《温暖化対策として、あなたは、なにかしているだろうか。レジ袋削減のために、エコバッグを買った? ペットボトル入り飲料を買わないようにマイボトルを持ち歩いている? 車はハイブリッドカーにした?
はっきり言おう。その善意だけなら無意味に終わる。それどころか、その善意は有害でさえある。
なぜだろうか。温暖化対策をしていると思い込むことで、真に必要とされているもっと大胆なアクションを起こさなくなってしまうからだ。良心の呵責から逃れ、現実の危機から目を背けることを許す「免罪符」として機能する消費行動は、資本の側が環境配慮を装って私たちを欺くグリーン・ウォッシュにいとも簡単に取り込まれてしまう。
では、国連が掲げ、各国政府も大企業も推進する「SDGs(持続可能な開発目標)」なら地球全体の環境を変えていくことができるだろうか。いや、それもやはりうまくいかない。政府や企業がSDGsの行動指針をいくつかなぞったところで、気候変動は止められないのだ。SDGsはアリバイ作りのようなものであり、目下の危機から目を背けさせる効果しかない。
かつて、マルクスは、資本主義の辛い現実が引き起こす苦悩を和らげる「宗教」を「大衆のアヘン」だと批判した。SDGsはまさに現代版「大衆のアヘン」である。》
という、なかなか衝撃的かつ挑発的な序文から始まる新書『人新世の「資本論」』(2021年新書大賞受賞作)の著者・斎藤幸平(経済思想史研究者)と立憲民主党・小川淳也の対談だが、実に刺激的(小川じゃなくて斎藤幸平の話が)。二人の話を聞き終えた後、衆院選後モヤモヤしていた思考的視界が少し開けたような気がした。(かなり長いですが、お時間の空いている時に、ぜひ!)
https://adayasu.hatenablog.com/entry/20210721/1626871301
P.S.
昨日(5日)は田無の「坂平」で“うなぎ会”。一年前の約束通り、友人のUEちゃん&MIYUKIさんに「うな重・特」をご馳走。ビールを飲みつつ久しぶりの「うなぎ&肝吸い」に舌鼓を打った。
(その後、3人で“お茶”。話題は衆院選、韓ドラ「愛の不時着」他、8月に観たドキュメンタリー映画『ちょっと北朝鮮まで行ってくるけん』そして「エレカシ・宮本浩次」……BSの音楽番組「The Covers」で聴いた『春なのに(柏原芳恵/1983)詞・曲:中島みゆき』は絶品だった)
今日(6日)は、池袋HUMAXシネマズで『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』を鑑賞(誕生日も近いということで、ツレの驕り)。主演ダニエル・クレイグのボンドとしての最終作ということで、かなり期待していたのだが、個人的には最後までテンションが上がらず消化不良。特に後半が全く楽しくないし、メロドラマ臭が強すぎて興奮度&爽快感ゼロ。お別れ感たっぷりの寂しい結末に「うーん…どうなんだろう?」と、首を傾げるだけだった。
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