、ページ構成等を説明。キャッチコピーも含め全体がイメージできるデザインカンプを提出。という流れ。いい感触を得て30分ほどで終わり、その後Oさんの案内で施設見学)

で、この日の仕事(プレゼン)も終わり、「軽くビールでも飲んで帰ろうか」と、玉川上水駅行きのバスを待っていたら、「バス来る?何分で来る? 急いで病院に行かなきゃ!おやじが死にそうなんだよ!」と、大慌てでまくし立てる高齢女性と遭遇。

「それは大変だ!…」と、コチラも“急ぎモード”に入って数分、運よくタクシーをつかまえることができ、「悪いね、悪いね、お金払うよ」と遠慮する彼女を「いいから、早く乗って!」と促し、3人で駅へ向かった。

(優しい運転手さんの隣ですっかり落ち着きを取り戻した彼女……「ホントは早く死んだ方がいいんだけどさ、金かかるもん」「墓は山梨にあるから、死んだらそのまま山梨に運んで、葬儀も何もあっちで全部やってもらう。金かからなくて済むし」「タクシー運転手って給料いいんじゃないの?えっ、よくないんだ!?…」等々ほとんど一人で喋りっぱなし。聞けば、“おやじ”と呼ばれる旦那さんは92歳、元気なその妻73歳。何気に市井の人の逞しさを感じた)

というわけで、駅についてからも「悪いね、ありがとね」を繰り返す彼女を「急がないと!気をつけてね」と見送り、我々は「町中華」で一杯。レバニラ、麻婆豆腐、回鍋肉の3品を頼んだが、あまりの量の多さに目がテン。ビール中瓶を3本空けつつ、かなりの勢いで食べたが、それでも食べきれず「回鍋肉」は専用パック入りのお土産にしてもらった。

以上、なんか不思議で、妙に可笑しくて、死ぬまで頭に残りそうな一日。

630日(金)

午後1時から飲み会あり。場所は所沢「百味」、面子はO君夫妻、Y君、私とツレの5名。酒席の話題は、政治(マイナカード他)、ジャニーズ問題、広末バッシング、韓ドラ(「ウ・ヨンウ弁護士」第10話が特に凄かった!で、O君と意見一致)など、いつも通り盛り上がり、楽しい時間を過ごした。(「百味」の後は、ドトールでコーヒー&ケーキ。午後7時、それぞれ帰路に)

 

2023/04/20

最近の色々②


◎東京新聞「本音のコラム」

軽いうつ状態とでも言おうか、春先は頭の調子がイマイチ上がらず、新聞に目を通すことすら億劫な日々が続いていたが(「どうせ読んでも腹の立つことばかりだし…」と言い訳しつつ)、そんな中でも「本音のコラム」だけは欠かさず読んでいた。

替わりの執筆陣は、三木義一(青山学院大名誉教授)、師岡カリーマ(アナウンサー、文筆家)、前川喜平(元文部・文科官僚、現代教育行政研究会代表)、宮子あずさ(看護師、随筆家)、鎌田慧(ルポライター)、斎藤美奈子(文芸評論家)、北丸雄二(ジャーナリスト)の7名。いずれも見識深い錚々たる執筆陣だが、個人的な“必読モノ”は斎藤美奈子さん。

329日のコラムでは、「火に油」式外交と題して、こんなことを書いていた。

《ウクライナ訪問の土産に広島のしゃもじ!? 聞いたときにはエープリルフールの悪い冗談かと思った。まだ3月なのに。

岸田首相がウクライナを訪問すること自体、微妙といえば微妙である。日本はNATOの一員ではない。であればこそ、中立的な立場で和平のために果たすべき役割があったのではないか。

しかし首相は「私も心はNATOの仲間」といわんばかりにウクライナを電撃訪問した。しかも必勝しゃもじ持参でだ。

このしゃもじは日露戦争時の必勝祈願がルーツという。案の定、ロシアの国営タス通信は不快感を示した。火に油を注いだようなものである。

岸田首相は火に油を注ぐのが得意である。

二月末に帰国した中国の孔鉉佑前駐日大使から首相への離任あいさつの申請を日本政府は断ったという。熱が出たそうだ。

あいさつを拒否するということは「オメエなんかに用はないよ」といっているのと同じである。日中関係がいかに複雑だったとしても、大使は大使で日中友好のために心を尽くしたはずである。非礼にもほどがある。

5月にはG7広島サミットが控えている。首相はやる気満々だが、すでに嫌な予感しかない。油のボトルを手にした首相の姿が目に浮かぶ。またもや火に油を注ぐのではないか。いま必要なのは油ではなく水。紛争を鎮める消火活動のはずなのに。》

この人のコラムを読むたびに新たな「同志」を得た気分に……というわけで、産経・読売は言わずもがな、全国紙が軒並みジャーナリズム精神を失っている今、関東の最後の砦「東京新聞」、とりわけ「本音のコラム」の購読をオススメします。

◎愚息の仕事

スタイリストとして独立して早6年(?)、着実に腕を上げているようで、先日、彼の連れ合いのAYUKOさんが送ってくれた雑誌「POPEYE(ポパイ)」4月号の特集ページ(全14頁)及び「ルイ・ヴィトン×草間彌生」(全18頁)のスタイリングを担当。「凄いじゃん!」「カッコいいね!」と、親の目(欲目?)の保養となる“イイ仕事”を見せてくれた。




2023/04/19

最近の色々①


◎映画

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』34日、Tジョイ大泉)

《カンフーとマルチバースの要素を掛け合わせ、生活に追われるごく普通の中年女性が、マルチバースを行き来し、カンフーマスターとなって世界を救うことになる姿を描いた異色のアクションアドベンチャー……》なのだが、映画を観る前にまず、「マルチバースって、何?」という疑問が……で、調べてみたところ「マルチバース」は、「マルチ(複数)」と「ユニハース(宇宙、世界)」を合成した造語(日本語では「並行宇宙」or「多元宇宙」と訳されている)で、「現実と枝分かれした世界が、どこかにあるはず」という物理的・数学的な仮説に基づいた概念のようだ。(言い換えると「どこかに違う世界があり、そこで生きる別の自分がいる」「現在の自分とは異なる他の人生を選択した自分がいる」という感じ…)。

まあ、そういう概念とカンフーアクションが合体して生まれた、かなりややこしいコメディ映画なので、多少の予備知識と想像力が必要なわけで、それなくして楽しもうとしても、何の事やらさっぱり分からず、笑えず、一人スクリーンから取り残され「何なのこの映画!?お金と時間を返してほしい!」と後悔するのがオチ(私のツレも含め、けっこうそういう人が多かったようだ)。しかし、「マルチバース」の何たるかを朧げにでも頭に入れ、多少の想像力を働かせてスクリーンと向き合えば、このビッグバン級に奇想天外で、笑いあり涙あり、ふか~い人間愛・家族愛に満ちた映像世界を存分に楽しむことができるはず。

私的には、目の前の絶望的な現実に押しつぶされそうな人々、フィジカルな暴力も言葉の暴力もない平和な世界と偏見や差別のない社会を夢想する人々、そして映画を愛する全ての人に捧げられた、オスカーにふさわしい見事な一本!に思えた。(主人公「エブリン」を演じたのは、この作品でアカデミー主演女優賞(アジア系初)を獲得した世界的カンフースター「ミシェル・ヨー」……今年、還暦を迎えた彼女の見事なアクションにも感服)


『ロストケア』45日、TOHOシネマズ池袋)

医療、介護、貧困問題、自己責任(という名の暴力)等……ここ10年で大きく変化した日本の“光の当たらない場所”(及び政治不信、人心の荒廃等)を鋭く予見し、露呈させた必見の社会派サスペンス。(個人的に、今年観た映画の中でのベストワン。来年の日本アカデミー賞決定!では?)

65歳以上の高齢者が人口の3割を占めるこの国で老いを迎えることの恐怖(迫真の演技で認知症の“父”を演じる柄本明の姿は、老い先の自分を見るようでとても他人事とは思えず)……観終わってからも、心の振動が止まらないほど凄まじい映画だった。(松山ケンイチ、長澤まさみ、柄本明、坂井真紀など、渾身の演技を見せてくれた素晴らしい俳優陣に大感謝&大拍手。エンディングで流れる森山直太朗の楽曲「さもありなん」も心に沁みた)



 

2023/03/02

「マイナカード狂騒曲(?)」が終わって。


《思うに、希望とは、もともとあるものだともいえないし、ないものだともいえない。それは地上の道のようなものである。地上には、もともと道はない。歩くひとが多くなれば、それが道になるのだ。》(魯迅「両地書」)


「任意」、つまり「作るも作らないも、個人の自由」と自民党政府が決めたはずのマイナンバーカードだが、その政府の押し売り同然のポイントばら撒き策が功を奏したのか(2万円×9000万+莫大な広告宣伝費……無くても国民生活に支障のないものに、一体これまで、どれだけ税金が費やされたのだろう。なのに「デジタル化すればコスト削減になる」みたいな政府の戯言を何故多くの人が真に受けるのだろう)、2月末時点でその申請件数が9000万件を突破したそうだ。

2月末の“駆け込み申請”に伴い、証明写真機の利用者も激増。写真機メンテを請け負う私のもとにも本部から、釣銭切れや「1000円札満杯」により度々“臨時出動要請”があった)

 まさに、唖然・茫然・愕然……あっという間に“最終目的地”も分からないまま、知らされないまま(&政府による個人情報漏洩の保障も無いまま)、「国民総マイナンバーカード」への道は、ポイント目当ての大勢の人たちの“自発的な申請”によって作られてしまった。

(そのうち、マイナカードを作らない私のような人間は非国民扱いされ、行政サービス等で不利益を被るようになるのかもしれない。その時に、上等じゃねえか、好きにしやがれ!と威勢よく突っぱねられるような身体&経済状態だったらいいけど…)

というわけで、圧倒的多数の日本人の意思で作られた「マイナロード」……      その道の先に、どんな未来が、どんな希望が、待ち受けているのだろう。そして、この道を進むことに従った(or劣悪な政治が招いた生活の厳しさ故に最大2万円分のポイントに抗うことのできなかった)私たち日本人は、後世どのような評価を受けるのだろう。と、半ば絶望的な思いに捉われつつ、危惧している。


以下、スペースにかなり余裕があるので、「愛猫ジャック近影」




 

2023/02/28

2月の映画メモ


21日(水)

Tジョイ大泉で『BTS: Yet To Come in Cinemas』を鑑賞。(世界的人気を獲得した韓国のボーイズグループ「BTS」が昨年10月に韓国・釜山で開催したコンサート「BTS Yet To Come in BUSAN」の模様を収めたライブドキュメンタリー)

BTS」の歌もダンスもネットフリックスやYou Tubeで時々見ていて、けっこう気に入ってはいるが(最近ようやくメンバーの名前も覚えた)、当然ながら「ARMY」と呼ばれる熱烈なファンとは異なり、かなり遠目から彼らの活躍を眺めている(自分のような)シルバー世代の人間にとっては、半分、物見遊山気分で行けるという気安さも含め、すこぶる有難い映画(その分、少し料金は高いが)。歌よし・ダンスよし・ビジュアルよし!の3拍子揃ったBTSの熱いステージを気持ちよく楽しむことができた。

ちなみに、最近の“お気に入り”はイギリスのロックバンド「コールドプレイ( Coldplay)」とのコラボ曲「My Universe」(曲のコンセプトは“差別を越えた共存のメッセージ”とのこと)

https://mdpr.jp/k-enta/detail/2785426

https://www.youtube.com/watch?v=3YqPKLZF_WU


218日(土)

新宿ピカデリーで『仕掛人・藤枝梅安』(監督:河毛俊作)を鑑賞。

敬愛する池波正太郎のベストセラー時代小説「仕掛人・藤枝梅安」シリーズを、池波正太郎生誕100年となる2023年に映画化した2部作の第1部。

ということで、久しぶりに劇場で観る本格時代劇。かつて萬屋錦之助や緒形拳が演じた梅安を豊川悦司がどう演じるのだろう?と、興味津々だったが……正直、“トヨエツ梅安”はカッコよすぎて(ダメ!というわけではないが)、私的にはやや期待外れ。裏の世界のクールさはそのままに、市井の鍼医者・梅安の人間味がもう少し自然に滲み出て欲しかったなあ、と思う。その代わりというか、薄幸の悪女「おみの」を演じた天海祐希が絶品!実に素晴らしかった。(片岡愛之助の演技力&キラっと光る存在感も中々のもの。いい意味で驚かされた。逆に、菅野美穂がこれほどの“大根”とは……)

 

222日(水)

池袋グランドシネマサンシャインで『別れる決心』(監督:パク・チャヌク、2022年製作、韓国)を鑑賞。(「オールド・ボーイ」「お嬢さん」のパク・チャヌク監督が、殺人事件を追う刑事とその容疑者である被害者の妻が対峙しながらもひかれあう姿を描いたサスペンスドラマ。2022年カンヌ映画祭で監督賞を受賞)

で、この映画、韓国サスペンスには珍しくまったく血は流れない。バイオレンスもない。が、映像的トリックを駆使して描かれるその不可思議なラブストーリーはまるで白昼夢を見せられているかのように観る者を困惑させ、主人公(不眠症の刑事)同様、儚い夢を追いながら、無限の荒野を歩かされているような茫漠とした気分にさせられる(それこそが“暴力的”なのかも?)。抗うことのできない「恋愛の磁力」とでも言うのだろうか……変化のない空虚な日常の中で、偶然出会った美しくも儚げで、若干、幸の薄そうな女性に惹かれる、刑事としての本分を忘れるほど振り回される、というのは同じ男として分からないでもないが、そういうピュアで無防備な感情は決して報われず、ものの見事に打ち砕かれるのが世の常。やはり結末は悲劇的だった。

というわけで、夢か現か分からないような映像表現及び「出会って、別れて、また出会い…」という物語の展開が分かりづらい点も含め、かなりレアなサスペンスを見ちゃったなあ…という印象。(そういえば、遠い昔に観たヒッチコックの『めまい』も、こんな感じだったかも?)

 

2023/01/28

コトノハ舎的「花金」


昨日(27日)の金曜日…

仕事(練馬→東長崎)を午前中で終え、そのまま池袋へ。(懐には友人の会社の年賀状を作成した謝礼として受け取った商品券と、釣銭補充で戻ってきた1000円札10枚)

まずは商品券を使い西武の三省堂で本4冊購入(「われら闇より天を見る」他)。

その足で「ジュンク堂・池袋」に向かい、『知識ゼロからの 短歌入門』(監修・佐々木幸綱、『心の花』編集部著/幻冬舎)と、以前から読みたかった福島泰樹の歌集『百四十字、老いらくの歌』を購入……

ということで、今年から短歌を詠むことを一つの目標というか、日常の楽しみとして生きて行こうかと。

コピーライターとしての需要がほぼ消滅した今、歌づくりを「言葉を作る場所」と定めた「コトノハ舎」の新たな試み及びこれからの柱にしたい、ということであり、それを通じて改めて自分の個性と向き合ってみるか…という位置づけ

詠んだ歌は少しまとまった段階で、その都度ブログに掲載する予定(どのくらいのペースで何首できるか、今のところまったく分からないが、気持ち的には2カ月に1回くらい載せられれば…と思う)。多少、自信が持てたら、新聞歌壇や短歌結社の歌会などにも投稿してみたいなあ…なんてね。


さて(短歌の話はさておき)花金……次に向かった先は「グランドシネマサンシャイン池袋」。

『パラサイト 半地下の家族』で、半地下家族の長女役を演じたパク・ソダム主演のサスペンスアクション映画『パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女』(監督:パク・デミン、2022年製作、韓国)を観てきた。


主人公は天才的なドライビングテクニックを持ち、ワケあり荷物を届ける特殊配送会社「特送」のエースとして働くウナ(一人、家族と別れ韓国へ逃れた脱北者でもある)。

そのストーリー&凄まじいアクションは観てのお楽しみだが、手に汗握る出だしで即ハート鷲掴み。その後、仕事で出会った幼気な子供を守るため、悪徳警官やサイコな殺し屋と闘いながらの命がけカーチェイス……正に韓国版『トランスポーター』。裏社会で悪と戦う新たなヒロイン誕生!を予感させる見事な韓国映画(私的には先日観た『非常宣言』を超える面白さ)。大興奮の109分だった。(シリーズ化してほしいなあ)

 

2023/01/25

こんな記事、読んでます。


BBCニュース 日本は未来だった、しかし今では…

https://twitter.com/bbcnewsjapan/status/1616970367121383425

《無理やり開国させられてから150年。日本はいまだに、外の世界に対して疑心暗鬼で、恐れてさえいる。》《圧倒的に男性中心のこの国の支配層は、日本は特別だという確信とナショナリズムに彩られている。第2次世界大戦において、日本は加害者ではなく被害者だったのだと、この支配層は信じている。》《日本は単独政党国家だろうと、冗談で言う人もいる。それは違う。しかし、特権的なエリートが支配する政党、アメリカに押し付けられた平和主義を廃止したいと切望する政党、それなのにもう30年も生活水準を向上させられずにいる政党に、なぜ日本の有権者は繰り返し投票し続けるのか、そこを不思議に思うのは、当然のことだ。》等々、実に的確な指摘。ここまではっきり言ってくれるメディアが今の日本にあるだろうか?

 

NHKが絶対に死守したい「受信料ビジネス」の全貌(東洋経済オンライン)

https://toyokeizai.net/articles/-/647125

いかにNHKが「政権」にすり寄って、自らの「利権」を守ろうとしているか、というのがよく分かる記事。以下は、その結びの言葉。

50代のベテランディレクターは「公共の範囲はどこまでか、受信料はなぜ必要なのかといったNHKの根本に関わる話を、NHKはあえて説明しない戦略を取ってきたように思える」と言う。説明せずとも、政府や与党政治家の意向にさえ逆らわなければネット受信料という新たな収益源を入手できる──。もしNHKがそう考えているのだとしたら、もはやそれは公共放送と呼べず、単なる「受信料ビジネス」でしかないだろう》

 

フランス全土でデモやスト 年金改革に反対、100万超が参加AFPPBニュース)

https://twitter.com/afpbbcom/status/1616242596271230976

フランスは高校生を含めた若者たちも、高齢者の年金支給年齢引き上げに反対するデモに参加。一方、 日本では「高齢者はコロナで死んでもしょうがない」という風潮……  「高齢者は集団自決すれば良い」などと公言するトンデモ経済学者もいれば、未だに「日本人は民度が高い」とかいう根拠のない説にすがってるバカもいる。

 

東電、3割値上げを申請 平均家庭で月2611円負担増える見通し(朝日新聞デジタル)

https://www.asahi.com/articles/ASR1R4CYRR1RUTFK00B.html

ホント、とんでもないね。国民を金で脅しながら、原発再稼働を狙っているわけで。

 

共産党・志位和夫委員長 党首公選は「規約から逸脱」(日経デジタル)

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA237TI0T20C23A1000000

そもそも20年以上にわたって同じ人間がトップを務めているほうが少し異常なわけで、せっかく党内部から「党員による公選」を求める声があがったら、即答で「やりましょう」「実施する方向で考えましょう」程度のことが言えないとダメなのでは? こんな硬直した閉鎖的な考え方だから国民の支持も広がらないわけで…。私なんかは「党首公選」はもちろんのこと、この機会に、党名変更に関してもオープンに議論すればいいのに…と、思うけど。実体的に「共産主義」というより「社会民主主義」に近いわけだし。


今日の〆は、ナチス・ドイツの最高幹部ヘルマン・ゲーリングの言葉

当然、普通の市民は戦争が嫌いだ。ロシア人だろうと、イギリス人だろうと、アメリカ人だろうと、その点についてはドイツ人だろうと同じだ。それはわかっている。しかし、結局、政策を決定するのは国の指導者達であり、国民をそれに巻き込むのは、民主主義だろうと、ファシスト的独裁制だろうと、議会制だろうと共産主義的独裁制だろうと、常に簡単なことだ。

意見を言おうと言うまいと国民は常に指導者たちの意のままになるものだ。簡単なことだ。自分達が外国から攻撃されていると説明するだけでいい。そして、平和主義者については、彼らは愛国心がなく国家を危険に晒す人々だと公然と非難すればいいだけのことだ。この方法はどの国でも同じように通用するものだ。

いま正に、自民党政権がやっていること。やろうとしていること。