先週の土曜(15日)、人生ではじめて「讃美歌斉唱」の列に加わった。
場所は、埼玉・大宮のとある結婚式場内の「大聖堂」……長兄の一人息子の結婚式でのこと。教会での挙式に参列するのも初めてだった。
もともと無宗教で、讃美歌といえば「きよしこの夜」と「もろびとこぞりて」を知っているだけ。当然、式次第に書かれていた「讃美歌312番」を知る由もなく「立って静聴するのみ」と思っていたのだが、《いつくしみふかき》から始まるその歌詞を読むうち、自然に童謡「冬の星座」の旋律が頭に浮かび、同じ曲かも?と普通に歌えそうな気になり、伴奏が流れたところで「間違いなし」と確信。スムーズに斉唱の流れに入った。(後で調べた所、「讃美歌312番」は、文部省唱歌「星の界(ほしのよ)」&「星の世界」と同じメロディ。「冬の星座」は酷似しているが別モノらしい)
で、パイプオルガンに合わせて「312番」を声高らかに歌った後は、その勢いでまったく知らない「讃美歌430番」(妹背をちぎる)を超適当に歌い切り、「びっくり。知らないのに歌っちゃってる!」と感心した(呆れた?)様子のツレに、「音感いいからね、オレ」と軽く“ふふん”の一言。傍にいた次兄も楽しそうに笑っていた。(最近カラオケに行ってないので、「讃美歌」はノドにとってイイ刺激になったはず)
挙式を終えた後は、時折ガーデン・セレモニーを行いながらの披露宴……甥っ子の結婚相手が大学時代の同期生(同じ学科)ということで、共通の友人であるサークルの仲間や地元の中学の友だち、そして勤務先の同僚など、7割方20~30代の人たちで占められた会場は、長々と堅苦しい挨拶をする人もなく、若い熱気と感動の涙に包まれ大盛り上がり。立派に成長した甥っ子の姿を頼もしく思いながら飲み干すワインと料理の味も格別で、とても気持ちの良い時間を過ごさせてもらった。
閉会後、出口付近で招待客を見送るモーニング姿の若々しい兄(髪の毛が大分残っているせいか、とても年には見えない)と「元気で!」と固く握手を交わし、私とツレと次兄で語らいながらの帰り道……若い二人の晴れやかさはもとより、兄弟三人、10年ぶりの再会で健在を喜び合えた嬉しさからだろうか、「いい結婚式だったね」と、つい「らしくない」事を呟いてしまった。
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