2012/12/18

選挙が終わって。


2日前の衆院選、結果は自民圧勝、民主壊滅的敗北(公明堅調、維新&みんな躍進、未来惨敗、共産埋没、社民沈没)、都知事は石原後継の猪瀬圧勝。

大方の予想通り、新旧「保守」勢力の大勝利に終わったわけだが、NHKの開票速報が始まる前は、フジテレビの「THE MANZAI 2012」を観ながら大笑いしていた私も、チャンネルを切り替えて1分後には、あまりの状況に笑いも凍り、口あんぐり……瞬時に、憲法と日教組をやり玉に挙げながら“日本の危機”を声高に煽るスローガン政治に翻弄されそうな数年間を覚悟した。

それにしても、民主が57議席とは……いくら3年半の失政に対するフラストレーションが国民の間に溜まっていたとはいえ、ちょっと“お灸”のすえ方がキツ過ぎないか? と、多少民主党に同情したくもなる(自業自得だけど)。また同時に、個性や多様性を求める私のような無党派層の選択肢が狭められることで、投票率も伸びず大政党有利となり、結果、政治全体の保守化・保身化を後押ししている小選挙区制への疑問も改めて湧いてくる。これでは「日本を取り戻す」どころか、選挙の度に時代の針を大きく戻すようなことにならないか?……2007年に在職1年で首相を辞任した安倍政権の復活を、「日本の有権者は忘れっぽいようだ」と、外国のメディアに揶揄されても仕方ない気がする。

というわけで、経済も原発も日中・日韓関係も不安と緊張が高まるだけで、まったくリベラルな風を感じない政権交代。あの顔から放たれる“危機突破内閣”という勇ましいフレーズも気色悪いし、何だかなあ……と、少し憂鬱な気分で、テレビのニュースを見る気も起きないが、これも政治への憤りと諦めの中で政権の安定を求めた国民の選択(結果的に思わぬデメリットを負うかもしれないが、それも当然、有権者それぞれの自覚と予測の範囲だと思いたい)。
自分の力が及ばない事を色々心配するより、自分が対応できることを考えるだけと気持ちを切り替え、来年の参院選へ見据えながら新政権の動向を注視するのみ。さて、どんな4年間になりますやら。

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