2018/03/09

なんという一日……




連日、「森友文書」に関する朝日新聞のスクープが続く中、いつものように新聞を読み終え、ネットで幾つかのツイッターを眺めていたら、突然「5月までに米朝首脳会談開催 訪米中の韓国政府高官が発表」という驚きのニュースが目に飛び込んできた。

まるで日本政府の存在など眼中にないような、急転直下の米朝首脳会談……“盟友”のシカトに動揺の色を隠せない?国難・安倍晋三が、急遽4月にアメリカに飛んでトランプと会うことを決めたようだが(公表のタイミング的に「森友隠し」の疑いも?)、それも含めて、良い変化の兆し(もちろん双方の国内事情と思惑が絡み合ってのこととは思うけど)。
といって、今さら安倍に何の期待もしていないが、兎に角、親分トランプの英断に変ないちゃもんをつけず「韓国は米国、日本、世界中の国々と共に朝鮮半島の完全な非核化への断固とした決意を持ち続けている」という韓国政府のメッセージを真摯に受け止めて、対話による解決に力を尽くしてほしいと思う。(ともかくこれで5月までは戦争の危機が回避され、目指すは朝鮮半島非核化からの恒久平和……もはや「国難突破内閣」も憲法改悪も必要ないのでは?)

と、久々のグッドニュースにホッと胸を撫で下ろしていたのも束の間……「森友学園の国有地売却問題を巡り、財務省近畿財務局の担当部署で対応に当たった男性職員が7日に神戸市の自宅で死亡していたことが9日、兵庫県警の捜査関係者などへの取材で分かった。自殺とみて調べている」との報に接し「えっ!?」と思わず絶句、暫し、時間が止まった。

何という事か。只々最悪、痛ましすぎる……誰に、何に、そこまで追い詰められていたのか? ブラック企業ならぬブラック国家、この国(と国の中枢にいる人たち)は一体どうしてしまったのだろう。

亡くなられた方には「死んじゃダメでしょ!」と言う以外、ご冥福を祈るだけでかける言葉もないが、後に残された多くの官僚の方々には今一度、3月5日に自由党・山本太郎が国会の質疑の際に呼びかけた言葉を噛みしめていただきたいと切に思う。

この内閣についていく、そのつもりでたくさんの工作に関わっていたとしたら、官僚のみなさん、もうやめた方がいいですよ。価値がないです。一緒に沈む気ですか。情報隠しのために、このまま、自分の命まで奪われかねないような状況になっちゃったら、勿体なさすぎる。
あなたは、この国に生きている官僚の皆さんは、この国をもう一度立て直すためにも必要な人材なんですよ。今持っている情報があるんだったら、ぜひ出していただきたい。そしてちゃんとした国づくりのために力を合わせていただきたい。決して自分の命を無駄にするようなことはしないでいただきたい。

P.S.
午後3時過ぎ、今日のトドメの一発「財務省の佐川国税庁長官が辞任の意向」との速報が……その瞬間、国会での「説明責任」から逃れるための辞任では?という疑念が頭をよぎり(裏で糸を引いているのは麻生か、菅か、それとも…)、哲学者ハンナ・アーレントの言葉を思い返した。
「暴政」とは「自らについての説明をまったく要求されない統治」のこと。佐川氏が何と言おうと、麻生が何と言おうと、メディアも国民もこの「辞任」を黙って見すごしてはいけないと思う。

 

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