2011/09/24

明日を生きる奴は、


今を生きる俺に殺される。

来ました、悩殺の一言。キメたのは、ウォンビン。

と来れば……そう。いま話題の韓国映画『アジョシ』だ。

R-15指定の韓国作品。これだけで刺激度・興奮度の高さは確定的、『オールド・ボーイ』『チェイサー』『息もできない』に匹敵するコリアン・バイオレンス・ムービーか?と、高まる期待を抑えながら劇場へ。

で、その感想は……エグい、スゴい、超面白い! (まさに期待通り)

容赦ない“悪”、容赦ない“血”、容赦ない“怒”、そして底深い“悲”……手加減のない徹底した演出で、非現実の世界をリアルな感覚(痛覚?)で描き出す韓国バイオレンスアクションの真骨頂。日本映画が喪った“漢”映画、ここにあり!の傑作だと思う。

とにかく、ウォンビンがいい!

ストイックに研ぎ澄まされた肉体、憤怒と孤独を湛えた鋭く深い瞳、強く、速く、美しいアクション……自分を慕う少女を救うために、鬼と化した男の姿が、超絶カッコいいのである。

特に“目”の演技が秀逸だ。常に宿る悲しみ、激闘の末の恍惚、最後に見せる熱い涙……その痛いほどの切なさ、激しさに、男の私が魅せられるのだ。女性なら韓流ファンならずとも胸アツ必至ではないだろうか。
(但し、その前に、残虐なシーンに耐えていただかなくてはならないが)

加えて、脇役陣がいい。ラストもいい。……只々、見事な一本の誕生に拍手!

ちなみにこの映画、韓国では映画を観た女性の「何気なく隣にいる彼氏を見たところ、そこにはタコが座っていた」という素直すぎる感想が、全女性の感想を代弁した名言として評判になり、韓国男性には「デートに使えない映画」として警戒されていたとか……賢明な日本男子はご注意あれ。
(誰しもウォンビンと比べられてはね~……お手上げ、否、八本足上げ~)

2 件のコメント:

  1. ムッチャ観たくなりました!
    韓国版「レオン」風な感じ(笑)
    韓国映画は、とにかく映像が美しいですよね。
    『殺人の追憶(実話)』
    『大統領の理髪師(ほっこり系)』も
    オススメです!

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  2. megoさんへ
    『レオン』風……そうですね。ただ『レオン』ほど交流描写は深くないかなあ。そこが難点と言えば難点。でも本当に面白いですよ。
    『殺人の追憶』凄かったですよね。監督ポン・ジュノだし、もう別格でした。『大統領の理髪師』は見過ごしたので、今度ぜひ。

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