2022/07/13

雑感色々①


安倍元首相死亡

78日。憲法を無視した強引な法改正、自殺者まで出した公文書の隠蔽・改竄、数えきれないほどの虚偽答弁、「桜を見る会」における違法行為等々、民主主義を破壊(無効化)し続けながら悲願である憲法改正を実現せんがために権力の中枢に居座り続けた政治家が、直接的な暴力で民主主義を破壊するテロリズムによって死んだ。何という皮肉だろう……と、若干空虚かつ哀れな気分で事件映像を眺め、続報を待っていたところ、 徐々にいくつかのメディアを通じて「安倍元首相の政治信条に対する恨みでない」「特定の宗教団体に恨みがあり、元首相がこの団体と近しい関係にあると思い狙った」「母親がその団体にのめりこみ、多額の寄付をするなどして家庭崩壊に追い込まれた」という犯行動機らしいものが伝わってきた。

ん?ちょっと待てよ……その供述が本当なら「政治テロ」という類の事件ではなく、単なる私憤による凶行。何ら政治的目的の無い(言わば)「元首相殺人事件」であって、「民主主義への挑戦」などという次元の話にはならないのでは?……と、思ったのだが、その翌日(9日)の東京新聞1面の中見出しも「許さぬ。民主主義の破壊」。(散々「数の暴力」を行使してきた自民党の連中まで「民主主義への挑戦だ」などと、相変わらずのご都合主義!)

凶器が拳銃、しかも選挙応援演説中に起きた出来事だけに、各メディア挙ってそういう論調になるのは仕方ない部分もあるが、それでは事件の本質を見誤ってしまうことになる。まずは冷静に頭を切り替え、今回の事件のきっかけになった(らしい)反共宗教団体・統一教会と安倍元首相及び自民党の関係(票とカネ)を明らかにするのが先決。国民が知らないまま、政治とカルトが深い関わりを持って結びついているとしたら、それこそが「民主主義の危機」なのだから。(と言ったところで、報道の自由度ランキング世界67位。すっかり政権と一体化してしまったメディアに「真相究明」を期待するのは無理でしょうが)

※案の定、政権とメディア(特にテレビ!)にとって大事なのは、真相究明より安倍元首相の美化・神格化。そのためのストーリーに「統一教会との関わり」という事実は邪魔のようで、「(容疑者は)安倍元首相と統一教会の間に深い関わりがあると“勝手に思い込み”」とか「容疑者の妄想に加担してはいけない」とか、挙句の果ては「世界平和というイデオロギーに賛同する政治家はたくさんいる」などと、反共主義およびカルト的な家庭論に支配された宗教団体の「平和運動」を、一般的・普遍的な平和運動と同列に並べ、何の問題もないかのような言説を、エセ評論家や御用ジャーナリストを通して垂れ流しているだけ。で、自民党とメディアによって祭り上げられた“偉大な政治家”安倍晋三に「最高位の勲章授与」って、もう開いた口が……

(この分では「国葬」なんてことも、あるのかね? 戦後は吉田茂と昭和天皇のみ。安倍晋三と昭和天皇が、まさかの同列?ますます悼む気持ちが失せてきた)

 参院選(710日)

選挙日といえば、午後8時から午前0時頃まで、ひたすらテレビにかじりつき“一喜一憂”……が、定番だったのだが、「安倍晋三殺人事件」から「選挙特番」に至るまで、右へ倣えの報道姿勢がうすら寒く(最早、ロシア並みだね、日本のメディアは)、予想通りの「自民圧勝」を確認した後、どの局の「特番」も観ることなく、早々と床に就き『特捜部Q』を読みながらウトウト……翌朝、山本太郎の当選を知った。

というわけで、全体的な結果については言わずもがなだが、こと東京選挙区に限って言えば与野党半々で、ほぼ思い通り。戦力的にも、自民の2人(ビーチバレー・朝日、おニャン子・生稲)は単なる採決要員だが、野党の3人(蓮舫、山添拓、山本太郎)は、いずれも党の主力として論旨明快、舌鋒鋭く戦える人たち。その点ではいい選挙になったと思う。

その他“良かった!”と安堵したのは、福島みずほ、辻元清美、福山哲郎、田村智子、そして沖縄の伊波さん、「れいわ」の天畠さんと水道橋博士の当選。(私自身は「れいわ推し」なので、比例も「れいわ」に投票したが、もう一票の権利があるならば「福島みずほ」に入れたかった)