先週の土曜(7日)、フランスを代表するポスター作家レイモン・サヴィニャックの国内5美術館を巡回する大規模な展覧会が開催中とのことで、電車で約10分の「練馬区立美術館」へ。(練馬区独立70周年記念『サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法』)
《20世紀フランスという時代と場所の空気を切り取ってきた写真を通して、今日「屋外広告」とよばれる広告芸術が、道行く人々の心を癒し心躍らせ、時に批判され、街の中でどのような効果を発揮していたかに思いを馳せながら、ポスターというメディアを魔術師のように操ったサヴィニャックの世界をご堪能ください》という美術館の案内コメントに従い、“ユーモアとエスプリが奏でるグラフィックの魔法”をゆっくり1時間かけて味わった。
サヴィニャックのポスターの特徴は、ひと言で言えば“陽気でシンプル”。ポップな色彩が溢れる世界の中で、人や動物がユーモラスにポージングする様を見ているだけで、自然に笑みがこぼれてしまう。
その代表的な作品の一つが、石鹸の上で首を傾げるキュートな牛がアイコンの『牛乳石鹸モンサヴォン』。(1948年作、サヴィニャックが41歳の時のもの。このポスターの大ヒットにより、その日からパリの街は彼の作品で溢れはじめたとのこと)
それら代表作を中心に、スケッチや原画、パリに貼られたポスターの景観写真まで、約200点が展示されている中には、当時とても刺激的だった「としまえん 7つのプール」(1989年)など、日本企業から依頼された作品も幾つか……(サントリー、森永など、ユーモラスでありながら強い印象が残るサヴィニャックのポスターは、日本企業からの依頼も多かった)
で、本展においての私のお気に入りを4、5点……
「エールフランス航空」
タイヤのブランド「ダンロップ」
イタリアの酒「チンザノ」
「早く!アスプロ」(鎮痛剤)
「サヴィニャック」の後はノムニャック。高校同期の部活仲間との集まりがあり新宿へ。いつも通り「鼎」からスタートし、2軒目は初めて入る「だいこんの葉菜」。たらふく呑んだ後は「ローレル」で〆のコーヒー……既に、時計の針は夜11時を回っていた。
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