今朝、テレビで「ザッケローニ退任」のニュースが流れた。
ヤフーのスポーツナビには、こんな記事も載っていた。
《一夜明けても悔しさは消えなかった。同時に寂しさがこみ上げた。コロンビア戦から一夜明けた25日、ベースキャンプ地のイトゥで取材に応じたDF長友佑都は取材エリアで思わず感極まって涙した。
この日、昼食の席でアルベルト・ザッケローニ監督から退任の意向が伝えられた。「最高の監督、最高のチームメイトと、これで終わる寂しさ、悔しさがあって、胸がいっぱいだった。監督の最後の言葉で涙しながら、もう一回、W杯を戦えるにしても……」。そこまで言うと、言葉に詰まり、嗚咽を漏らした。「勝たせてあげたかったから。そこが本当に悔しくて……」。そう言葉を続けるのが精一杯だった》
《一夜明けても悔しさは消えなかった。同時に寂しさがこみ上げた。コロンビア戦から一夜明けた25日、ベースキャンプ地のイトゥで取材に応じたDF長友佑都は取材エリアで思わず感極まって涙した。
この日、昼食の席でアルベルト・ザッケローニ監督から退任の意向が伝えられた。「最高の監督、最高のチームメイトと、これで終わる寂しさ、悔しさがあって、胸がいっぱいだった。監督の最後の言葉で涙しながら、もう一回、W杯を戦えるにしても……」。そこまで言うと、言葉に詰まり、嗚咽を漏らした。「勝たせてあげたかったから。そこが本当に悔しくて……」。そう言葉を続けるのが精一杯だった》
昨日より、悲しい今日。
テレビインタビューで画面に映った長友も途中で言葉に詰まり席を立ち、肩を震わせ後姿で泣いていた。その肩に向かって「泣くな、長友!」と叱咤の声を浴びせたつもりが、ふいに頭の中で中島みゆきの歌が流れ、私も目頭が熱くなるのを抑えることが出来なくなってしまった。
♪ファイト! 闘う君の唄を、闘わない奴等らが笑うだろう
ファイト! 冷たい水の中をふるえながらのぼってゆけ……
ファイト! 冷たい水の中をふるえながらのぼってゆけ……
悔やんでも泣いても、失った時間を取り戻すことはできない。プロセスがどんなに素晴らしくても、結果が悪ければ、チームのトップが責任をとるのは当たり前……日本を「第二の故郷」とまで公言する指揮官の「退任」は残念至極だが、勝負の世界においては致し方ないことだろう。
しかし、グループリーグ敗退後、一気に噴出している「そもそもザッケローニを選んだのが間違い」「もう外国人監督はいらない」などという批判は、全くナンセンス。ザッケローニがこの4年間にもたらしてくれた数々の歓びを知らない、もしくは忘れてしまった「残念な人たち」の戯言というほかない。
しかし、グループリーグ敗退後、一気に噴出している「そもそもザッケローニを選んだのが間違い」「もう外国人監督はいらない」などという批判は、全くナンセンス。ザッケローニがこの4年間にもたらしてくれた数々の歓びを知らない、もしくは忘れてしまった「残念な人たち」の戯言というほかない。
確かに、敗退を招いたその采配には今も幾つか疑問は残る。が、とても世界レベルとは言い難い日本代表を率い、「グループリーグ突破」の期待を抱かせるまでに成長させてくれたのは、間違いなく監督ザッケローニの功績。就任直後のアルゼンチン戦勝利に始まり、アジアカップ及び東アジアカップ優勝、欧州遠征でのフランス、ベルギー戦勝利、オランダ戦ドロー……惜しむらくは、世界的な注目を集める大会(コンフェデとW杯)での成績は無残だったが、歴代の日本代表で、これだけ多くの歓喜を与えてくれた4年間があっただろうか。それほど歓びあえた指揮官がいただろうか。(その4年間が素晴らしかっただけに、尚更、グループリーグ敗退という結果が悔しいのだが)
加えて、Jリーグの試合に数多く足を運び、海外組に偏らず公平に選手の力量を見定め、11人のJリーガーを代表に選出するとともに、リーグのレベルアップに大きな貢献を果たしてくれたこともサッカーファンなら忘れてはいけない。
また、プライベートにおいても、「生ワサビ」を持ち歩くほど日本食を愛し、日本文化に積極的に触れながら、「恋に落ちた」と表して日本を深く理解しようと努めた人であり、常に穏やかな笑顔で多くのサポーターとファンに接し、思慮深い言葉を強い情熱で伝えてくれる稀有な監督だった。そんなザックさんを、私は代表監督として心から信頼していたし、イタリア人らしからぬ(?)実直な人間性にも深い親しみを感じていた。
加えて、Jリーグの試合に数多く足を運び、海外組に偏らず公平に選手の力量を見定め、11人のJリーガーを代表に選出するとともに、リーグのレベルアップに大きな貢献を果たしてくれたこともサッカーファンなら忘れてはいけない。
また、プライベートにおいても、「生ワサビ」を持ち歩くほど日本食を愛し、日本文化に積極的に触れながら、「恋に落ちた」と表して日本を深く理解しようと努めた人であり、常に穏やかな笑顔で多くのサポーターとファンに接し、思慮深い言葉を強い情熱で伝えてくれる稀有な監督だった。そんなザックさんを、私は代表監督として心から信頼していたし、イタリア人らしからぬ(?)実直な人間性にも深い親しみを感じていた。
その彼が、今日、退任の決意を述べた後、こんなメッセージを私たちに残してくれた。
「協会のスタッフ、メディカルのスタッフ、広報の方々、総務の方々、スポンサーの方々、サポーターの皆さんに温かく見守ってくれてありがとうと言いたい。そして日本全体にこの素晴らしい4年間をありがとうと伝えたい」
「何不自由なく仕事に専念させていただいた。濃密な時間を過ごすことが出来て、非常に充実感と感動にあふれる4年間だったと感じています」
「4年前、ほとんど日本のことを知らなかったが、そんな私を温かく受け入れてくれた日本の方々に感謝したい。そのことは強く自身の心の中に残り続けると思っています」
「何不自由なく仕事に専念させていただいた。濃密な時間を過ごすことが出来て、非常に充実感と感動にあふれる4年間だったと感じています」
「4年前、ほとんど日本のことを知らなかったが、そんな私を温かく受け入れてくれた日本の方々に感謝したい。そのことは強く自身の心の中に残り続けると思っています」
いま、私の心の中に残っているのも、「ザッケローニの素晴らしい4年間」に対する感謝の思い。(お陰で、どれだけ酒の席が賑わい、美味い酒が飲めたことか!)
そのすべてを言葉にするのは難しいが、これだけは言っておきたい。
そのすべてを言葉にするのは難しいが、これだけは言っておきたい。
私たちの日本代表を強く育ててくれてありがとう。
幾度も、攻撃的で美しいサッカーを見せてくれてありがとう。
そして4年間、幸せな夢の中で酔わせてくれて本当にありがとう。
幾度も、攻撃的で美しいサッカーを見せてくれてありがとう。
そして4年間、幸せな夢の中で酔わせてくれて本当にありがとう。
できれば、日本を離れて新しい旅に向かうあなたを、選手たちの涙で送ってほしくはなかったが、きっといつか、その悔しさも悲しみも大きな進歩の糧になり、あなたが描いた美しい夢の続きを新しい誰かと逞しく成長した選手たちが見せてくれるはず。
さよならザックさん。グラツィエ!ザッケローニ!
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