2017/12/24

ホーチミン6人旅 ④(ラスト!)


4日目のメインは「メコン・ミトー観光」。

9時にホテルを出発、いつものマイクロバスでメコン川クルーズの拠点となる河口の町「ミトー」に向かった。(ミトーには約1時間45分)

30分ほど走り、車窓からの景色が少しローカルな雰囲気に変わった辺りで、売出し中の高層マンションが目に入った。「販売価格は?」とカンさんに聞くと「70平米強の広さで850万円」という答え。市の中心部はかなり高いそうで(多分3~5倍)、「お買い得」らしい。ちなみに地方から出て来た学生が住むような安目のアパートの家賃を聞いたところ、6畳ぐらいの広さで(共同トイレ&シャワー)1万5千円程度。平均的なアパートの家賃は5、6万といったところか?
衣料品・食料品などの安さに比べて、かなり高い感じがした。(ベトナムは地震もなく、台風もあまり来ないので、蒸し暑さが苦にならなければ住みやすい国。地価が高いのは外国人の需要も多いせいだろう)

バスが高速に乗ると、景色は一変。のどかな田園風景が広がり、所々にお墓が立っているのが見えた。(道路近く、ベトナムで人気という北京ダックを売る店もちらほら)

それから1時間ほどでメコンデルタの入口「ミトー」に到着。すぐに船着き場へ向かいエンジン付の中型ボートで「メコン川クルーズ」……







走り出してすぐに「しかし、大きな川だなあ~」(川幅がものすごく広い!)と感嘆の声が出たが、それもそのはず、メコン川は中国、ミャンマー、ラオス、タイ、カンボジア、ベトナムと国を越え約4200kmにも及ぶ世界最大規模の「国際河川」。メコンデルタ地方では9つの支流に分かれることから「九龍(クーロン)」とも呼ばれているらしい。川の色は赤茶色で、一見汚いように思うが、これは土砂が入り混じった土の色。メコン川から採取される土は品質がよく、ベトナム全土に運ばれているそうだ。(ちなみに、メコンデルタ地方はカンボジア国境に近いことから、ベトナム戦争時は米軍との激戦の場にもなっていた)





20分ほどしてボートは中洲の島に到着。そのまま島に降りて、ココナッツキャンディー作り、はちみつ作りなどを見学した後、小舟に乗ってジャングルクルーズ。
ヤシやマングローブの林を4人乗りの手漕ぎボートでくぐるように走るのだが、その小舟が観光客を乗せて降ろして、後ろからも前からも次々にやってくるので、狭い川が余計に窮屈に感じられ「ジャングル情緒」は全くと言っていいほど無い。
面白かったのは、「お孫さんが5人もいるんだって、男の子3人…」「ハードワークですごく肩が凝るらしいよ」……などと、一番前の席で60歳ぐらいの女性の船頭さんと楽しそうにコミュニケーションをとっていたツレが、ボートを降りる間際「チップください」と早口&片言の日本語でシレっと要求され、呆気にとられたように固まってしまい、サヨナラもいわずに舟から降りたこと。(もちろん、チップを払う必要はないが、まだまだ貧困率も高い国。特にメコンデルタ地方は温暖化の影響もあってベトナムの貧困層の課題が集積しているところ。観光客にダメ元でチップを要求するのは当然のことかも)



メコンでの昼食は、初めて見る・食べる「エレファント・イヤー・フィッシュ」などのベトナム料理。(丸ごと素揚げされた「象の耳」を、身をほぐしてライスペーパーにのせ、キュウリやサラダ菜などをはさんで調味料につけて食べるのだが、予想外にうまかった。大きな魚なので一匹を3人でシェア)


食事を終え、バスは再びホーチミン市内へ。
市内に着くや、2日目に続いてスイーツタイムが用意され、「シントー」というベトナム風フルーツスムージーを味わう。気温32度というとても蒸し暑い日だったので実に有難かった。
スイーツの後は、リラクゼーション。「センススパ」という店で45分間のフットマッサージ……20分ほど経ったころ、隣からO君の寝息が聞こえてきた。(施術後、足首と甲が細くなった気がしたのは、むくみがとれたせいだろうか)

少しリフレッシュできたところで、時間合わせを兼ねて40分ほど「シェラトン・サイゴンホテル」のロビーで休憩。そして、最後の見学場所「水上人形劇場」へ。

「水上人形劇」は、1000年以上も前にベトナム北部で生まれたそうで、元々は娯楽を兼ねて農家の人が豊作を祈り行ったもの。1時間弱の間に十六話の演目があり(一話3、4分)、舞台の両サイドで民族楽器を奏でる人たちが語りながら、歌いながら、劇は進んでいく。もちろん、すべてベトナム語なので何を言っているのか分からないが、パンフレットに日本語で「カエル採り」「獅子舞」などと演目が書かれているので、「何がなんだか?」ということはなく、人形のコミカルな動きも面白く思いのほか楽しめた。



そしてホーチミンでのラスト・ディナー……「本当に楽しかったね」と、4日間の旅の印象を語り合いながら「フエ料理」を堪能。ワインも進んだ。

翌朝の集合時間は午前320分(モーニングコールは220分!)。なので、この日は食事後すぐにホテルへ帰り、そのまま解散&就寝……

で、16日早朝。時間通りに全員集合。そのままバスに乗り込み「ホーチミン・タンソンニャット国際空港」へ。(4日間、私たちをエスコートしてくれた素晴らしいガイドのカンさんとは空港入り口でお別れ)

午前545分。行きと同じベトナム航空でホーチミンを発った。
飛行機の席は横一列。前夜ほとんど寝ていないので、みんな機内でウトウトしていたが、成田に着く2時間ぐらい前にはシャキッとした様子で、時折クスクス笑いながら旅談義に花を咲かせた。

1315分、飛行機は成田に……空港ターミナルでY君、O君たちと「じゃあ、また、反省会(という名の飲み会)で!」と言葉を交わしながら散会。楽しく、美味しく、印象深いホーチミンの旅が終わった。

では、皆さま、メリークリスマス(イヴ)!


※気が早いY君のお陰で、早くも「反省会」の日時と場所が決まった。
    2018131日・池袋「サイゴン・レストラン」!







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