「(自分の消極性を悔やんで)泣いている場合じゃないぞ、浅野!」と、終了間際にフリーでボールを受けながら、シュートを打たずパスを選択した若き日本代表FWを、テレビの前で叱咤しながら観終えた昨夜のボスニア・ヘルツェゴビナ戦。
FIFAランキング20位の格上で、技術レベルも高かったとはいえ、ボスニアは今夏のEURO出場を逃した国(要するに、ボスニア以上に強い国がヨーロッパには数多くある)。
しかも、エースストライカーのジェコ(ASローマ)やMFピャニッチ(ASローマ)ら主力選手を欠いた、若手中心のチーム。その程度の相手に、ホームゲームでありながら、フィジカルで圧倒され、1対1でほとんど勝てないようでは、まだまだ世界は遠いということ。
しかも、エースストライカーのジェコ(ASローマ)やMFピャニッチ(ASローマ)ら主力選手を欠いた、若手中心のチーム。その程度の相手に、ホームゲームでありながら、フィジカルで圧倒され、1対1でほとんど勝てないようでは、まだまだ世界は遠いということ。
とりわけその距離を感じたのは守備面。2失点に絡んだ吉田麻也は「1失点目も2失点目も点を入れた後と交代選手が入った後と、一瞬の隙を突かれてしまった。絞めるべきところだったと思う。この間(ブルガリア戦)も得点をした後に失点して、その部分は言われていたのに、同じことを繰り返してしまった」「ここから学ばなきゃいけないことがすごくたくさんある。最終予選も始まりますし、これを教訓にしていかないといけない」と悔しさを滲ませながら語ったようだが、正直、もう聞き飽きた。
ここ数年間、何度も同じ反省を繰り返しながら、同じ失敗を重ねるのであれば、それは能力的に伸び代がないということ。特に、ディフェンスリーダーでありながら、あっさりと1対1でかわされ、危険な位置でファウルを犯した吉田の守備は看過できないものであり、その低調なパフォーマンスは最終予選に向けて大きな不安材料になってしまった。(といって現時点で吉田以上のCBは見当たらない。鹿島所属のU23代表・植田直通など若手の成長に期待したいが……)
ただ、攻撃面に関しては、攻撃の全権を握って躍動した清武、果敢なドリブル突破で強烈なアクセントになった宇佐美、途中出場(しかも代表戦初出場)ながらいきなり遠目からのシュートで積極性(&メンタルの強さ)をアピールした小林祐希など、幾つかポジティブな収穫があったと思う。(浅野の速さも魅力的だが、もっともっと貪欲にならないと)
以上、長友の交際宣言に端を発した「アモーレ祭り」で浮かれた圧勝劇から一転、「(数人の選手は)頭の中がバカンスだった」と監督ハリルホジッチに揶揄&叱咤されたボスニア戦だが、あと3ヶ月で最終予選も始まるし、そうそうネガティブに考えてもいられない。
2試合をベンチで見守った本田圭佑曰く、最大の収穫は「負けたこと」+「若手を何人か試せた」こと。「みんなが自分たちで反省して、次に向かえばいい」というポジティブな姿勢を共有し、新鮮な意欲と意志を携えて最終予選を迎えてほしい。
2試合をベンチで見守った本田圭佑曰く、最大の収穫は「負けたこと」+「若手を何人か試せた」こと。「みんなが自分たちで反省して、次に向かえばいい」というポジティブな姿勢を共有し、新鮮な意欲と意志を携えて最終予選を迎えてほしい。
0 件のコメント:
コメントを投稿