2019/01/22

年末・年始のあれこれ②



13日(木)
初映画。新宿ピカデリーで『アリー/スター誕生』を鑑賞。
監督は、本作でレディー・ガガとダブル主演を務める俳優ブラッドリー・クーパー(『世界にひとつのプレイバック』『アメリカン・スナイパー』など出演作多数)。

1937年公開の同名映画の4度目のリメイク作品……なので、ストーリー的な新鮮味はないが(有名な男性シンガーに見出された無名の女性歌手が、公私にわたる彼のサポートにより成功の階段を昇っていく……しかし、対照的に男の方は歌に行きづまり酒とクスリに溺れ転落していくという、ありがちな展開)、とにかくダブル主演の二人がイイ。

レディー・ガガの歌がイイのは言うまでもないが(女優としても見事!)、驚いたのはブラッドリー・クーパーの歌の上手さ!しかも、自身の監督デビュー作で稀代のポップ・スターと共に主演を務めるとは……その多才ぶりに驚くほかなし。(名匠クリント・イーストウッドとも親交が深いそうだが、彼の後継者的存在になるのでは?)
というわけで、お決まりの悲恋物語に涙するより、レディー・ガガの素晴らしい歌に酔いつつ、アラフォーのイケメン、ブラッドリー・クーパーの才能に刮目すべき作品。

※愛猫ジャックの体調回復(下痢も治まり、食欲も出てきた)。ホッとひと安心。

15日(金)
久しぶりに「立憲民主党」のツイッターを覗いてみたら、「本日4日、枝野代表は福山幹事長らと伊勢神宮を参詣し、一年の無事と平安を祈願しました。」という呟きが参拝写真と共に載っていてビックリ。(写真には、枝野代表、福山幹事長、蓮舫副代表など、党幹部の面々の姿が…)

伊勢神宮だろうが靖国神社だろうが、正月に一年の無事を願って神社を参拝するのは日本人の習わしのようなもの。個人的に参拝するのは自由だし(現に私も伊勢神宮を参拝したことがある)、そのこと自体に何の文句もない。しかし、憲法には「国及びその機関はいかなる宗教的活動もしてはならない」という政教分離の原則が明記されている。
野党とはいえ、公党の役員である国会議員たちが(しかも自分が“パートナーズ”の一人として支持している政党の幹部たちが!)、その原則をわきまえず、戦前・戦中の日本を支配していた天皇崇拝のイデオロギー「国家神道」の象徴であり頂点にある神社(現在的に言えば、安倍政権と一体化して憲法改悪を目論む神社本庁の総本宮)を参拝し、それをわざわざ公式のツイッターで公表するとは一体どういうことだろう……まさかの正月ボケor天皇崇拝?それとも保守票欲しさの「自分たちこそ真の保守(保守本流)」というアピールか?
いずれにしても、私のように保守本流などという色褪せた概念とは無縁の立民支持者を落胆させ、そのヤル気を削ぐような行為であることに変わりなし。「年明け早々、何やってんの!?」と、開いた口が塞がらなかった。(しっかりしてくれ、エダノン!)

16日(日)
TSUTAYAで映画DVD4本レンタル。その中のひとつ『カメラを止めるな』(監督:上田慎一郎/2018年)を観た。(他の3本は、特に感想なし)

「無名の日本人監督の作品でありながら、世界各国の映画祭で大反響を呼んだ異色のゾンビ映画」「超ド級のエンターテインメント作品」など、その高い評判はメディアを通じて知っていたが、まさに期待通り・評判通りの面白さ!低予算&無名俳優だけの「ゾンビ映画」でこれほど楽しめるとは思わなかった。

で、何がイイって、とにかく脚本とよく練られたアイデアが秀逸。息もつかせぬ展開&カメラワークに一気に引き込まれた後、妙な開放感と共に押し寄せてくる「してやられた!」感が半端ない。それに加えて、大爆笑のハプニングあり、家族愛のドラマありで、観る側に何とも言えぬ爽快な感動をもたらすとは、恐れ入谷の鬼子母神……新人監督の“映画愛”が細部にまで宿る極上のコメディに大満足のひと時(96分)だった。(超拡大ロングランヒットもナットクの一本!)

夜は、NHKの大河ドラマ「いだてん」&日テレの新ドラマ「3A組――今から、皆さんは人質です――」。
(「いだてん」…クドカンの脚本だし、回を追うごとに面白くなるのだろうが、1年間、たけしの「志ん生」に付き合う気にはなれない。「3A組」…面白い!次の展開が気になる学園ものサスペンス。菅田将暉の“魂の授業”に最後まで付き合うつもり)

※黒猫ジャック、食欲全開で完全復活。

18日(火)
昼頃、「神田明神」で今年2度目の初詣を終え(おみくじは「吉」、引き直し成功。名物の甘酒も頂いた)、御茶ノ水から神保町方面へ……まずは腹ごしらえということで“江戸川乱歩もハマった”という神田すずらん通りの「天麩羅 はちまき」で穴子海老天丼(1500円)を食べた後、30数年ぶりに入った喫茶店「さぼうる」で珈琲。レンガの落書き、煙草のけむり…昔と変わらない雰囲気が懐かしく、嬉しかった。

「さぼうる」を出た後は、神保町らしく本屋めぐり。私は三省堂で『東京タクシードライバー』(山田清機/朝日新聞出版)を、ツレは古書店の店頭で見つけた漫画『深夜食堂①』(安倍夜郎)と『深夜食堂の勝手口』(堀井憲一郎、協力◎安倍夜郎)をそれぞれ購入。
そぞろ歩きの楽しさに体も多少軽くなり、「これにて正月気分は終了」と、すっきりした心持ちで帰路に就いた。

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