2019/08/15

夏の日々のメモ②




89日(金)長崎原爆の日
水木さんの『カランコロン漂流記』を読了。その中に「従軍慰安婦」と題された漫画が載っていた。(以下、その“吹き出し”の言葉)

「戦争中の話だが、敵のいる前線に行くために、「ココボ」という船着場についた。ここから前線へ船が出るのだ。そういうところには必ずピー屋がある。ピー屋というのは女郎屋のことである。(中略)ピー屋の前に行ったが、何とゾロゾロと大勢並んでいる。日本のピーの前には100人くらい、ナワピー(沖縄出身)は90人くらい、朝鮮ピーは80人くらいだった。これを一人の女性で処理するのだ。僕はその長い行列を見て、一体いつできるのだろうと思った。一人30分としてもとても今日中にできるとは思われない、軽く一週間くらいかかるはずだ。しかし兵隊はこの世の最期だろうと思ってはなれない、しかし・・・・・いくらねばっても無駄なことだ。僕は列から離れることにした。そして朝鮮ピーの家を観察したのだ。ちょうどそのとき朝鮮ピーはトイレがしたくなったのだろう、小屋から出てきた。
(体調が悪そうなその女性は、水木さんが見ているのもかまわず小屋の外で排泄…)
とてもこの世のこととは思えなかった。第一これから80人くらいの兵隊をさばかねばならぬ。兵隊は精力ゼツリンだから大変なことだ。それはまさに「地獄の場所」だった。兵隊だって地獄に行くわけだが、それ以上に地獄ではないか。と、トイレに行った朝鮮ピーを見て思った。よく従軍慰安婦のバイショウのことが新聞に出たりしているが、あれは体験のない人にはわからないだろうが・・・・やはり「地獄」だったと思う。だからバイショウはすべきだろうナ。」
(「ココポ」は、パプアニューギニア東部のニューブリテン島東部の州都。彼女たちはその後、輸送船でココポを離れたが、途中潜水艦の魚雷にやられ、全員が死亡したという)

従軍慰安婦問題が存在すること自体を否定したい人たちは「自由意思で売春の道を選んだ」などと主張し、日本軍の罪を免罪しようとしているが、水木さんの本や多くの従軍経験者たちの記録・証言にもあるように、日本軍の管理下で兵士同様に人身の自由を奪われ性奴隷の状態にあったことは明らか。
いま普通に考えても、パプアニューギニア奥地のジャングルにまで連れてこられた女性たちが自由に故郷に帰ることなどできるわけがないし、体調不良にも関わらず一日に数十人もの男の相手をすることが自由意思であるはずもない。

というわけで、改めて「慰安婦問題」を学び、考える一日に…以下、特に印象深かった記事3本。

相模原の男性が語り続ける 慰安婦への加害の記憶
今さら聞けない「慰安婦」問題の基本を研究者に聞くhttps://www.cyzowoman.com/2019/08/post_244183_1.ht...

なぜ兵士は慰安所に並んだのか、

夜はテレビ。「報道1930」(BS TBS)からの「凪のお暇」(TBS)。

8月10日(土)
朝から、Eテレ「あの夏を描く 高校生たちのヒロシマ」、NHK BS1「アニメ 大好きだったあなたへ ヒバクシャからの手紙」の2本を録画鑑賞。(「ヒバクシャからの手紙」の番組ナビゲーター及び主人公の声は、注目の女優・清原果耶……透明な光と微かな影を感じさせる、演技力抜群の17歳)

夜は、友人たちとサッカー観戦(FC東京 VS ベガルタ仙台)……午後4時過ぎに家を出て西武池袋線→武蔵野線→南武線と乗り継ぎ、京王線の「飛田給」に着いたのは午後540分。
チケットを手配し誘ってくれたY君、O君と改札で落ちあい、10分ほど歩いて「味の素スタジアム」へ。
試合開始までの1時間ほど、私が持参した「たこ焼き」「唐揚げ」「ソーセージ」などを“つまみ”に、ビールを飲みながら映画&時事談議。(時期的に「小泉進次郎」「表現の不自由展」「五輪」などが話題に…「親父と同じ新自由主義者で、所詮アメリカの手先にしかならないような実績ゼロの政治家を何故“ポスト安倍”などとマスコミはもてはやす!?ふざけんな!」で、意見一致)

1杯目のビールを飲み干し、食い物もほとんどなくなったところで、試合開始(午後7時)。前半は、良く言えば両チームとも落ち着いた試合運び。悪く言えば、どちらも決め手に欠く退屈な展開……後半も似たような展開になったが、15分過ぎ、ゴールキックの流れからMF東がFW永井にスルーパス。裏に抜け出したところで仙台のDFシマオに倒されPK獲得。それをFWディエゴが決めて1:0。その後、両チームとも度々ゴールに迫ったが、シュートに精度を欠き、そのまま試合終了。

FC東京の大ファンであるY君はリーグ優勝に近づく「勝ち点3」に大喜びだったが、私とO君は流れからのゴールが見られず消化不良気味……「軽く一杯」だけを楽しみにスタジアムを後にしたのだが、28,000人を超える観客が集まったせいか、駅周辺の飲み屋はどこも超満員。仕方なく「一杯」をあきらめ、駅にて散会。それぞれ帰路に就いた。(帰宅時間22時半)

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