2011/10/24

漫画week② 巨人VS人類


昨日は、なかなか読み進めなかった『九月が永遠に続けば』を暇に任せて何とか読了。私にとっては『ユリゴコロ』に続く“沼田まほかる第二弾“ということで、期待が大きかったのだが……やはりデビュー作、その完成度・興奮度は『ユリゴコロ』に遠く及びませんでした。

書店では、この小説に「極上のホラーサスペンス」「エロ怖い」「R30指定」等の刺激的・煽情的なポップが付いていたけれど、ゾクゾクするような恐怖や興奮を味わうこともなく、ドロドロした人間模様だけが頭に残った感じ。ただ、皮膚感覚を刺激するような文章力は流石だなあと思う。次作に期待しよう。

さて、先週に引き続いて漫画の話……

浦沢直樹の『BILLY BAD』、そして『宇宙兄弟』(小山宙哉)、『ヒストリエ』(岩明均)、『進撃の巨人』(諌山創)が、現在、続巻が出るたびに自ら購入したり、愚息及びその彼女に借りたりしながら楽しんでいる“愛読コミック”だが、その中で特に展開が気になっているのが『進撃の巨人』。

作品のプロフィールによると、「このマンガがすごい!」の2011版オトコ編1位に選ばれた漫画で、若干24歳の作者・諌山創の処女作ということ。その若さ故か、絵はかなり粗くて拙いが、それを補って余りあるストーリーの斬新さに驚かされる。

で、その内容だが……
舞台は中世のヨーロッパと思しき世界。人間を“捕食”する巨人の侵攻から逃れ、三重に築いた巨大な壁の中でかりそめの平和を保ってきた人類の前に、100年の空腹から解き放たれた巨人たちが突然出現。再び存亡の危機に瀕した人類は、“喰われる恐怖”に脅えつつも自由と平和を取り戻すために、圧倒的な力を誇示する巨人との“絶望的な闘い”を開始する……というかなりダークなお話。

ついでに言うと、その“絶望感”が「先の見えない世相を反映している」と様々なメディアにプッシュされ、既に実写での映画化も決定したようだ。監督は『下妻物語』『嫌われ松子の一生』等でメガホンを取った鬼才・中島哲也。
映像美・独創性・演出力、すべてに高い才能を感じさせる監督だけに、私の期待度はMAX……劇場公開は2013年になるそうだが、原作同様“これは絶対に見逃せない!”と、今からテンションが上がっています。



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