入管法(改正)、水道法(改正)、河野太郎(「次の質問」4連発)、菅義偉(「全力で埋め立てを進める」)、そして辺野古(土砂投入)……当然ながら怒り心頭の日々が続くが、そろそろブログも更新せねば、と気を取り直し、「日本は民主国家である」ということがまったくの幻想であることが明確になった2週間のあれこれを。
11月28日(水)
吉祥寺「ココマルシアター」で、『判決、ふたつの希望』を鑑賞。
映画の舞台は中東の小国レバノン。監督は『レザボア・ドッグス』『パルプ・フィクション』などで日本にもファンの多い映画監督クエンティン・タランティーノのもとで修行を積み、レバノンで活動しているジアド・ドゥエイリ。ドラマは、二人の男(キリスト教徒のレバノン人男性と、ムスリム系パレスチナ難民男性)のささいな諍いから始まる。
で、“ささいな諍い”が侮辱から暴力、さらに裁判へとエスカレートし、遂には国を二分する大事件に発展。二人の尋常ではない「頑なさ」の理由が、裁判の中で徐々に明らかになっていく……という展開になるのだが、その“法廷劇”が実にスリリングで見応えあり。
二人の男の心理を丁寧に描写しながら、レバノン内戦によって生じた歴史的な対立と確執、憎悪の誘発を繰り返す分断された社会の実情など、緊迫感あふれる映像で知らしめてくれる力作だった。
(監督が描こうとしたのは憎悪の誘発・連鎖を打ち砕く“ヒューマニズム”という希望。ヘビーな題材ながら後味が思いのほか清々しかったのは、二人を取り巻く女性たちの理性と誠実さによるものだろう)
12月3日(月)~4日(火)
友人に頼まれ、彼の会社の年賀状を制作。コピーを書き上げデザイナーに。その流れで、自分の年賀状用のコピーも。(今年1月、4歳上の兄を癌で亡くしたが、自分の中ではすでに「喪明け」。年賀状はいつも通り出すことに)
12月5日(水)
デザイナーの友人・ウエちゃんの誘いに乗り、新宿・歌舞伎町の「ROCK CAFE LOFT is your room」へ。(店のコンセプトは「昼は、大音量でロックを味わう70年代のロック喫茶。夜は、おでんを食べながらロックが聴ける居酒屋」とのこと)
オープン(夜の部)は18時半、ライヴのスタートは19時半……私たちは18時半ジャストに入店。ビール、おでん、鶏モモの唐揚げをオーダー(その後、赤ワイン、フライドポテト、ピザ、ジャックダニエルなど)。ほろ酔い気分で、その夜のゲスト「ムロケン(室矢 憲治)さん」の登場を待った。
(ライヴトークのテーマは「愛と放浪、ロック詩人たちとの出会い NY編」……《ウッドストックからラストワルツ、60-70年代英米ロックシーンをリアル体験してきたロックライターが、珠玉の名盤サウンドに乗って、ロック黄金時代を熱く語る》というもの)
で、19時半から22時頃まで。“心優しきボヘミアン(ムロケンさん)”の興味津々トーク&珠玉の名曲の数々に心も体も揺れて、気分上々。酒の酔いも手伝い(久々のバーボンが効いたのか)、まさに“ロックに心酔”の一夜となった。
ブルース・スプリングスティーン、ルー・リード、トム・ウェイツ、ボブ・ディランなどなど……もちろんすべて感動モノだったが、(私的に)その夜の一番は、レナード・コーエン。15年ぶりのツアー(2009年、ロンドン)の際に歌った曲に心底シビれた。
(その曲名が分からず、後日、ウエちゃんを通じてムロケンさんに尋ねたところ、早速、彼女に返信あり。その文面がコレ…
「😊曲名Bird On The Wireです。このDVD 僕がライナーノートも書かせてもらいました。酔っ払って真夜中の聖歌隊のように教会で⛪️アレンギンズバーグとギリシャの島で歌ったんだって😆💦」
忙しい方なのに、ソッコーで教えてくれるとは、なんてイイ人なんだ!と、ムロケンさんにも心酔)
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