2012/05/07

連休中のアレコレ


昨日(6)でゴールデンウイークも終了。といっても個人的には大した予定もなく、世間の賑わいを遠くに感じながら趣味本や漫画を読んだり、友人が送ってくれた“俳句”を味わったり、サッカー映像&記事をチェックしたり、大リーグのダルビッシュを観戦したり、TV&映画DVDに興じたり……ブログも更新せずに妙に間延びした日々を過ごしてしまった感じ。自堕落、悪しからず。

さて、まずは漫画の話から。

先日(2)、本当に久しぶりにコミック雑誌(ビッグコミックオリジナル)を買ってしまった。目当ては唯ひとつ、『MASTERキートンReマスター』……浦沢直樹の名作『MASTERキートン』が、20年後のキートンを描く“Reマスター”として復活したという新聞広告を目にし、数ある浦沢マンガの中でも『MASTERキートン』イチ押しの私としては「単行本を待っている場合じゃない!」と急いで駅の売店へ。でも、実際に“復活”したのは2ヶ月ほど前らしく、私が読んだのは第2話……内容は、クロアチア紛争に纏わる少しヘビーなヒューマンストーリーだが、相変わらずの渋いテイスト&心地よい読後感(サッカー好きが思わずニヤリのネタもあり)。第3話は820日発売号に載るそうだ。もちろん見逃せないが、浦沢直樹、待たせ過ぎ。

続いて、DVDで見た韓国映画『素晴らしい一日』は、日本の作家・平安寿子の同名小説を映画化したノーバイオレンスなロードムービー……貸していたお金の返済を迫るため、競馬場で遊んでいる元カレのもとへ直談判に行った女性が、成り行きでその彼と“お金を工面するため”共に行動するハメになった一日を淡淡と描いた作品。ほとんど2人のやり取りで進行する“会話劇”だが、能天気な男の態度に腹を立てながらも、時とともに何故か癒やされるように変化していく女性の表情が見もの。途中、哀愁を帯びたソウルの街並に酔わされて少し眠くなったが、ジャズのBGMも効いていて気分良く楽しめた。で、主演の木村佳乃&深津絵里似?の女優さん、凄いなあ、うまいなあと感心していたら「チョン・ドヨン」という韓国を代表する演技派女優だそうだ。好んでバイオレンス系ばかり見ているとこういう女優の存在を見過ごしてしまうんだなあ……と少し反省。ついでに、彼女がカンヌで主演女優賞を取った『シークレット・サンシャイン』も見るつもり。

テレビはこの間けっこう見ていたが、まずは金曜(4)NHK BSプレミアムでやっていた『沢田研二ライブ20112012・日本武道館公演アンコール』。沢田研二の呼びかけで集まった「ザ・タイガース」の解散時メンバー4人による全国ツアー最終日(2012124)の模様を、参加メンバーの現在の心境やツアーに至るまでの紆余曲折も含めて収録・編集した番組だが、その柱は何と言っても「沢田研二」……すっかり太っちまって、その容姿に世の女性たちを熱狂させた昔の面影はあまり残っていないが、やはりジュリーの歌は格別。40年という長い時を経て表現者としてのスタンスもより広く自由に解き放たれたようで、思わず画面に向かって拍手をしたほど見ているコチラまで“解放感”に包まれ嬉しくなってしまった。突き抜けてカッコイイ昔のジュリーも良いが、風貌的にも人間的にもグッと厚みを増した今の「沢田研二」の方が私にはずっと魅力的に映る。ホント、見習いたいくらい素直で元気でハートフルな“いいオヤジ”になったなあ……と思う。
一徳兄さん、森本太郎、瞳みのる(なんとあの“ピー”が解散後は慶応高校の教師に転進、現在は北京に移り住み中国語の研究者として日中文化交流に尽力しつつ執筆活動を行っているらしい)の面々も真剣かつ楽しげに歌い弾けていて(加橋かつみは何処?)、テレビじゃなく武道館で観たかったと思えるほど大満足の1時間半。ライブ途中、兄に支えられながら病床から駆けつけた「岸部シロー」が、ビージーズの美しい曲『若葉のころ』をかすれ声で懸命に歌った時は、目頭がかなりヤバイ状況になってしまったが、それも含めて胸に沁みる夜を過ごさせてもらった。改めて今後の彼らの活動にエールを送りたい。

で、ラストに書こうと思った視聴率続落の『家族のうた』の話は、後日また……


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