2012/06/06

まだ8分の1



 昨夜、「パス、もっと速く出してくださいよ。やれば、できるでしょ!」と、本田圭祐に叱咤される夢を見た……何かの啓示だろうか? う~ん、まったくわかりません。

さて、久しぶりにサッカーの話。

3日に行われたW杯アジア最終予選の初戦「日本VSオマーン」のテレビ視聴率が30%を超えたそうだ(今年放映された全番組の中でも最高値とのこと)。やはりサッカー日本代表戦への関心度は高い。しかも、3-0の完勝……日曜の茶の間を賑わすに十分な内容だったのだから、当然の数字か。

4日の朝も、「ZIP(日テレ)を観ていたら、オマーン戦後、渋谷駅前交差点をハイタッチしながら大騒ぎで行き交う若者たちの様子が映されていた。大して明るい話題もない世の中、せめてこんな時くらいは……と、若い人たちがウサ晴らしを兼ねて騒ぐ気持ちもよく分かる。

でも、まだ最終予選は8分の1が終わっただけ。たった1戦の勝利で「ニホン、サイキョー!」「おめでとう!」と、“予選突破確実”とでも言うように、マスコミがお祭り気分を煽るような浮かれたコメント&映像を流すのはあまりにも早計すぎる。岡田ジャパンの頃のような“手のひら返し”を繰り返さないためにも、ほどほどに持ち上げてほしいものだ。(選手自身にはまったく浮かれた様子は見られないので安心ですが)
ましてオマーンは、力量的にグループ内で最も戦いやすいと戦前から言われていた相手だし、3-0勝利は力の差を考えれば当たり前。逆に負けか引き分けだったら、ザックの進退も含め大騒ぎになっていたことだろう。

次戦のヨルダンは、昨年のアジアカップで初のベスト8に進出するなど急速に力をつけているチーム。対戦成績的にも実力的にもオマーンより遥かに厳しい相手のはず(アジアカップでも危うく負けそうだった)。私としては、このヨルダン戦が6月中に行われる3戦の中で最も大事な試合だと思っているので、初戦を制したくらいでとても浮かれてはいられない。(まあ、初戦の勝ち点3で多少ホッとしたのは確かだけど)

というわけで、今からほど良い緊張感で楽しみにしている8日のヨルダン戦。

当然、ザックジャパンの勝利を信じているが、一番の注目点は「引いて守りを固めるチームから、いかにゴールを奪うか」という日本代表の継続的課題がクリアされるか否か。(オマーン戦の結果を踏まえ、ヨルダンが引き分け狙いで守備を固めてくる可能性は高いはず)
本当は、初戦でそういう状況を見たかったのだが、何故かオマーンが最終ラインを高く設定したことで、戦前の予想とは異なる展開になってしまった。まあ、中途半端にラインを押し上げてくれたお陰で、日本はDFラインの裏を突いて効果的な攻撃を仕掛けることができたし、レベルの低い相手がシンプルにロングボールを蹴らず“パスでつないで崩そう”としてきたため、逆に中盤で簡単にボールを奪って一気に攻めあがることができ、危なげなく勝利したのだから結果オーライ……でも、オマーンが予想通り“ガチガチに守ってカウンター攻撃”という戦い方で日本に対していたら、これほど完勝できただろうかと、若干の懸念が残る。

それを払拭する上でも、重要な2戦目(とにかく勝ち点3!)。ヨルダンのカウンター攻撃にハラハラさせられることなく、日本が誇る前線のタレント陣が、絶妙のコンビネーションで相手守備陣を切り裂き、ゴールを重ねる光景に酔いたいと思うのだが如何に。



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