2014/06/25

さよならザックジャパン



625日、午前6時50分タイムアップ。やはり、奇跡が起きることはなかった。

それどころか世界との力の差をまざまざと見せつけられる1:4の大差で、ズタズタに引き裂かれた「希望」……ギリシャ戦同様、攻める姿勢を見せてはくれたものの、この4年間磨き上げたはずの攻撃的パスサッカー(速いパス回しと連動性によって相手の陣形を崩し、スペースを使って仕掛ける)を最後まで世界に示すことなく、我が日本代表はブラジルW杯の戦いを終えてしまった。

寂しすぎて言葉もないが、結局、振り返れば、コートジボアール戦がすべてだったのだろう。
その初戦の後「1点を取ったあと、これでもういいという考えになってしまった」と正直に語った岡崎の「弱気」を聞いた時に、ふと胸をよぎった「敗退の予感」が的中してしまった。

4年間で世界との差は大きく縮まった」「本来の日本らしいサッカーができれば、世界の強豪とも互角に戦える」……そんな思いを、多くのサポーターやファン同様に私も持っていたが、選手たち自身は心の隅で、最初から「世界との力の差(特に守備面での)」を感じていたのかもしれない。(本田も「相手をリスペクトしすぎてしまった」と別の表現で「力の差」を語っていた気がする)

「不安」と「弱気」を、短期間で「自信」と「勇気」に変えることは難しい。

監督ザッケローニはもちろん、それを今日、誰よりも身を持って知ったのは、自分とチームを信じ、鼓舞し、様々なプレッシャーを「勇気」に変えて世界に挑んだはずの本田圭佑ではなかっただろうか。
日本には自分たちのパスサッカーを磨き上げる以前に、強豪相手にも臆することなく挑む「勇気」、そして判断のスピードとゴール前の多彩なアイデア……強烈なプレッシャーをも軽くしなやかにかわせるような「自由な想像力・発想力」が必要なのではないかと。

……ともあれ、ザックジャパンの4年間の冒険が終わり、また新たな冒険と希望の旅が始まる。

その4年後の選手たちの「勇気」と「創造性」を信じつつ、今日すべての戦いを終えたザックジャパンに、感謝の言葉を送ろうと思う。

胸躍る4年間の日々と、虚しく残酷な270分を、ありがとう。

「失望と希望は表裏一体」……次は、希望が勝つ番だ!!

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