2014/11/03

秋の京たび


秋だ「そうだ 京都、行こう」……というわけで、23日の旅をざっくりと。

1日目(1029日):国立博物館→祇園、先斗町、木屋町

午後1時過ぎ京都着。ホテルに荷物を預け、三十三間堂近くの国立博物館へ。特別展「国宝 鳥獣戯画と高山寺」(修理完成記念)目当ての長い列に加わり(1時間待ち)、館内に入ったのは3時半頃。さらに「鳥獣人物戯画」を観るために20分ほど並び、すべて観終えて博物館を出たのは5時近く。その足で祇園に向かい、商店街の喫茶「カトレア」(創業60年以上の純喫茶)で一休み。その後、四条通りをそぞろ歩きつつ木屋町方面へ。自家製豆腐料理店「豆水楼」の暖簾をくぐり、湯豆腐で一杯。











2日目(1030日):勧修寺、醍醐寺、平等院、三室戸寺、萬福寺

9時にホテルを出て、定期観光バス(950分発)で、醍醐寺・宇治方面へ。
最初の拝観場所は野趣溢れる庭園が魅力的な勧修寺(かじゅうじ)。水面輝く氷室池にはハス、花菖蒲、カキツバタなどが植えられ、初夏から夏にかけて庭園を美しく彩るそうだ。

秀吉の“醍醐の花見”で有名な醍醐寺は三宝院のみの見学(庭園を眺める外国人旅行者多し)。気分的・時間的にやや物足りなかったが、美しい空間を堪能。
「人の成功、失敗、1200年ぶん。京都は勉強になります。」というJR東海のポスター・コピーが頭に浮かんだ平等院は、約950年前、藤原氏最盛期に建てられた「鳳凰堂(阿弥陀堂)」が今年9月に約60年ぶりの大規模修理を終え、一般公開されたばかりということで、長蛇の列(2時間待ち)。そのため拝観は叶わず散策のみ。(残念!)
三室戸寺は「あじさい」の名所として有名、芭蕉の句『山吹や宇治の焙爐の匂ふとき』が刻まれている句碑あり。



ツアー最後の見学場所「萬福寺」は、1661年に中国の高僧、隠元禅師によって建てられたお寺。そのため、建築・仏像など中国様式でつくられ、至る所に中国っぽい雰囲気が漂う。鎖国の時代でも、人の心はオープンだったのだなあ……と思いつつ、魅力的な声の僧侶ガイドの案内に耳を傾ける。スイカ、蓮根、精進揚げ、けんちん汁、インゲン豆、そしてダイニングテーブルに椅子……すべて、隠元禅師が日本に持ち込んだ“おみやげ”とのこと。勉強になりました。(午後4時半、京都駅前着)




3日目(1031日):興正寺、西本願寺、東本願寺、京都タワー

駅前地下街(Porta)のイノダコーヒーで「京の朝食」をとった後(京都に来たら、ここのモーニングは外せない!)、一端部屋に戻り、まとめた荷物をコインロッカーに入れ、10時過ぎにホテルを出発。まっすぐ西本願寺へ向かう。(駅から歩いて15分ほどで到着。隣のお寺「興正寺」にも立ち寄り、15分ほど拝観)




世界遺産にも登録されている西本願寺は、浄土真宗本願寺派の本山。親鸞聖人の没後、娘の覚信尼が現在の知恩院付近に廟を建てて御影堂としたのが起こりとされ、現在の場所に移ったのは、天正19年(1591年)とのこと。桃山文化の代表建築らしく、実に重厚・広大、しかも豪華絢爛で、庶民の味方・親鸞のイメージとはあまり重ならないが、秋の特別公開「飛雲閣」「仏飯所」、「波の間」や樹齢400年の大銀杏も含め見所・見応え十分のお寺だった。(本堂では、親鸞の教えを説く僧侶の声に耳を傾けながら暫し瞑目。門の外では、見学に飽きた?子供たちが遊んでいた)


西本願寺から東本願寺までは、徒歩で10分ほど。道すがら、路地を覗いていたら「さかな串谷」の看板が目に留まり、気になって入店。町の小さな「魚屋さん」の店内には、見るからに美味そうな魚と惣菜がキレイに並べられていて、思わずニンマリ。晩メシのおかずに、金串に刺してあった鰤の照り焼きとカニの身、湯葉とキノコの和え物、お新香などを買う。(実にうまかった!)
東本願寺は、真宗大谷派の本山。御影堂は西本願寺と比べてもかなりの大きさだが、雰囲気的には大幅スケールダウン。おまけに阿弥陀堂が修復工事中のため拝観できず「ここは、さらっと眺めるだけでいいかも」と、10分ほどで門を出た。(途中、白壁沿いを歩くサギの姿あり。修学旅行生の姿も目に付く)
初めて入る「京都タワー」の1階フロアは、少し狭い「東京タワー」という懐かしい風情。展望台には向かわず、大浴場(スーパー銭湯)があるというレトロな地下を散策。銭湯は写せないので、そのフロアにある床屋さんをカメラに収めた。その後、地下通路を抜け京都駅へ。駅内の京都茶寮で抹茶を飲んで一休み。伊勢丹で昼食代わりの鯖寿司、売店でビールを買い1520分頃「のぞみ」に乗り込み、帰路に就く。







0 件のコメント:

コメントを投稿