ここ3週間ほど企画&デザイン案を練っていた仕事(製品パンフレット)の制作プレゼンが先週金曜日(6日)に無事終了。クライアントの反応も上々で、思わぬことに製品のネーミングまで頼まれてしまった。再来週の連休明けにはイメージ撮影も控えているので少々慌しいが、感謝すべき嬉しい話。で、撮影準備を早めに済まそうと、昨日は朝から撮影に使う「ナースウェア」をネット上で品定め。何十点か見た後、デザイン案&製品のパネル色にマッチするシンプルなシルエットの“白いワンピース”に決めた。当然、自宅に配達されるので、家人に怪しまれないよう「オレじゃなくて、撮影でモデルに着てもらうんだよね~」と説明をしながら“買物かご”へ……「撮影が終わったらどうするの?」と聞かれたが、コスプレが趣味の知人もいないし、さて、どうしよう?
ネーミングの方向性も固まって一息ついた夜は、NHK・BSプレミアムで3夜連続放映されていた『蝉しぐれ』(2003年8月放映の再放送)の最終回をじっくり鑑賞。藩の内部抗争に翻弄される下級武士の姿を描いたドラマだが(原作は藤沢周平)、言い換えれば「少年が大人になる物語」……短くも甘やかな少年の日の淡き想いを胸深く沈め、不遇の身を恥じることなく不当な汚名に耐え、己の信じる道を真っすぐに生きようとする主人公・牧文四郎(内野聖陽)の凛々しい姿、そして全編に漂う静謐さと切なく熱い情感に胸を打たれる瑞々しい作品。人生の機微を知り尽くした名手「藤沢周平」ならではの深く美しい言葉も散りばめられ、再放送とはいえ久しぶりに見応え十分のTV時代劇を堪能させてもらった。(市川染五郎主演の映画版も、ぜひ観たいもの)
ところで、番組的にNHKの充実ぶりばかりが目立つ「BS」だが、最近は民放でも楽しみにしている番組がチラホラ……とりあえず二つほど簡単に紹介するが、まず、中村吉右衛門が番組ナビゲーターを務めるBS朝日の『幸福の一皿』(毎週金曜夜8時、サブタイトルは「美味しさの物語」)。もう一つはBS・TBSの『吉田類の酒場放浪記』(通常は月曜夜9時から)。前者は、「カツ丼」「天丼」「まぐろ」「オムライス」「餃子」など、日本人のソウルフードとも言える“幸福の一皿”を、料理人の人生に思いを馳せながら追う楽しさ(&未知の「名店」を知る喜びと既知の店の味を思い出す嬉しさ)。後者は、知らない店にブラっと入って飲んでいるような気分になれる楽しさ……特に、私のように久しく「名店」の味や赤提灯の温もりに触れていない方にオススメ。(ちなみに『幸福の一皿』で知りえた「大江戸」の天丼、「赤坂・珉珉」の餃子は、私の中では“必食”級)
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