時計の針は午前1時近く……後半開始早々に痛すぎる2失点目を喫したところで、「これはキビしいなあ」とガックリ意気消沈。流れは最悪、完全に韓国の勝ちパターンになり、さらに止めを刺そうと攻勢を強める宿敵の3点目は時間の問題のように思われ、正直、4対0ぐらいの大敗も覚悟していた。
となると、いくらサッカー好きの私でも敗色濃厚の日韓戦より自分の体力温存が優先するもの。「もう、テレビを消して床に就くか…」という意気地のない考えがチラッと頭をよぎった。
だが、サッカーでは勝利を意識することで油断が生まれがちな2対0が「最も危険なスコア」とされている。しかもイランを延長戦の末に怒涛の3ゴールで退け、強豪イラクを試合終了間際の劇的なゴールで破ってきた今回のU23日本代表は粘り強く、勝負強い。
加えて、冴えわたる手倉森采配があれば、この2点ビハインドの厳しい状況も、何とか突破してくれるのではないか? 数分先に予期せぬドラマチックな展開が待っているのではないか?……と思い直し、その漠たる期待で眠気を振り払い、最後まで若きサムライブルーに声援を送り続けることにした。
すると20分後、期待は現実に……後半22分、MF矢島から見事なスルーパスが途中出場のFW浅野に通り、突進してきたキーパーをループで破る鮮やかなシュートで、まず1点。その僅か2分後、ドリブルで仕掛けた左SB山中のクロスに矢島が頭で合わせ、あっと言う間の同点ゴール。
こうなると2点リードで勝利を確信していた韓国の動揺が激しく、追いついた側の日本が圧倒的に有利になるもの。後半36分、MF中島翔哉のパスを受けたFW浅野が相手をブロックしながらキーパーと1対1になり、冷静に決めて勝ち越し。
今朝のサンデーモーニングで「韓国に2点先取されて、逆転したことなど記憶にない」と中西哲生がコメントしていたように、奇跡的な大逆転勝利でアジアチャンピオンに輝いた。(韓国は組織力・個人技ともに優れた良いチームで、実力的にも日本を上回っているように思えたが、何度も決定機を外し、止めを刺せなかったのが結果的に響いた感じ)
今朝のサンデーモーニングで「韓国に2点先取されて、逆転したことなど記憶にない」と中西哲生がコメントしていたように、奇跡的な大逆転勝利でアジアチャンピオンに輝いた。(韓国は組織力・個人技ともに優れた良いチームで、実力的にも日本を上回っているように思えたが、何度も決定機を外し、止めを刺せなかったのが結果的に響いた感じ)
というわけで、ようやく、2014年のブラジルW杯から続く日本サッカーの悪い流れを断ち切ることができたような気がした決勝の日韓戦。試合後の表彰式まで見たのでかなり寝不足状態だが、もちろん気分は悪くない。
また、この数週間、SB室屋、GK櫛引、DF植田、MF中島、矢島などポテンシャルの高い選手のプレーに注目しながら、試合を重ねるごとに着実に成長し前進するチームを見るのは、とても気持ちのいいものだった。(昨夜、0対2になった時点で寝てしまった人は、今朝、大いに後悔したのではないでしょうか?)
また、この数週間、SB室屋、GK櫛引、DF植田、MF中島、矢島などポテンシャルの高い選手のプレーに注目しながら、試合を重ねるごとに着実に成長し前進するチームを見るのは、とても気持ちのいいものだった。(昨夜、0対2になった時点で寝てしまった人は、今朝、大いに後悔したのではないでしょうか?)
ちなみに、大会のMVPはMF中島翔哉が獲得したが、個人的にMVPを与えたいのは、常にハードワークを惜しまず、攻守のスプリントを繰り返してチームの要となっていたキャプテン・MF遠藤航(かなりミスもあったが)と、明確なプランに基づく大胆な采配で勝利の糸を手繰り寄せてきた手倉森監督。8月のリオでも「試合を一変させる手腕」に期待したい。(日韓戦のMVPは1本のスルーパスで流れを変えたMF矢島に。同点弾も素晴らしかった。)
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