2023/07/01

6月のメモ


62日(金)

Tジョイ大泉で是枝監督の新作『怪物』を鑑賞(脚本:坂元裕二、音楽:坂本龍一)。

「怪物」……一体、誰が?と思って見ていたが、そういう話ではなかった。(この映画の「怪物」は、登場人物それぞれの“認識の違いor認知のゆがみ”の隠喩。本当は「怪物」なんていないのに、自己本位な物の見方や事なかれ主義or立場主義的な考え方に慣れてしまうと、誰もが怪物のように見えてくるし、逆に自分も怪物の一人になっちゃうかもよ……という市民社会への警告か?とりわけ「空気が支配する国」で生きる人々への)

 67日(水)

先日、15年ほど前に仕事を通じて知り合った方から「お元気ですか?まだお仕事を続けられているなら、ぜひお願いしたいのですが…」と、超ひさしぶりにパンフレット制作(とある福祉施設の10周年記念冊子)の依頼があり、昼過ぎにデザイナーのウエちゃんと打ち合わせ。2時間ほどで全体イメージ、ページ構成など大凡の方向性が決まった。

68日(木)~17日(日)

「マイナ保険証義務化」「改正入管法」「LGBT理解増進法」等、当事者及び多くの市民が望まない政策・法案が次々と…。メディアの堕落、野党の体たらくも含めて本当に酷い国になっちゃったなあ、と思う。

とりわけ腹が立つのは「マイナ保険証」。マイナカードは未だ「任意」のままなのに、マイナ保険証は「義務(=強制)」って、ナニ!?

どう考えても整合性がとれない話だが、岸田も河野も「任意をどこまで強制できるか」という社会実験でも行っているかのように「義務化」に固執。国会で問題点を指摘されても逆切れ同然で恫喝&無回答(動画で河野太郎の国会答弁を見たが、酷い!の一言。世襲議員数あれど、これほど傲慢かつ無能なヤツはいない)、不取得者にはハラスメントの限りを尽くしながら、決して改めようとしない。

で、ここにきて「マイナカードは徴兵制施行への布石」という話も……世界的な民主主義の危機を背景に護憲・戦後体制の崩壊を目論見つつ、ますます行政独裁化を進める自公政権下、「任意の強制」という新たな管理スキームが市民に移植されようとしているのは間違いなさそうだ。

(一刻も早い政権交代が望まれるが、志位も泉もセンスないし、陰ながら応援している「れいわ」の支持率も伸びそうにない。となると「野党候補一本化」を画策している老いた剛腕・小沢一郎に期待するしかないのかなあ……という現状も何だかなあ。)

621日(水)

旧知の友二人(T君、K君)との飲み会あり。午後1時に新橋駅・烏森口で待ち合せ、昭和の風情漂う“サラリーマンの聖地”ニュー新橋ビルへ。ちょっとした迷路のような“憩いの地下街”をあちこち見回しながら、ふらり「居酒屋ふみ」の暖簾をくぐった。

それから5時までほぼ4時間。俳句をたしなむ二人(同じ俳句結社に所属)と、詩歌・政治・映画・韓ドラ・私のコピーなどなど、焼酎をロックで味わいながら楽しく語り合った。(ビールで始まり、まあまあ旨い刺身&そこそこの肴をパクつきながら焼酎のボトルを空け、お代は一人頭4200円という安さ。昼呑みするなら、新橋もイイぞ!)

そのノリのまま「3ヶ月に1回、新橋で会おう!」と定例3人会の開催を決め、それぞれ帰路に。(「以下、旧友二人の最近の句を紹介。上の三句T君、下の三句K君)

コスモスや人間はまだ揺れたりぬ

風船の糸は運命の糸のよう

さむざむと町行く人に色のあり

冬柏散らぬ幸徳秋水忌

とろとろの数珠子田水へ移しやる

茶の花やいよいよ後期高齢者

628日(水)

デザイナーのウエちゃんを伴い、超ひさしぶりの制作プレゼン。(といっても、相手は旧知の方。肩肘張ってやるような雰囲気ではなく、私が作ったレジュメに沿って、制作コンセプト、ページ構成等を説明。キャッチコピーも含め全体がイメージできるデザインカンプを提出。という流れ。いい感触を得て30分ほどで終わり、その後Oさんの案内で施設見学)

で、この日の仕事(プレゼン)も終わり、「軽くビールでも飲んで帰ろうか」と、玉川上水駅行きのバスを待っていたら、「バス来る?何分で来る? 急いで病院に行かなきゃ!おやじが死にそうなんだよ!」と、大慌てでまくし立てる高齢女性と遭遇。

「それは大変だ!…」と、コチラも“急ぎモード”に入って数分、運よくタクシーをつかまえることができ、「悪いね、悪いね、お金払うよ」と遠慮する彼女を「いいから、早く乗って!」と促し、3人で駅へ向かった。

(優しい運転手さんの隣ですっかり落ち着きを取り戻した彼女……「ホントは早く死んだ方がいいんだけどさ、金かかるもん」「墓は山梨にあるから、死んだらそのまま山梨に運んで、葬儀も何もあっちで全部やってもらう。金かからなくて済むし」「タクシー運転手って給料いいんじゃないの?えっ、よくないんだ!?…」等々ほとんど一人で喋りっぱなし。聞けば、“おやじ”と呼ばれる旦那さんは92歳、元気なその妻73歳。何気に市井の人の逞しさを感じた)

というわけで、駅についてからも「悪いね、ありがとね」を繰り返す彼女を「急がないと!気をつけてね」と見送り、我々は「町中華」で一杯。レバニラ、麻婆豆腐、回鍋肉の3品を頼んだが、あまりの量の多さに目がテン。ビール中瓶を3本空けつつ、かなりの勢いで食べたが、それでも食べきれず「回鍋肉」は専用パック入りのお土産にしてもらった。

以上、なんか不思議で、妙に可笑しくて、死ぬまで頭に残りそうな一日。

630日(金)

午後1時から飲み会あり。場所は所沢「百味」、面子はO君夫妻、Y君、私とツレの5名。酒席の話題は、政治(マイナカード他)、ジャニーズ問題、広末バッシング、韓ドラ(「ウ・ヨンウ弁護士」第10話が特に凄かった!で、O君と意見一致)など、いつも通り盛り上がり、楽しい時間を過ごした。(「百味」の後は、ドトールでコーヒー&ケーキ。午後7時、それぞれ帰路に)

 

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