2013/12/08

ムカムカとワクワク


昨日の「ムカムカ」と「ワクワク」が、未だに続いている日曜日。

“ムカムカ”はもちろん「特定秘密保護法」が自公両与党の賛成多数で可決、成立したこと。

保護法のイミフな中身もさることながら、安倍政権の横暴なやり方について、多くのメディアが言うように、私も広義の意味で「民主主義の危機(崩壊?)」を感じつつ、腹が立つことこの上ないが、“民主的選挙”で圧勝した与党側からは「国民が求める《決められる政治》を実践しただけ」というような世論を無視した居直り発言(&高笑い)も聞こえてきそうで、今後の憲法改正問題も含め、ただムカついてばかりもいられない。

ともかく現在的に、「特定秘密保護法」の問題だけでなく、日本が多くの先進国のようにグローバル化と民主主義の両立の可能性に心を砕いている風でもないし(今回の連続的な強行採決などを見ていると、日本という国がグローバル資本主義の潮流に乗ってあっさり無自覚に「国民主権」を捨て去ろうとしているように思える)、沖縄も尖閣も日中・日韓関係も呆れるほど硬直的で戦略の基本&方向性が見えないし、合法的なデモをテロ呼ばわりする政治家(“キモカワ”転じて“キモい”だけの石破幹事長)が権力中枢にいるような国だし、選挙の後はすべて政治家に任せてブーたれるだけの国民性は不変だし……というわけで、平和主義と一体になった戦後民主主義の危機を憂える前に、そもそも日本は民主主義社会なのだろうか?という根本の問題から考え直すほかないような気がする。

 
で、“ワクワク”は、サッカーW杯の対戦相手が決定したこと。

ブラジル、スペイン、ドイツなどの強豪国と同じ組に入る可能性もあっただけに、組み合わせ的にはまずまずの結果、3試合とも拮抗した好ゲームが期待できそうだ。(当然、3連敗もあり得ることですが)
ということで、対戦相手を少し見てみると……

まず、最も勝つのが難しい相手と目される南米の強豪「コロンビア」。チームの大黒柱は、世界最高のストライカーの一人「ファルカオ」、私も彼のゴールシーンを何度も見ているが、そのスピード感溢れるダイナミックなプレイを日本のディフェンダーが止めることはできないと思う。また、南米のチームでありながら、欧州型サッカーへの脱皮を図ったように守備も堅い。そのチームを率いるのは、一時期、日本代表監督候補としても名が挙がったことのある世界的名将「ぺケルマン」。引き分けることができれば御の字だろう。(グループリーグの大勢がほぼ決している第3戦の相手で良かった!)

続いて、一番大事な初戦の相手、アフリカの強豪「コートジボアール」。チームの顔は35歳になった絶対エース「ドログバ」と、プレミアの強豪「マンチェスター・シティ」で活躍する30歳のMF「ヤヤ・トゥーレ」。現時点のネームバリューは香川や本田より明らかに上だが、年齢的な衰えも多少あるだろうし、実力的に名前負けすることはないはず。とはいえ選手個々の身体能力の高さは日本を上回るものだし、圧倒される局面もあると思う。特に、アフリカ勢特有の攻撃リズムや動きに目が慣れないゲーム開始直後は、最大限の注意を払って不用意な失点だけは避けたいもの。相手の動きに慣れてくれば、日本のアジリティ(俊敏性)・連動性によってゲームを支配することは十分に可能だろうし、何とか引き分け以上で第2戦につなげたいところ。

最後に、「ココは勝ちたい、否、勝たねば!」という第2戦の相手、強豪ではないが強敵かもしれない「ギリシャ」。特別に有名な選手もいないし、正直な所ほとんど知らないが、欧州予選の戦績を見る限り、試合運びがうまく安定感のある「堅守」のチームのようだ。ただ、攻撃力では日本が上(のはず)。穴らしい穴のない、日本にとって戦いにくい相手のような気もするが、何とか本田・香川を中心に「堅守」を打ち破ってゴールを重ねてもらいたい。

というわけで、私的に悲観的な予想は2分け1敗で予選敗退。楽観的な予想は21分けでグループリーグ1位通過……
最終的に「ベスト8」に入ってくれれば超ウレシイが、たとえ日本代表の戦いが残念な結果に終わっても、優勝チーム決定の瞬間まで、サッカーの魅力に酔いしれながら、世界の祭典を楽しみたいものです。(嗚呼、来年の6月が待ち遠しい)

 

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