俺もいい歳。ドキュメンタリー映画だって、数えきれないくらい観てきた。
でも、こんなに胸が熱くなる映画はなかったなあ。(ヨルダン戦のモヤモヤもすっかり消えた)
『シュガーマン 奇跡に愛された男』(オスカー 長編ドキュメンタリー映画賞受賞作品)
「この映画を観て何も感じない、涙も流さないなんて人は、も~、オニっ!」と“おすぎ”なら言うんだろうか……
どうやら俺は、鬼じゃない。制御する間もなくメガネの下を温い水が落ちてった。
「ただの幻にかたちを与えろ 永遠に」……社会の底辺に生きる者の叡智と想像力に満ちた歌声。汚れた町の路上を叩き撫でるように鋭く優しく流れるメッセージ。
ロドリゲス、あんたに会えて、良かった。
人間って、こんなにも素直で気高い魂を持って生き続けられるものなんだ。凄い人だなあ、カッコいいなあ……って心底思ったよ。(まさか、この年になって70歳の見知らぬミュージシャン&肉体労働者に惚れこむとは思わなかったけど)
以上、この映画に関しては、もう、何も言う必要はなし。運よく(?)ブログを覗いた人は、余計な知識なんていれずに、ただ映画館に行って、鳥肌ものの奇跡と彼の人生に会えばいい。そして観終った後、500円の薄っぺらいパンフレットを手に入れたら(2500円の国内盤サントラならさらにいいけど)、こんな言葉に会って二度泣きだぜ、きっと。
君の時間をありがとう。
君も俺の時間にありがとうと言う。
そしたらもう忘れてくれ。
――ロドリゲス
――ロドリゲス
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