2021/07/22

雑感、色々③


●「色々ダメだね、東京五輪」

《開会式と閉会式ともにショーディレクターを小林賢太郎、音楽監督をFPMの田中知之が務め、開会式は「コーネリアス」小山田圭吾(52)らが楽曲を担当することになった。  開会式のコンセプトは「United by Emotion」。世界中の人々への感謝や称賛、未来への希望を感じる時間を作りたい、という願いが込められている》

という記事を読んで1週間……

United by Emotion」は、「多様な人々が互いに感動を共有して一つになる」という意味らしいが、“一つになる”どころか、言った側からバラバラに。

まず開会式の楽曲を担当する「小山田圭吾」が辞任。

(音楽雑誌「ロッキング・オン・ジャパン」1994年1月号で、少年時代の“障害者いじめ”を得意げに話していたことが問題視。そのインタビュー記事が拡散され大炎上したため……だが、〈いじめ〉の内容たるや、口に出すのも憚られるほど非道極まりない虐待行為であり、決して〈いじめ〉などと矮小化するものではない。本人はもとより、「インクルーシブ教育」を謳いながら、日常的ないじめ・虐待の横行を見過ごしていた学校、そして、いちミュージシャンが判断力を失い無防備に語ったおぞましい“自慢話”を、誰も止めず、記事にして世に出した出版社及び音楽ジャーナリズムの責任は極めて大きいと思う)

続いて、722日にショーディレクター「小林賢太郎」が解任。

(お笑いユニット「ラーメンズ」時代のコントで、「ユダヤ人大量惨殺ごっこ」という文言を使い、ホロコーストを笑いのネタにしていたことが発覚。米ユダヤ系人権団体から非難声明も発せられ、問題の早期終息を図るため政治主導で?解任……って、普通、ディレクターに起用する際に、過去の言動も厳しくチェックするのでは? 特に「ホロコースト」に絡んだ侮蔑的な発言・表現は一発レッドカードなわけだから)

現状、残念ながら、「スポーツの力」を届ける前に、今の日本における人権感覚の希薄さを世界に届ける・知らしめるオリパラになってしまった感がある。

(小山田圭吾氏に関しては「人命軽視、利権優先な強欲暴力イベントの音楽担当者には実にふさわしい人選」という強烈な皮肉を込めた“つぶやき”も目にした。また《【速報】五輪組織委は、小山田圭吾氏の作品の代わりに、ジョン・ケージの「433秒」を開会式で使用へ》というデーブ・スペクター氏のつぶやきに思わずニヤリ、その鋭いセンスに脱帽)

で、人権感覚と言えば、21日に札幌ドームで行われた女子サッカー(英国代表VSチリ代表)の試合前に、両国の選手が片膝をつき、人種差別への抗議の意を表したそうだが(今大会は表彰式や競技会場での政治的・宗教的・人種的な宣伝活動を禁じる五輪憲章第50条の規制が一部緩和され、一定の条件下での表現行為は可能になった)、東京五輪のSNSチームはその写真を載せないように指示されている。と英ガーディアン紙が報道している。

まったく、情けない話だが、「ナチスにも学ぶところがある」的なことを公言したアホ―な総理大臣経験者もいたし、開催都市・東京で過去に起きたヘイトクライム(朝鮮人虐殺)を認めない都知事もいるし(過去の笑いネタでディレクターが解任されるほど歴史軽視に厳しい五輪なら、小池氏もオリパラに関わる資格なし!では?)、「入管」はメチャクチャだし、「人権感覚の欠如」は、今に始まったことではなく、その根も深い。

というわけで、コロナ感染者急増の折(今日の東京は1979人)、何とも恐ろしい国辱イベントと化した東京五輪。

「やめるのは簡単」と、総理自らが言っているのだから、これ以上恥をさらす前に、さっさとやめるべきだと思うけど、明日は開会式……流石にもう、止まりそうもないなあ。

(最近、朝は日本のニュースを見るのが嫌で、BSのワールドニュース…BBCCNNなどを見ているのだが、派遣された記者が忖度なしに日本の惨状を的確に伝えてくれている。その影響は、後々、海外を旅する日本の人たちや、海外とビジネスする人たちに不利益としてのしかかってくるのではないだろうか)

P.S.

2回目のワクチン接種から3日経過。副反応かどうか分からないが、昨日(21日)は立ち眩み&眩暈が数回……ほとんど経験したことがないグラグラ感に、「どうなってんだ、オレ? 自律神経がいかれちゃったのかな?」と、すこし焦ったが、今日は回復。ビール旨し。

 

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