21日(金)
義兄と義姉が古希を迎えた私たちを“おいしい食事”で祝ってくれるということで、日比谷線・入谷駅から5、6分「根岸」にある洋食の名店「レストラン香味屋」へ。
私はビーフシチューを食べながら美味しいワインでも飲めれば……と思っていたが、「単品で頼むよりコースの方がいいんじゃない?遠慮しないでね」と、義姉MARIちゃんが頼んでくれていたのは超豪華な「B定食」。(オードブルからメインのビーフシチューまで、目にも鮮やか、文句なしの美味しさ。とりわけ「ビーフシチュー」は、かつて味わったことがないほど)
超久しぶりの再会となった義兄はハイボール、私たちはワインを飲みつつ、旧知の友のように話が弾み楽しい時を過ごさせてもらった。
25日(火)
午後1時から証明写真機メーカー本社会議室で、同じ地域(練馬、新宿、豊島、西東京あたり)を担当する同業者(20名ほど)が一堂に会しての「エリア会議」あり。(コロナ禍の影響で3年ぶりの開催とのこと。私自身は初参加)
まあ、仕事エリアも年齢も近い人たちが集まってミーティングを行うこと自体は悪くないのだが、電車移動を含めてほぼ半日拘束でノーギャラと言うのは、どう考えても解せない。というわけで、会議終了間近、最後の質問で手を挙げた。
「写真機故障時等の臨時出動同様、この会議も本部指示による臨時業務と捉えていますが、それに対して臨時出動同様の対価が払われないのは何故ですか?」と聞くと(その時点で、後方の席から小さな声援&小さな拍手、拍手…)、「会議の場合、臨時出動費は発生しないと、契約書に書いてあるので…」という答え。それに対しさらに質問。「社会の常識(労働・拘束時間に対して相応のギャラが払われるのは当たり前)から考えて、契約書の内容の方がおかしいとは思いませんか?(契約書の)再検討・見直しをお願いします」。答えは「はい分かりました。見直します」…ということで取りあえず矛を収めた。
26日(水)
昨日、立民の衆議院議員で元首相・野田佳彦が安倍晋三追悼演説。
その映像をちょっとだけ観たが、「同じ首相経験者」という支配者目線での安倍礼賛。国会の良識、立憲主義の理念をたった数年で破壊し、日本の民主主義を踏みにじってきた政治家を、よくもまあそんな情緒的美談で飾り立てられるものだ…と、すぐに気持ち悪くなって消した。
(「仇のような政敵でした」「再びこの議場で、言葉と言葉、魂と魂をぶつけ合い、火花散るような真剣勝負を戦いたかった」などと、国民の切実な声も言葉も無視し続けた政治家との在り得もしない対決の図まで創作して、どれだけ自分に酔っているのだろう、この人は?大体、故・安倍氏にとって「政敵」と呼べる存在が国会内にいたとしたら、それは志位和夫や山本太郎、もしくは小沢一郎であって、恐らく「野田佳彦」などはノー眼中。寧ろ政敵どころか、安倍氏同様、市民目線を失った政治家として「永田町村」のお仲間では?)
で、そんな野田演説よりさらに気色悪いのが、立憲民主党の執行部やベテラン議員たち(泉、小川、枝野、蓮舫などなど)が、この安倍追悼演説を絶賛していること。感激して泣いたヤツまでいるらしい(誰だよ!?)。バッカじゃないの!?
はっきり言って「もう終わったな、お前ら!」ですよ……立民立ち上げ時、やっと「永田町村の民主党」とは違う市民目線の政党が生まれたか!と期待したが、5年経って逆戻り。〈枝野ガンバレ!〉と声を挙げたあの日を、今はただ恥じるのみ。
27日(木)
《「世界が驚く、冬にしよう。」 札幌五輪招致スローガン決定》
利権・カネ・汚職まみれも何のその「五輪中毒」収まらぬ日本。この期に及んで、また招致? そりゃあ、世界も驚くわ!
《在日コリアンへの差別 許さぬ声を》(フォト・ジャーナリスト安田菜津紀さんのネット記事より)
《「お前朝鮮学校の生徒だろ」 4日夕方、JR埼京線で50代前後とみられる男が、「答えろよ!」と朝鮮学校の中級部の生徒の足を踏みつけ、ミサイルに言及しながら威嚇。
同じ車内にいたはずの大人は、誰も助けようとしなかったという。どんな思いで一人、電車を降りたのか。》……なんとも情けない国になったものだ。(いや、ずーっと情けない国のままなのかも)
以前、琉球大学の教授が「終戦から70年以上経っても、日本人は脱亜論の考えから抜けられず、アジア蔑視が変わらず続いている」と語っていたが、在日コリアンへの差別はもとより、入管での人権侵害とヘイトクライム、アジア人実習生に対する賃金差別など、このような差別が一向に無くならないのは、その証左なのかも。(だから、杉田水脈のような、どうしようもない極右レイシストが議員辞職もせず、平然と居座っていられる国なわけだ)
そういえば、作家の高橋源一郎さんもその著書『ぼくらの戦争なんだぜ』の中で、こんなことを言っていた。(差別問題とは直接関係ないが、底の方でつながっていると思う)
《戦争が終わっても、一部の軍人以外は、その「戦争犯罪」を問われることはなかった。誰よりも責任を負うべき天皇が無罪放免になった以上、日本人全員がその責を担う必要がなくなったのである。ぼくは、この「責任」の所在をはっきりさせなかたことが、いまに至る、この国の混乱のいちばんの原因だと思っている。この国は国家として責任をとることはなかった。ただ個人が、個人の名においてその責任を自らに問いかけただけだった》
28日(金)
久しぶりにTジョイ大泉へ。話題沸騰中のインド映画『RRR』を鑑賞。舞台が英国植民地時代のインドだけに、反英国のボルテージがやたらに高く、アクション、友情、英雄譚、色々あるが総じて言うと「血沸き肉躍る愛国映画」といった感じ。作品の世界観的に、あまり自分の好みとはいえないが、3時間という長尺にもかかわらず、圧倒的な熱量で一気にラストまで突っ走るエンタメ力は、流石の一言。(でも、私同様トイレが気になる人にはオススメしない)
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