2015/11/05

酒席の話から(思い出の「レティシア」)



先週金曜(30日)、バイト仲間との飲み会があった。

場所は田無駅前の居酒屋「黒潮」。早番のOさんに合わせて、集合は午後4時半。それから7時半過ぎまで、お互いの人生と今の生活にまつわる雑多な話をしながら、3人で楽しい時を過ごした。

その際、「お互いの作品を見せ合おう」という約束通り、私は自分の作品ファイルと刷り上ったばかりのパンフレットを持参。Nさんも自分の作品集(イラスト)を持ってきてくれたので、互いにジョッキと箸を持つ手を休めて暫し見入った。(Oさんも興味津々、横から覗き見)

その絵の印象を一言でいうと「変幻自在」。自分のベースはしっかり守りながら、様々な要望に応えてきたプロとしての高いスキルを感じさせるものだった。中には、普段の優しく穏やかな物腰のNさんからは、ちょっと想像しがたい挑戦的なイラストもあり、思わずニヤリ(最近のモノだとのこと)。ロック系の音楽雑誌に載っていたヴァン・モリソン、ジム・モリソン(ドアーズ)のイラストは、記事も一緒に書いたとか……「へえ~そうなんだ!」と、その多才ぶりにも驚かされた。

で、いつの間にか映画の話になり……『冒険者たち』で、ヒロイン「レティシア」を演じたジョアンナ・シムカスについて3人で語り合うことになった。(1976年、シドニーポワチエと結婚して女優を引退。現在72歳)

何故、斯くも多くの男たちが『冒険者たち』と、そのヒロインに心惹かれるのか? 
たぶん、アラン・ドロン(マヌー役)が振られるから……というのは素直かつ単純な私の意見だが、当たらずといえども遠からず。
憧れの女性が人気絶頂の超二枚目ではなく、タフで友情に厚い男くさい男「リノ・ヴァンチュラ」(ローラン役)を選んだことで、「いい男(イケメン)ばかりモテる世の中はつまらん!」と鬱屈した思いを抱える男たちの溜飲を下げたのは間違いない。(私自身もそうだった)

時が経ち、映画全体の印象がぼやけてしまった今も、テーマ曲「レティシア」の甘く切ない旋律と共に、ジョアンナ・シムカスの美しさが強く胸に残っているのは、そんな心情的背景があるからだと思う。(とりわけ印象的な水葬シーン)

というわけで、飲み会の夜からたびたび聴いている「愛しのレティシア」をプリーズ。歌うは、振られたイケメン「アラン・ドロン」!


2週間ほどブログの更新が滞ってしまったが、その間、愛猫ジャックが軽い皮膚炎に罹ったくらいで、特に生活や体調面で変わったことはなし。バイト疲れというか、単なる気分的な問題でした。

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