口内炎もだいぶ治まってきたし、体調もほぼ戻った感じ。おまけにU-23日本代表のお陰で朝から気分も悪くないし、映画でも観に行こうか……と、熱中症対策のペットボトル片手に、夏の太陽を浴びながら新宿へ。「シネマスクエアとうきゅう」で『The Lady アウンサンスーチー 引き裂かれた愛』を観て来た。
その“見応え十分の感動作”の話は後日ゆっくりと……まずは、昨夜のU-23日本代表VSスペイン。
本当にサッカーは何が起るか分からない。まさか、優勝候補のスペインに勝つとは……否、“まさか”どころか、内容的には「完勝」。当然のように、今朝のスポーツ紙の見出しには「大番狂わせ」「グラスゴーの奇跡」等の文字が躍っていた。だが、16年前にアトランタ五輪でブラジルを破った「マイアミの奇跡」とは明らかに別次元での勝利、これを“番狂わせ”“奇跡”と呼んでいいのだろうか?と疑問に思うほど、日本の運動量&速さはスペインを圧倒していたように思う。
特に良かったのが「攻撃的守備」。全体の意識として統一されていたのだろうが、前線から積極的にプレスをかけスペインのパスワークを分断、そのことによって生じたスペインのミスを突き、鋭いカウンターでゴールに迫るという戦術が見事に機能していたように思う。
個々の選手で言えば、攻撃陣では得点をあげた大津はもちろん、永井(運動量とスピードは特筆もの)、清武、東のハードワーク&積極性が光っていた。守備陣ではオーバーエイジ枠で選ばれた麻也(吉田)、徳永の二人が安定していて、ゴール前で決定的なチャンスを作らせなかったし、山口もよく走って相手のチャンスの芽を摘んでいた。(まさに、走り勝ち!)
でも、残念な部分も……確かに、強豪に対して堂々と挑んで得た素晴らしい勝利だったが、相手が1人少ない状況でのもの。しかも、昨夜のスペインは予想に反して攻撃の迫力もスピードもなかったし、後半、決定的なチャンスが幾度もあったのだから、3-0ぐらいで勝って貰わないと困る(得失点差も考えて)。試合終了後、思いのほか興奮&満足感がなかったのは、その所為。もう少し「なでしこ」に見習って、ゴールへの意識を強く持ちフィニッシュの精度を上げて欲しいと思う(特に、清武)。
まあ兎も角、最強の相手との初戦を制したことでグループリーグ突破濃厚になったことは喜ばしいことだし、できれば何とかトップ通過を果たしてほしいもの。2位通過だと準々決勝の相手は恐らく、ネイマール、オスカル、ルーカス・モウラなど世界が注視するタレントを擁する「ブラジル」。U-23に限って言えばスペインを凌ぐ「最強軍団」、“何が起るか分からない”といっても勝ち目はかなり薄い。そのためにも次のモロッコ戦に勝利し、トップ通過を確実なものにしてもらいたい。
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