2016/07/24

東京は、暑くも、熱くもない。



ここ10日ばかり、本業もバイトもそこそこ忙しく(ポスター制作コンペが2点、バイトも飛び石で入っていた)、その合間に呑み会があったり、隙間で映画を観たり、私なりに密度の濃い日々を送っていたが、久しぶりの土日休み。

近場で映画かアートでも……と思い、昨日は、練馬区立美術館(電車で10分の中村橋から歩いて3分)で開催中の「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」に行ってきた。
(昔は抱腹絶倒ギャグマンガ「流星課長」で大笑い、3.11後は「あの日からのマンガ」で震災後の日本と日本人の姿を見せられ考えさせられ、今は風刺4コマ「地球防衛家のヒトビト」で日々楽しませてもらっている漫画家のシュールで笑えるアート展)

「回・転・展」と名付けるだけあって、ヤカン、静物画、歴史(マンガ&オブジェ)、日常品(ティッシュペーパー、CDケース、荷造りヒモ、下着、写真等々)、20分映像「回転道場」などなど……とにかく色々なものが回っていたが、私が顔(耳)を寄せて見入った(聴き入った)のは「回転体は行進するダルマの夢を視る」と題された、歌いながら回転するたくさんのダルマ。

オレは強いぞ すごいんだぞー ヨッホヨッホホ そりゃいくぞー♪

しりあがり寿氏曰く「まぁこれはね、ダルマは強がっているわけです。偉そうな歌うたいながらどこを目指すでもなく自分の周りしか見てないような。こういう人たちいるよね」とのこと。
(その代表格は、安倍晋三と共和党のトランプだろうか)

しばし、その不気味な歌声が、呪文のように繰り返し頭の中で鳴っていた。

美術館を出たあとは「中村橋」駅前を軽く散策し、14時頃帰宅。
郵便受けに福岡の友人HIRANO君からの便りがあった。(さすが親愛なるわが友。参院選の際、東京で暮らす息子のJUMA君に「三宅洋平」への投票依頼をしてくれていたようだ)

そのハガキの出だしの言葉は、《暑いですね。東京は都知事選でもっと暑いのではないですか?》

……連日真夏日の福岡で過ごす彼には申し訳ないが、ここ数日、東京は30度を下回る日が続きさほど暑くもない。遠方から気にかけてくれている「都知事選」も盛り上がっているのは各陣営と支持者だけ。私の周りはむしろ寒いくらいで、ちっとも熱くない。

先日、仕事の打合せを兼ねてお茶した盟友かつ親友のMIYUKIさんやUEちゃんも「誰に入れようか?」と頭を悩ましているようだし、バイト仲間との呑み会の席でも「どうしようかなあ~」の声ばかり。(その中で何となく名前が挙がったのは「マック赤坂」と「鳥越俊太郎」の二人)

一体、この“寒さ”はどうしたことか?と思うが、答えは簡単。「自公に一矢を報いたい」と思っている人の多くが、野党統一候補にあまり魅力を感じていないからではないだろうか。
私的にも、知名度が高くリベラルな思考の持ち主とはいえ、どうしても76歳という年齢が引っ掛かる。加えて、「住んでよし、働いてよし、環境によし」という人柄の良さとセンスの古さが同居しているようなスローガンも平和すぎてリアリティを感じないし、You Tubeで何度か聴いた街頭演説も琴線に触れることはなかった。

かといって、自公推薦の元岩手県知事・増田寛也や(亡き叔父の大親友の息子さんだけど…)、
「日本会議」直結の政治家・小池百合子に東京の未来を託すなどという選択はありえない。
色々な意味でシンパシーを感じるマック赤坂は落選確実だろうし、やはり鳥越俊太郎に一票を投じるしかないか……と、すっきりしないアタマで来週の日曜のことを考えていた昼下がり。

今夜は、9時からNHKスペシャル、10時半から日テレ「そして、誰もいなくなった」、1050分からBSプレミアム「伝説の武道館ライブ 忌野清志郎」と、珍しく観たい番組が目白押し。
ひとまず「都知事選」は忘れて、テレビに集中します。

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