2021/08/01

7月の映画メモ①


76日(火) 池袋HUMAXシネマズ

『茜色に焼かれる』(監督:石井裕也/2021年)

「社会的弱者VS不条理な日本社会(上級国民、DV、コロナ禍での飲食店への締め付け、不当解雇、職業差別等々)」というテーマ(?)を基に描かれるシングルマザーと息子、そしていくつもの不幸と苦難を背負う女たちの哀しき友情の物語……(で、ラストは文字通り「茜色に焼かれる」)

まず、このコロナ禍に、これだけのパワーと怒りと哀しみ&愛情とユーモアを詰め込んだ作品を、よくぞ撮ってくれました!と、オリジナル脚本も手掛けた石井監督に拍手。(必然、登場人物はマスク姿、フェイスシールドやアクリル板、パソコン画面越しの高齢者施設の面会シーンなど、コロナ禍のリアルな日本が描かれている)

そして、クソみたいな社会&クズな男たちと鬼気迫る演技で戦った主演・尾野真千子に大拍手!(加えて、薄幸の風俗嬢・片山友希、強面クールな風俗店長・永瀬正敏にも拍手!)

715日(木) 東劇(銀座)

『ジャニス・ジョプリン』(監督:デビッド・ホーン/2018年、アメリカ)

《唯一無二の歌声でアメリカの音楽史を塗り替えたロックの女王ジャニス・ジョプリンを描いたブロードウェイミュージカル「ジャニス・ジョプリン」をスクリーン上映。伝説のロックスター、ジャニス・ジョプリンが数々の名曲を熱唱し、彼女が音楽的に影響を受けたアレサ・フランクリン、エタ・ジェイムズ、オデッタ、ニーナ・シモン、ベッシー・スミスとともに、感動のステージを披露。生涯にわたり孤独と戦い続けたジャニスは、自らの物語を語り始める…》(映画.comより)

というわけで、27歳の若さでこの世を去ったジャニスの声と姿を、50年ぶりにかなりハイレベルで再現した作品。主演のメアリー・ブリジット・デイビスの力量が凄い。

(ちなみに、ローリング・ストーンズ設立メンバーのブライアン・ジョーンズ、ギタリストのジミ・ヘンドリックス、ドアーズのジム・モリソン、ニルヴァーナ、そして10年前に亡くなったイギリスの歌手エイミー・ワインハウスなど、ジャニス同様、27歳で他界したロックスターは多く、「27クラブ(27Club)」と呼ばれているらしい…27歳、う~ん、何で?)

ちょっと高いなあ…と思ったチケット代(3000円)も、終わってみれば“ナットク”の一言。久しぶりに聴いたニーナ・シモンの「リトル・ガール・ブルー」、そして最後の締めにアカペラで歌った「メルセデス・ベンツ」にグッときた。

P.S.(最近、心に留めた言葉・記事・動画)

徐台教(ソ・テギョ)《日韓の政治風土における差異に、日本の政治家が有権者をぞんざいに扱う点がある。韓国の政治家は政治家同士ではボロクソ争うが、有権者にこんな挑発的な物言いはしない。特に幾人かの自民党政治家の態度からは、自党支持者以外の有権者を完全にバカにしているのが分かる。有権者が舐められている。》

モーリス・ロバートソン

東京五輪で日本人の“合理的泣き寝入り体質”が世界に晒される?

https://news.ameba.jp/entry/20210729-81

BBC NEWS JAPAN

【東京五輪】 なるべく見えないよう……都心から排除されるホームレスの人

https://www.youtube.com/watch?v=dPm-DLvzctQ


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