フラワーカンパニーズ……略して「フラカン」と呼ぶらしい。
バンドの結成は1989年。既に30年近く活動しているロック・バンド(メンバー4人全員1969年生まれ)なので“最近の”というのも変だが、あくまで個人的な尺度。私がその名を知ったのは、つい2年ほど前のことだ。
それは“福島の苦悩をとらえた”ドキュメンタリー『大地を受け継ぐ』のエンドロールに流れた曲「日々のあぶく」がきっかけ。
「今まであった出来事が 確かにあった出来事が/あぶくのように毎日少しずつ弾け飛んでゆく/もしも記憶のバケツがいっぱいになってるんなら これから起こる新しい出来事から消して欲しい」という詞が、映画の印象も相俟って胸に沁みた。
以来、その曲とバンド名を心の何処かで気にしていたのだが、最近、「深夜高速」という曲を偶然耳にし“再会”。即、にわかファンになってしまった。
というわけで、その「深夜高速」ほか2曲を。
深夜高速
感情七号線
ビューティフル・ドリーマー
続いて、「4.14国会前 緊急抗議行動(14時-17時)」……
私がその場に着いたのは13時40分頃。歩道には既に大勢の人たちが列をなしており、道路脇に立てられた幾つかのスピーカーからは、清志郎の「イマジン」が流れていた。
一人、桜田門方面に向かって歩きながら、どの列に加わろうかと入りやすそうな所を探していたのだが、何処も仲間同士(組合、団体も含め)で集まった感じの中高年の人たちの列ばかり。(自分も中高年の一人ですけど)
シュプレヒコールにも勢いがないし、折角、若者たちの呼びかけに応じて此処に来たのに、これじゃあ意気が上がらないなあ……と思っていたら、視線の先に「安倍はやめろ」「安倍はやめろ」とラップ調で激しく連呼している人だかりを発見。その中心には元SEALDs代表の奥田愛基さんの姿があり、迷わず列に加わった。
その中で1時間ほど一緒にシュプレヒコールを繰り返し、15時15分頃、私を含めたひと塊の集団は奥田君たちを先頭に国会議事堂へ向かって前進を開始……約15分後、「前へ、前へ」「前へ、前へ」のコールが繰り返される中、勢いを増した“塊”は警察の阻止線(鉄柵)を押し倒し、一気に車道へ。
それを合図に、歩道で眺めていた人たちも歓声を上げながら車道に飛び出し、あっという間に解放区状態。国会前は数えきれないほどの人で埋まった。
阻止線の決壊を間近で体感した私にとっても、まさに「カ・イ・カ・ン」の瞬間。年甲斐もなく、「やったあ!」と声を上げ、(喜々として)曇天の空に拳を突き上げた。
P.S.
昨日の「国会前」で、最もノリやすかった(&気持ちが良かった)シュプレヒコールは、「奴らを通すな! NO PASARAN!」
「奴らを通すな」のスペイン語が「No PASARAN(ノーパサラン)」。第二次世界大戦の前哨戦だったスペイン内戦(1936年7月~39年3月)の際、イタリアのムッソリーニやドイツのヒトラーに支援されたフランコ軍と戦った人民戦線政府のスローガンとのこと。
いつかまた機会があれば、彼らと一緒に叫びたい。(叫ばなくても済む世の中なら、それが一番いいんだけれど…)
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