2014/03/09

サティスファクション?!

6日(木)はザ・ローリング・ストーンズの最終公演を観に、東京ドームへ。(その前に、池袋の蕎麦屋「文右衛門」で腹ごしらえ&軽く一杯。かつ煮&じゃこ天をつまみに菊政のぬる燗をひっかけ、冷えたカラダを温めた)

最寄りの後楽園駅に着いたのは午後6時前(開演予定1830分)。お馴染み“ベロTシャツ”を着た人たちを横目に見ながら22ゲートからドームへ入る。席は11塁側 25通路161番(かなりステージに遠いとは言え、真正面!)……予定から30分遅れの午後7時、大音響&大歓声の中で待ちに待ったステージが開いた。

オープニングは「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」。

家を出る前から「年甲斐もなく、はしゃいで、ジャンプしたりするのはやめよう」と心に決めていたが、いきなりの総立ち・大合唱……そんな熱狂の嵐に抗う術も気もなく、野暮な決心はあっさり撤回。♪ガス!ガス!ガス!と小さく叫び、軽く握った拳を天に突き上げた。

2曲目は、調子良さ気なキースのギターが自由奔放に唸る「ユー・ガット・ミー・ロッキング」。そして“たかがロックン・ロールじゃねえか”“でもオレはそいつが好きなんだ”の繰り返しが堪らない「イッツ・オンリー・ロックン・ロール」、ミックのキレキレな動きに“スゲエ~”と声が漏れた「タンブリング・ダイス」と続き、5曲目は、ロックと酒で熱くなった胸に沁み渡る「ルビー・チューズデイ」。(衰えを知らないミックのパフォーマンスにシビレながら「彼にも、いつかこの世を去る時が来るのだろうか?」……と半ば本気で一人の人間の死を疑ってしまった)

で、7曲目「リスぺクタブル」の時、突然「トビキリノスペシャルゲスト、ホテイ!」とミックが叫び、「布袋寅泰」登場……会場には何とも言えない驚きの声と拍手が入り交り響き渡ったが、「えっ、ホテイ?なんでだよ!!」と思わず口走ったくらい、私的にはまったく嬉しくないサプライズに、テンション大幅ダウン。

別に布袋寅泰が好きとか嫌いとか言う問題ではなく、世界最高のロック・バンドの演奏に酔いたいこの夜に、この場に、ストーンズのファンにとっては無関係な日本のミュージシャンが出てきてはイカンでしょ!という感じ。しかも、キース・リチャーズとロン・ウッドに挟まれてギターセッション。さらにはセンターマイクを分け合ってミックと熱唱なんて、観ているコチラが恥ずかしくなるくらい恐れ多いパフォーマンスではないか(確かにギター・テクニックは一流。でも耳では納得できても、目と胸が捉えた違和感は拭えない)。その上、ゲスト布袋の影響により、もう一人のゲスト、ミック・テイラー(元ローリング・ストーンズのギタリスト)の参加曲が減ったというのだから、サプライズどころか悪夢としか言いようがない。(例え、スペシャルゲストが清志郎だったとしても、それはいけないルージュマジック……)

というわけで半端ない興醒め感を味わったが、「ホンキー・トンク・ウィメン」で多少回復。「ペイント・イット・ブラック」で完全回復。

以降、眩しすぎる照明に時折クラクラしながらも、ほぼ立ちっぱなしで、実年齢からは想像もできない凄まじいエネルギーと不変の輝きを放つ最高のステージを満喫。大盛り上がりの「サティスファクション」をラストに、ぶっ通し2時間超の夢(ライブ)が終わった。

そして今宵、平均年齢69歳のバンドが、ロックンロールの限界をさらに広げた熱い夜を思い出しながら、♪祭りのあとの淋しさは……とフォーク気分で一人酔い。

 

(以下、36日のセットリスト)

  1. Jumpin'Jack Flash
  2. You Got Me Rocking
  3. It's Only Rock'N'Roll (But I Like It)
  4. Tumbling Dice/ダイスをころがせ
  5. Ruby Tuesday
  6. Doom And Gloom
  7. Respectable (ファン投票による選曲:with special guest Hotai)
  8. Honky Tonk Women
  9. Slipping Away (with Keith on lead vocals, featuring Mick Taylor on guitar)
  10. Before They Make Run (with Keith on lead vocals)
  11. Midnight Rambler (with Mick Taylor on guitar)
  12. Miss You
  13. Paint It Black/黒くぬれ!
  14. Gimme Shelter
  15. Start Me Up
  16. Sympathy For The Devil/悪魔を憐れむ歌
  17. Brown Sugar

アンコール

  1. You Can't Always Get What You Want (with the Senzoku Freshman Singers)
  2. (I Can't Get No) Satisfaction

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