2012/08/04

守り勝ち



「素早い蚊」……これって褒め言葉なの? 2日に行われた今期公式戦初戦(欧州リーグ予選3回戦)で、ゴールをあげたインテル・長友に対するイタリアのスポーツ紙「ガゼッタ・デル・スポルト」の評価コメントだが(もちろん高評価)、歓んでいいやら悪いやら。いくら長友が小柄とは言え「蚊」ですか?「相手にとってやっかいな存在」という意味だとは分かるが、もう少し表現の仕方があるだろうに、と微妙に哀しかった。

と思えば日本では81日、「国民の生活が第一」というネーミングとスローガンの区別すらつかない人たちの集まりの場で、司会を務めた元“ヤワラちゃん”こと谷亮子議員が「国民の金メダルは、生活の金メダル」と宣言し座を盛り上げたとか……う~ん、五輪病にかかって悪い熱でも出ているのだろうか?と、そのあまりの能天気さにコチラも熱が……。(いっそ彼女を党首にして「生活の金メダル党」略して「生活金党」もしくは「国民金党」を名乗ればいいのでは?)

さて、なでしこVSブラジル戦。

試合後、ブラジルのバルセロス監督が「守備的な試合運びをした“なでしこ”は、優勝候補にふさわしくない」とコメントしたそうだが、逆に言えばブラジル代表は「攻撃力は傑出していても、守備で試合をコントロールできないチーム」と言っているようなもの(まさにその隙を突かれた2失点だし)。敗軍の将の弁としては潔さに欠けて、いささか情けないと思うが、「自分たちの戦術が間違っていた。守備力に差があった」とは簡単に認められない熱狂的な国内事情もあるのだろう。
ともかく、試合に負けた指揮官に妙な八つ当たりをされようと、90分を通じボールポゼッションで劣勢に立たされながらも、全員守備の意識を強く持って戦い抜いた「なでしこ」は見事(特に岩清水!)。持ち味である中盤のパスワークに精度を欠いているという不安は残るが、勝利への執念と闘志、そしてチームワークで勝ち取ったベスト4だと思う。グループリーグで精彩を欠いていた宮間と澤の調子が上がってきたのも心強い。
次は五輪前にテストマッチで負けているフランス戦。準々決勝同様「全員守備」の姿勢で臨むと思うが、W杯当時のような見事なパスワークで相手ゴールに迫り続ける攻撃的な姿も見せて欲しいものだ。

さあ、今夜はU-23日本代表VSエジプト戦! 舞台はマンチェスター・ユナイテッドのホームスタジアム「オールド・トラッフォード」。別名「夢の劇場(シアター・オブ・ドリームズ)」で躍動する若き日本代表の勝利を信じたい。なでしこに続け!

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