19日(金)
「秩父」で、進行中の仕事の打合せがあり、朝8時に家を出た。
所沢で特急レッドアローに乗換え「西武秩父」に着いたのは10時前。駅周辺は、平日にも関わらず老若男女の観光客でいっぱい。今年4月にオープンした「駅前温泉 祭の湯」が大盛況のようだ。
迎えの車に乗り「荒川村」へ。奥秩父の豊かな自然に囲まれた村付近ではサルの姿を目にするのはよくあることだが、車道に鹿やイノシシが飛び出してくることも度々とか。(途中「クマに注意」の看板も見かけた)
先方との打合せは午前中で終了(ロケ撮影は6月7日~8日に決定)。「祭の湯」の“呑喰処”で蕎麦を食べ、駅周辺を少し散策した後「レッドアロー」に乗り込んだ。
20日(土)
新宿武蔵野館で、アメリカ映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』を観る。
辛すぎる記憶から逃れられずに、刹那的でひたすら空虚な日々を送る主人公リー(ケイシー・アフレック)の救いようのない絶望と孤独、そして予期せぬ出来事から始まる再生の物語……兄の死により思いがけず後見人となった甥パトリックの為、自分ができる最善の事を考え行動し始めるリーの姿に心を揺さぶられながら、「人を救うのは、人」という当たり前のことに改めて思い至る印象深い作品だった。(映画の宣伝コピーは《癒えない傷も、忘れられない痛みも、その心ごと生きていく。》)
22日(月)
朝から嬉しいニュースあり。
リーガ・エスパニョーラ、エイバルに所属する乾貴士がFCバルセロナ戦で2ゴール、ACミランの本田圭佑もホームのボローニャ戦で直接FKによる今季初ゴールを決めた。
当然、乾の2ゴールも賞賛に値するものだが、私的には、出場機会に恵まれないまま今季限りでミランを退団する本田の劇的「惜別ゴール」が感涙モノ。
彼の強靭なメンタリティと、プロとして弛まぬ努力を続ける姿勢には、心底頭が下がる思い……釜本やセル爺(セルジオ越後)が何と言おうと、声を大にして言いたい。まだまだ日本代表に本田は必要だ!
23日(火)
午前中の早い時間に、めずらしく携帯が鳴った。「明石」のクライアントからのものだったが、電話の相手はあまり面識のない総務のI部長……「はて、何事?」と思ったが、新たな仕事の話「リクルート用ビデオ制作」の依頼だった。
通常、私が映像制作を請負うことはないのだが、先月立ち上がった新しいコーポレートサイトの評判が上々らしく、社長直々「良いホームページを作ってもらったし、ウチのことをよく知っているYさんに頼みなさい」という言葉があったとのこと。
となれば、多少畑違いの仕事でも断るわけにはいかない。何とか期待に応えなくてはと思い「では、私の方で映像制作を手掛けている人間にあたってみます」と返事をして携帯を切り、すぐに代理店の営業部長で長年の盟友JINさんに連絡を取った。(6月一杯で、JINさんは代理店を退社。独立して広告営業の仕事を続けるらしく、「映像制作なら一緒にラジオCMを作ったK社があるし、できますよ、やりますよ」との心強い返事)
25日(木)
前川・元文科省事務次官「記者会見」……
証人喚問要求を拒否する官邸及び自民党の態度に腹が立つのは言うまでもないが、(個人的に)特にムカつくのは政権ベッタリの御用新聞・読売(お陰で巨人を応援する気も失せた)と、文科副大臣ということで度々テレビに映る「元ヤンキー先生」変じて、現在は国家主義的な教育観を展開している自民党所属の衆議院議員「義家弘介」の姿&不遜な態度。
15年近く前、法務省の「人権啓発用冊子」制作の依頼を受け、当時「ヤンキー先生」として様々なメディアで紹介されていた彼の話を載せようという企画のもとに、直接インタビュー取材をしたことがあるが、その際の清々しい印象はどこへやら……
取材中「自分の生き方を見つめ直すきっけになったのは、ヘーゲルの書物を読み、弁証法を学んだこと」と真摯な眼差しで語っていた彼だが、今やアンチテーゼの意味すら忘れた上から目線の嫌なヤツ。とても己の矛盾を相対化しアウフヘーベンしようと考える人間には見えない。
(今の彼を見ていると、あの頃、出来上がった冊子を見せながら「ヤンキー先生、気さくで真面目で偉ぶらない、すごく感じの良い人間だったよ」と友人たちに話していた自分を思いだしイヤになる。彼の恩師・安達先生もその変節ぶりを淋しく思っていることだろう)
(今の彼を見ていると、あの頃、出来上がった冊子を見せながら「ヤンキー先生、気さくで真面目で偉ぶらない、すごく感じの良い人間だったよ」と友人たちに話していた自分を思いだしイヤになる。彼の恩師・安達先生もその変節ぶりを淋しく思っていることだろう)
26日(金)
11時から、赤坂にある広告代理店の会議室で「ビデオ制作」の初回打合せ。
打合せ後、JINさんとランチ。豚の角煮定食を食べながらの話題は主にサッカー。「U20(堂安律、久保建英、小川航基)」「日本代表(本田・香川・大迫・清武・久保裕也・吉田麻也・昌子源)」などなど。
以上。代表戦(W杯アジア最終予選、アウェーでのイラク戦)もあるし、再度の「明石出張」もありそうで、6月も何かと忙しい月になりそうだ。