3日の朝(ベルギー戦終了から3時間後)、仕事仲間のJINさんからスマホにメールあり。
「いや~、素晴らしい闘いを観させてもらいました。ただ、CKからのカウンターはやられやすいので警戒してほしかったです。タイムアップ寸前だったので勝負をかけたんだと思いますが……ルカクにスルーされたら万事休すですね」
(確かに、あそこは香川もボールを貰いに行っていたし、ショートコーナーで時間を稼いで、日本のシュートで終わってほしかったなあ……。でも、延長戦になったら体力的に不利と判断したのかもしれないし、本田の頭の中には大迫がヘッドで決めたコロンビア戦のイメージが強く残っていたのかもしれない。そう考えると「勝負をかけた」くなる気持ちも分かるし、それが裏目に出たからといって彼を責める気にはなれないよね、お互いに。特にあんな凄い試合を見せられた後では尚更ね)
というメール的に長い感想は胸に納めて、
「ホント、新しい歴史は刻めなかったけど、歴史(と記憶)に残る素晴らしいゲームだったね。(結果は残念だけど)夢を見させてもらったので大満足です。(それにしても、最初の失点がもったいなかったなあ…)」と返信。サッカーファン同士の悔しさと嬉しさと誇らしさの入り混じった短い“反省会”を終えた。
それにしても、私たちの日本代表は何と素晴らしい戦いを見せてくれたのだろう。
ベルギー戦の前に、「魂のこもったスペクタクルでドラマチックなサッカーを見せてほしい」とブログに書いたが、その願い通りのスペクタクルな試合。結末も(残念ではあったが)、一瞬、息をするのも忘れるほどドラマチックだった。
(ほんの数分だろうが、全ての思考が止まったように「空(くう)」。長い人生の中で、これほど呆然と時を過ごしたことはないように思う)
(ほんの数分だろうが、全ての思考が止まったように「空(くう)」。長い人生の中で、これほど呆然と時を過ごしたことはないように思う)
その試合の熱気と興奮冷めやらぬ中、テレビに「悔いはない。胸を張って帰ります」と語る長友の顔が映った……4年前、ブラジルで涙に暮れていた男の晴れやかな姿に、「本当によく戦った!まさに努力の賜物だね」と心の中で拍手を送りながら、頭の中で日本代表の戦いを振り返り、また少し胸が熱くなる気がした。(そういえば、長友とユニフォームを交換したベルギー代表のFWメルテンスが自身のインスタグラムにその画像を投稿し、「このユニフォームは特別な場所に飾るよ!そして、ピッチの中でも外でも、日本代表のことを尊敬しています」とコメントを残したようだ。やはりサッカーは素晴らしい)
それからしばらく経って、海外のサッカー掲示板のコメントを紹介するサイトを覗いてみたところ、「アジアの誇り」「(日本代表には)素晴らしい未来が待っている」「史上最高の試合の一つ」「ベルギーは試合に勝ったけど、日本は僕らのハートを勝ち取った」等々の称賛コメントが並ぶ中、思いがけず「日本は、ロックだ」という一言に出会った。
私にはそれが、決して守りに入らず、攻撃的・挑戦的に戦ったチームにだけ送られる格別な言葉のように思え、何だかとても嬉しくなってしまった。(そうだ、日本は世界を魅了する“ロックなサッカー”を目指そうじゃないか!と)
で、ベルギー戦の余韻はこんな所でも……
その日の午後、買物に出かけた折、行きつけの八百屋の大将(といっても40代)がベルギー戦の話題に触れ「なんだか、祭りが終わったみたいで…」と言いながら、恥ずかしかったのだろうか、次に続く言葉を忘れたように空に流して「暑い中、ありがとうございます」と、いつも通りの言葉で締めてしまった。
そして、一夜明けた昨日(4日)、本田に続きキャプテン長谷部が代表引退を表明。
私は八百屋の大将の言葉の続きを胸の中で確かめるべく、久しぶりに拓郎の歌を聴いていた。
♪祭りのあとの淋しさが いやでもやってくるのなら 祭りのあとの淋しさは……
と、何度か聴いた後、ようやくベルギー戦から気分をリセット。
また今日から、不寛容な社会に憤ったり、暴走する権力に抗ったりしながら、日々のメシを考える。そんなありきたりな日常に帰ろうと思う。
(当然、W杯は決勝戦まで楽しむつもりだし、今後も日本代表を応援する気持ちにも変わりはない。ただ、W
杯同様、自分の人生に4年後、8年後があるかどうかは分からないけど)
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