2012/10/17

大鹿村「珍道中」記


先週末は、30数年前の職場仲間2(律さん&O谷さん)3年ぶりのバス旅

12()の朝8時半に新宿バスターミナルで待ち合わせ、9時発の長野・飯田方面行きバスに乗り、1240分頃「松川」に到着。バス停まで車で迎えに来てくれた飯田在住のヨシカワ君(同じく昔の職場仲間)&彼の友人チフミさんの案内で美味しい蕎麦を味わった後、南アルプスの大パノラマを拝むために「大鹿村」へ。(「大鹿村」は、300年以上続く村歌舞伎の伝統を守り続けている所。故・原田芳雄主演の映画『大鹿村騒動記』で広く世間に知られるようになった)

タイミング的に名物の歌舞伎を観ることはできなかったが、舞台となった「大碩(たいせき)神社」付近をサクっと散策。『大鹿村騒動記』で主人公・風祭善(原田芳雄)が営む鹿肉料理の食堂として登場した「ディア・イーター」も映画のままの姿で営業しており(看板メニューは「鹿カレー」「鹿ハンバーグ」)、芳雄さんが暖簾からひょっこり顔を出しそうな不思議な迫力と野趣香る佇まいを見せていた。(繁盛している様子は全くないけど……)
ちなみに、ヨシカワ君もチフミさんも大鹿村の村民ではないが、エキストラとして映画に出演。歌舞伎の観客として出たので画面には映らなかったようだが、原田芳雄の遺作に参加でき「いい思い出になった」とのこと。(う~ん、とっても羨ましい)
で、肝心の「大パノラマ」は、その二人の的確な案内のお陰でバッチリ堪能。猛暑の影響で紅葉真っ盛りというわけにはいかなかったが、微かに色づき始めた山並みもなかなかの風情だった。

その後、宿泊先である信州まつかわ温泉「清流苑」へ。村営なのに黒字経営という大人気の宿らしいが、部屋も風呂も良いのに、「地産地消」を謳ったご当地料理がハズレ(山なのに魚料理が多すぎる。秋刀魚や鯖は「地産」なの?)。でも、気の置けないオモシロ優しいメンバーのお陰で、とても楽しい夜を過ごさせてもらい料理の不満も雲散霧消……

翌朝はサッカー中継(フランス戦)を観るため、私だけ5時前に起床。前半終了間際から観出したが、相手に押されながらも後半40分過ぎに今野の独走から長友→香川と渡って先制ゴール&1-0勝利。その興奮も冷めやらないまま朝風呂に向かったせいか、入浴後「脱衣カゴ」の位置を間違え、他人のバスタオルを堂々と使用した後、身に覚えのない下着に目がテンになっていた所で、「○○さんのカゴ、こっちだよ!」とヨシカワ君に慌てて注意される始末。とりあえず、他人の下着を履いてしまうような悲しい事故にはいたらなかったが、以降「他人のパンツを履こうとしたマヌケ男」というあらぬレッテルを貼られ、失笑の的にされたのは致し方なし。

まあ、そんな何やかやも良き思い出。前日に食べた蕎麦を再度味わい、ドラマの舞台になりそうな洒落たカフェで美味しいカプチーノを飲み、ゆっくり語らいながら短い旅の余韻に浸りつつ、たのし恥ずかし珍道中も無事終了……と、お世話になった地元の二人に3年後の再会を期して、新宿行きバスに乗り込んだのは1436分。

あとは帰るだけ「もう何事も起こるはずなし」と、ひたすらうたた寝を続けていたが、バスが大渋滞に巻き込まれ新宿に着くはずの1815分を過ぎても、まだ「八王子」付近をノロノロ。「深大寺」あたりから更に渋滞が激しくなるということでコチラも急遽予定を変更し「日野」下車を決定。それぞれ旅先で仕入れた野菜や果物が入った段ボールや荷物を抱えあたふたと降りたわけだが、多摩モノレールの駅も近く「ここで降りて大正解だったね~」とホッと一息ついたところで、バスの棚に愚息から貰ったばかりの帽子を忘れたことに気づき呆然。あ~、情けなや。

翌日(14)、旅の疲れも残る中、新宿バスターミナルまで受け取りに行く羽目に。「マヌケ」そのままのオチがついてしまった。













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