2013/12/31

忘年会&「ザ・タイガース」


一昨晩は、今年最後の「忘年会」。新宿駅近くの居酒屋「銀波」に40年来の仲間10人が集まった。
宴会は18時スタート。料理は店の定番「銀波コース」(プレミアム飲み放題付)を頼んでいたのだが、料理の出方が妙に遅い。その反動だろうか、酒の飲み方は異常なほどにハイピッチ。瞬く間にテーブル上の徳利が空になり(「八海山」だけで2升は空けた)、「これでまだ序の口ですか?!……勘弁してください」と、店の人が悲鳴に近い驚きの声を上げたほど。でも、飲んだ分、ひたすら喋って声を出しているせいか、凄まじい酒量の割に酔い潰れるヤツもなく無事一次会終了。店員さんの安堵の声に送られて、8時過ぎにフラフラと店を出た。

二次会は3年ぶりのカラオケ。みんなそれぞれオハコの曲を歌っていたが、私は「歌える曲より歌いたい曲」を3曲。陽水&清志郎の「帰れない二人」、サザンの「栄光の男」、岡林信康の「君に捧げるラブソング」を熱唱(?)……途中、メロディーが分からなくなって躓いたので、歌のデキとしては完全に赤点だったが、歌っては泣き、泣いては歌う酔い泣きのオバサンをオッサンたちで優しく宥めつつ、会を楽しく〆ることができたので良。また、来年の再会を誓って22時過ぎに散会した次第。

さて、今年も今日一日……哀しいことやムカつくことも多々あったが、年の瀬に東京ドームで「ザ・タイガース」の復活を見届けることもできたし、何とか心穏やかに楽しく2013年にサヨナラできそうだ。

というわけで、遅ればせながら、44年ぶりにオリジナルメンバー5人で“復活ツアー”を行ってきた「ザ・タイガース」のファイナル公演を軽く紹介。

公演は2部構成になっていて、第1部はビートルズ、ビージーズ、ストーンズなどのカヴァー曲中心で、第2部は懐かしのオリジナル・ソングス。開演は1830、観客は驚きの45千人(当然ながら中高年女性の数多し)……ストーンズの「サティスファクション」で幕が開いた。
1部の途中では、病気療養中の「岸部シロー」が車椅子で登場。消え入るようなか細い声で精一杯「イエスタデイ」を歌い上げると、静まり返っていた会場が拍手の嵐に包まれた。(全演奏終了後に、一徳兄さんが「音楽をやめて30年ですが、タイガースの一員で良かった。兄弟でこのステージに立てるのは奇跡かな」と感激していた姿が印象的)
ようやくジュリーと完全和解(?)した「加橋かつみ」のハイトーン・ボイスも健在(でも、ビブラートを効かせすぎ!)。ドラム好調の「瞳みのる」は、楽しくてしょうがないといった風で時折ステージ上で飛び跳ねていたが、歌は赤点領域なので止めた方が……

で、開演から1時間ほど経ったところで「ここで30分の休憩をとります」とのアナウンスが流れ、「え~っ、もう?しかも、長っ!」と呆気にとられたが、客層を考慮してのことだろうか。休憩時間中のトイレは男女共、長蛇の列だった。

休憩後の第2部はほぼ「ジュリー」の世界。独特の情感がこもった歌の上手さは相変わらず。オープニングの「十年ロマンス」から、デビュー曲の「僕のマリー」、「落葉の物語」と続き、40数年前のアルバム「ヒューマン・ルネッサンス」からの3曲(「命のカンタータ」「忘れかけた子守唄」「廃墟の鳩」)を挟んで、「モナリザの微笑」「銀河のロマンス」……と、いま改めて聴くと恥ずかしくなるほど甘美な詞に彩られた、おとぎ話のような愛の世界を魅力たっぷりに力強く歌い上げていった。

そして「I UNDERSTAND」を歌い終った後、蛍の光のメロディーに乗せてジュリーが語り始めた。
「みんな今日まで生きてきました。みんな今日も生きています。みんな明日も生きていきます。今日の公演が皆さんの思い出の一つになってくれれば幸いです」

ふと頭の中を、中学を卒業する間近、スキー教室の宿で聴いた「銀河のロマンス」の甘い旋律が過ぎり、「反戦」「革命」「権力」などという言葉から遠く生きていた自分、その時に見ていた淡い夢への思いが胸に去来した。

 
《第2部(オリジナル・ソングス)のセットリスト》

十年ロマンス
僕のマリー
落葉の物語
命のカンタータ
忘れかけた子守唄
廃墟の鳩
モナリザの微笑
銀河のロマンス
青い鳥
花の首飾り
君だけに愛を
シーサイド・バウンド
I UNDERSTAND
ラヴ・ラヴ・ラヴ

《アンコール》
タイガースのテーマ(モンキーズのテーマ曲)
美しき愛の掟
色つきの女でいてくれよ

 
以上で本年のブログは終了。これから私は池袋・東武へ、大晦日恒例の食材調達に出かけます。

それでは、皆さま、良いお年を。

 

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