2017/12/22

ホーチミン6人旅 ②


2日目のランチは瀟洒な邸宅風レストランでの「ベトナム料理」。
フォー以外、料理名はよく分からないが、いずれも美味。昨夜と同じく香草類もむしゃむしゃ。ベトナム料理は本当にうまい!
ランチ後、女性陣が「服を作りたい!」とのことで、ガイドのカンさんお勧めのオーダーメイドの洋服店「Chi Chi Tailor」へ。生地選びと採寸の時間を合わせて1時間ほどかかりそうなので、その間、男3人は「セブンイレブン」「ファミマ」などを覗きながら表通りを散策。(おにぎり、お菓子、ドリンク類、日用品など、コンビニの品揃えはほとんど日本と同じで特に珍しいものはなかった)


 洋服店を出た後は、ベトナムの象徴とも言われる観光スポット「ベンタイン市場」へ。
その入口に立った瞬間(入口は複数あり、私たちが入場したのはNo.「5」)、香草と肉や魚介が混ぜ合わさったような独特の匂いに包まれ、強烈な熱気と混沌としたエネルギーを感じて頭がクラッとした。
市場の中は食料品売り場、雑貨売り場、服飾売り場とカテゴライズされてはいるものの、闇雲に歩き回っていると迷子になってしまいそうな路地風の広い空間(東京に例えると“カオスなアメ横”といった感じ)……というわけで我々は、カンさんの後を離れずについて歩きながら、偽物・バッタものが混在した種々雑多な商品を眺めるといった見学スタイル。
カンさんの話によると「ここで物を買うのは、地方から来た人と観光客だけ。ホーチミンに住んでいる人はほとんど買わない」らしく、私たちも何も買わずに歩き回るだけだった。



続いて向かったのは、旧アメリカ行政機関の建物内に作られた「戦争証跡博物館」。(ツアーの予定には組まれていなかったが、参加者が私たちだけということで、カンさんにお願いして特別に加えてもらった見学場所)
入場後(入場料15000ドン。日本円で約80円)、屋外に展示用として造られた建物の中(拷問の島と呼ばれたコンソン島の刑務所の牢獄を再現したという建物内には、ギロチン台、拷問道具、南ベトナム民族解放戦線の兵士への弾圧・拷問の資料や写真などが展示)を見学してから館内へ。
1階には「ベトナム戦争の終結に向けて応援してくれた世界の人たち」として、世界で展開された反戦運動の様子が。日本の「ベ平連」の活動も細かく紹介されていた。(ものの本によると、アメリカの圧倒的な軍事力に対抗する北ベトナム側の戦略のひとつが、アメリカの民主主義のシステムを利用して、ベトナム反戦運動の気運を盛り上げていくことだった。北ベトナム側からの情報の中には、そのために操作された意図的なものも多くあったという。この博物館も「戦争の恐ろしさを世界の人々に伝える」場所であると同時に、現政権のプロパガンダを担う場のようにも思えた)

2階、3階は、ソンミ村の虐殺や枯葉剤の影響を受けた人々の写真及び各国の従軍カメラマンたちが撮影した作品など、写真中心の展示。2階にはインドシナで命を落としたジャーナリストたちへのレクイエムコーナーもあった。ロバート・キャパ、沢田教一、一ノ瀬泰造、そして名も無きカメラマンたちへ、合掌。


 見学が終わり、1階フロアに集まったところ、ベトナムの女子大学生3人が「ベトナムの印象を聞きたい」と私たちに話しかけてきた。比較的英語が話せるO君が筆談を交えて対応。横からチラッと覗いたら、VitalityChaosの文字が。「生命力と混沌」……うん。まさに、私(たち)が感じたベトナム。

博物館を出てバスはチョロン(中華街)へ。その街のシンボル、巨大卸売り市場の「ビンタイ市場」は老朽化により改修工事中ということで外から眺め、すぐ近くのティエンハウ廟をバスから降りて見学。1760年に建てられた道教の寺だそうで、天井から吊るされた渦巻き型の線香の煙が充満していた。

その後、人気のスイーツ店「ファニー」でのベトナム風珈琲&アイスクリームのスイーツタイムを経て、雑貨店やカフェ、レストランなどが立ち並ぶホーチミン観光のメインストリート「ドンコイ通り」へ。「土産はここで買うべし」というカンさんのアドバイスに従い、一同、思い思いに物色。

買物でほどよいエネルギーを発散した後は、ホテル近くのレストランで夜景を見ながら夕食。今宵はベトナム料理ではなく「選べる西洋料理」……私は、海老と何とかのラタトゥーユ添え(海鮮&野菜)&ガーリックトーストを頂いたが、これも実にうまし。昨夜に続き「333」で乾杯。


夕食後はホテルに戻り、1時間半後にロビーに再集合。サイゴン・プリンスから歩いて5分ほどの「ホテル マジェスティック・サイゴン」の8階にあるBarで、一杯やりながら翌日の「自由行動」の打合せ。道すがら、バイク上で語り合う(じゃれ合う?)カップルたちと遭遇。やや暗いが遠目からカメラに収めた。(大通りの真ん中に位置し長く伸びる広場は、夜7時を過ぎる頃から大勢の若者で溢れんばかりの賑わい。露天も多く立ち並ぶ。
路上に止まったバイクの上も人・人・人……バイクには金をかけるが、それ以外は節約。「金をかけずに遊ぶ」のがホーチミンに住む若者たちのスタイルのようだ)






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