昨日、投票に出かけたら、投票所(近所の中学校)の雰囲気がいつもと違い、並んで待つほど混雑していた。その様子に「おっ、投票率が上がるかも!?」と期待したのも束の間、家に帰ってパソコンを開いたら「投票所の3分の1が投票時間を繰り上げる」というニュースが、「読売」のオンラインで流れてきた。
《31日投開票の衆院選で、総務省は、閉鎖時刻を繰り上げる投票所が全国で1万6967か所に上ると発表した。2017年の前回衆院選より257か所増えた。
公職選挙法は、投票所は午前7時に開き、午後8時に閉じると規定している。ただ、有権者の投票に支障を来さないと認められる特別の事情がある場合に限り、市町村選管は投票終了時刻を4時間以内の範囲で繰り上げることができるとも定めている。
茨城県では全投票所1368か所のうち1294か所で閉鎖時間が1~2時間、繰り上がる。宮崎県内の自治体には午後4時で投票終了する投票所もある。
総務省のまとめによると、投票所の総数は4万6466か所で、前回より1275か所減った。投票所数の削減や投票所の時間短縮は経費削減も目的とみられる》
当然ながら、選挙権は代議制民主主義の最も基礎的な権利。故に繰上げ投票は極めて限定的かつ例外的に運用されるべきもの。なのに、これだけ多くの投票所が投票時間を繰り上げるとは一体何事だろうか?……自党に有利な「一方的なルール変更」は現与党の得意技。これも「投票率を上げたくない」党側が、選挙の管理監督である総務省に内閣人事局を通じて指示したのでは?と疑わざるを得ないが、その内実は暴かれないまま選挙終了。(もし本当に「投票率を上げないため」なら極めて許しがたいこと。「投票所数の削減や投票所の時間短縮は経費削減も目的とみられる」などと、無批判に告知するだけの新聞も同罪)
さて、選挙から一夜明けて…
個人的な目標(「山本太郎を国会へ」「選挙区で自民・維新を落とす」)は、ひとまず達成できたが、自民「単独過半数」、公明「小選挙区全勝」、維新「大阪制圧」で大躍進(もはや私には「大阪」が同じ国とは思えない)……結局、負けたのは「野党共闘」と言いながら「共産」「れいわ」との強固な連携には及び腰だった「立憲」と、身を挺して野党共闘に賭けた「共産」だけ。という極めて残念な結果になってしまった。
(山本太郎が国会に戻ってくること及び「れいわ」3議席獲得が唯一の救いであり光明。今後も立憲が共産・れいわと距離を置き「単独」にこだわっている限り「野党共闘」に勝ち目はないと思う。辻元清美まで落ちてしまって…枝野・福山の責任は大)
これにより、自公維など改憲勢力が3分の2を占めたわけで、いよいよ(政権は)憲法に手を付けてくるはず。すなわち本当の戦いはここから。様々な「がっかり」は今日で終わらせ、また明日…ですね。
P.S.
今朝、元「週刊朝日」編集長の山口一臣氏が《山本太郎を代表にして野党再編すればいいのに》と呟いていたが、けだし同感。
大きな変化は熱狂に近いものからしか生まれない。石原伸晃から議席を奪った東京8区を見ても、いま野党共闘の象徴として「熱狂」を生みつつ、自公&維新と対峙し渡り合えるのは「山本太郎」しかいない。と思う。
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