昨日、旧知の友人で飲み仲間のO君(3つ年上の法学者)と、メールでこんなやり取り。
O君
大阪では維新と公明で議席独占。気持ち悪い。共産党が端っこの方に少数でいることはあまり気にしないが、表に出てきそうになると異常なまでの拒否反応を示す連中が根強く存在するんだ、日本には。枝野も本心はそうだったんじゃない?「冷たい共闘」なんて言われているのもそういうことが関係してそうだ。
ちなみに、ツイッターで、枝野も志位も福島も演説下手って言ったら、知らない人から、頑張った枝野の「悪口」を言うべきではない、という反応が返ってきました。こういう単純な発想の連中が多いことも残念。
私
立憲のシンパか何か知らないけど、「ご飯論法」の命名者である上西充子(法政大学教授)も、立憲や市民連合への真っ当な批判・意見に対して「与党を利するから…」と抑えこもうとしていたし、支持する気持ちが強いあまりに「応援と批判はセット」という当たり前のことを忘れちゃう人たちが多く見られるのは、由々しきことだよね。(それじゃ自公維及びその周辺と大して変わらない…ってことになっちゃうし)
そういえば、上西氏……2019年の参院選の時に「カリスマ的な指導者に頼ろうとするうねりが大きくなることには警戒すべき」と「れいわ新選組」の盛り上がりを、まるでファシズム(の台頭)かのように危険視し喧伝していたっけ……まあ、どっちがファシズムだよ!という話だけど。
共産党に関しては、今時、革命政党などと思っている、あるいは信じている人がいるの?という感じですが、今回の結果を見ると、本当にいるのかもしれませんね。なんせ、ジェンダー平等、気候変動など世界共通の社会課題に取り組むことすら、「中道」ではなく「左(ネトウヨ的に言うとパヨク)」に位置づけられるそうだから。それほどこの国の軸が大きく「右」に寄っているということでしょうか。
O君
真っ当な批判を「ケチ」だとして抑圧することがすでにファシズムなんですよ。このファシズムが無意識裡に革新系に浸潤していることを僕は憂いています。
僕は、あの『憲法改正限界論のイデオロギー性』の本(O君の著書)の元になった論文を学会の仲間に渡したら、それを読んで、どうして、憲法改正を画策する反動政権と闘っている学者を批判するのか、憲法改正に賛成なのか、と詰め寄ってきた人がいたが、そんな軸でしか考えられないのか、と思い、その人とは付き合いをやめました。目的さえ共感できれば、何をどう言っても受け入れるって、ガキのような恋愛感情にしか思えない。それが確固たる未来を創り出すとは思えない。
私
けだし同感。
思えば、「山中竹春(現横浜市長)」の経歴詐称・パワハラ疑惑問題に真摯に向き合うこともせず、衆院選に繋げる「共闘」の成果だけを求めて、ひたすら彼を推し続けた横浜市長選の際の立憲・共産の姿も酷かった。(その結果、市議会ぐちゃぐちゃみたいだし…)
そのあたりも含めて、我々は野党の動向を冷静に見守りつつ絶えずチェックしていきましょう。(立憲も「小川淳也」あたりが代表になれば、かなり面白くなりそう……彼を追ったドキュメンタリー映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』オススメです)
で、さっきネットのニュースを見ていたら、英ガーディアン紙が日本維新の会を「右翼ポピュリスト政党」と紹介していた。よくわかってらっしゃいますね、外国のメディアは。(「日本共産党」も、海外メディアから見れば「中道左派政党」という所でしょうね)
O君
維新を加えると憲法9条改正発議が出来るわけで、警戒を怠れないね。
私
ですね!
早速、「日本維新の会」代表の松井が「来年夏の参院選と同時に国民投票を実施すべき」とぶち上げてるようだし……ホント、とんでもない奴ら。
以上。(やり取りはまだ続くかも…だけど)
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