現在取り掛かっている仕事(コーポレートサイトのリニューアル)の企画&コピーを概ね終え、ちょっと中休みといった感じの昨日……
(今日はUEちゃんが上げてくれたデザインをチェックしながら、miyukiさんを含めた3人でランチミーティング。来月は出張プレゼン&ロケ撮影・インタビュー取材が控えており、まだまだ続く忙しさ……でも、久しぶりに気合いが入っているせいか、なんだか楽しく、頭シャッキリ。なので、バイトは暫くお休み)
3、4日ほど前に届いていた、福岡の友人HIRANO君からの「歌便り」に、ようやく目を通した。タイトルは「八月の蝉」。
若き日のふりしぼるかに鳴き盛る蝉の大群いずこに消えし
蝉しぐる美術館の坂迫りくる「マムシに注意」という看板
鳴くほどに存在示しふと飛びて捕まえがたしもこの夏静か
夕暮に寂しく鳴くは法師ゼミ世界の終り見たかのように
石庭にじっと座る人しゃべる人外人までもが無我をまねるか
福岡の夏も、京都の夏も、統べてひと夏「蝉の声」か……とりわけ今年の蝉は、残暑のしつこさに戸惑ったかのように死に時を忘れ、いつもの年よりずっと長く鳴いていたような気がする。
そういえば、暑い夏に入る前も「歌便り」があった。その際、同封の手紙で、彼が参加している歌誌「はな」の代表である歌人・角宮悦子さんが亡くなられたということを知った。
その惜別の想いが込もった歌に触れ、朝の喫茶店の片隅で胸が熱くなったことを思いだす。
その惜別の想いが込もった歌に触れ、朝の喫茶店の片隅で胸が熱くなったことを思いだす。
生きているからこそさくら目に染みる大きな川のほとりにあれば
桜の季花冷えの空むなさわぎ悩みはいつも他人のことか
ひめやかに転生などと歌いたり夢のゆめかもしれずの思い
彼の話によると、角宮さん亡きあと、精神的かつ物理的な支柱を失った歌誌「はな」は廃刊になるらしい。
(「ダメだよ、発表する場は誰かが引き継ぎ維持し続けないと…」と私は存続を強く勧めたが)
(「ダメだよ、発表する場は誰かが引き継ぎ維持し続けないと…」と私は存続を強く勧めたが)
たとえその場を失くしても、彼にはずっと歌を書き続けて欲しいと思う。その便りを楽しみに待つ「友」もいるのだから。
※先日、「写真集」を送らせてもらった友人たちから、心温まるハガキ、手紙、メールや電話を頂いた。この場を借りて心からの感謝の意を伝えたい。
みんなありがとう。本当に嬉しかった。
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