新聞もテレビも「森友文書問題(財務省による公文書改ざん問題)」一色の中、昨日行われた《財務省「森友文書」ねつ造疑惑野党合同ヒアリング》の様子がYou Tubeにアップされていた。
数日前は野党の厳しい追及に動揺の色を隠せなかった理財局次長が、その動画の中では、どういう訳かスッキリした顔で「理財局が自らの判断でやった」と、真っ直ぐ顔をあげてひたすら同じ発言を実直に繰り返していたのがとても印象的。(改ざんを認める方針を決定してから2、3日の間に、何か自信が持てる新しいストーリーでも作られ“無思考”のまま悩まずに職務を遂行できるような、心の拠り所が見つかったのだろうか?)
「凡庸な悪」とはこういうことを指すのかと、再びハンナ・アーレントの言葉を思い出してしまった。
さらに、その「合同ヒアリング」内で理財局次長以上にギョッと驚かされたのは、「会計検査院」が「2種類の文書の存在に気付いていた」にも関わらず、財務省を問いただすこともなく何の“検査”もしていなかったこと。
もう、民主主義の危機どころの話ではない。底なしの不正国家じゃないか、日本は!(スターリン政権時代のソ連じゃあるまいし)と、自分がその場にいたら机を引っくり返していたかも…と思うくらい呆れ果て、怒り心頭に発した。(その後、記者の質問に居丈高な態度で答える麻生の顔をテレビで見て、さらにムカつき……)
さて、この怒りだが、溜めておくのも体に悪い。週末あたり国会前か官邸前に持っていくしかないか(花粉症はキツイけど)……と、考えている夕間暮れ。
以下、今日、目に留まった幾つかの「つぶやき」
早川タダノリ
「改竄に関与したのは職員」とは、「法隆寺を建てたのは大工!」的な
長谷川洋介
すごいよなー、全ては安倍のこの答弁を嘘にしないようにするために、財務省は文書を290ヶ所も改ざんし、52億円かけて全パソコンを取り替え、佐川長官は虚偽答弁を繰り返しさせられ、籠池氏は投獄されつづけ、そして年間1,200億円という国会運営費と600億円の選挙費用を無駄にしたんだよ。
布施祐仁
韓国で朴前大統領の汚職に対して物凄い数の国民がデモに参加したのは、権力者の汚職を許せば独裁につながる危機感があるからという話を聞いたことがある。軍事独裁政権を倒して民主主義を自ら勝ち取った韓国ならではだなと思う。その韓国からの嬉しいエール。#RegaindemocracyJP
高橋源一郎
大日本帝国憲法下、当時の会計検査院は、陸海軍の予算をほとんどチェックできなかった。それが戦争を拡大した要因でもあった。その反省から、現在の憲法では、会計検査院を内閣・国会・最高裁判所のいずれからも独立した機関とし、「国家の暴走をストップする最後のゴールキーパー」として作ったのだ。
高橋源一郎
公文書の管理・保存は「民主主義の基盤」そのものだからだ。アメリカ国立公文書館の壁には「過去から引き継がれたものは未来を生み出す種となる」と書かれているそうだ。あるいはそのミッションステイトメントには「国立公文書館は政府の記録を保存することによりアメリカ民主主義に奉仕する」とも。
兵頭正俊
麻生太郎、G20欠席か。森友決裁原本の改ざんが、世界中に配信されている。これがあの腐敗しきった国の財務大臣か、という冷笑で、相手にもされないだろう。結局、日本だけで通じる財務相と総理だった。政権を託した国民も猛省しなければならない。
異邦人
あれほど森友学園と積極的に関わっておきながら、また文書改竄による疑惑の渦中にありながら、追及者を嘲弄する昭恵夫人の頽廃的精神構造は誠に度し難い。正気の沙汰とは思えない。
昭恵氏、「野党のバカげた質問ばかり」に「いいね!」:朝日新聞デジタル
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