昨日は、新宿で映画。伊勢丹近くのピカデリーで『ザ・テノール 真実の物語』(監督キム・サンマン/製作2014年・日韓合作)を観た。
実話に基づくストーリーの構成は至極単純。意外性なしの予定調和な感動作なので、「飽きずに楽しめ、ラストで泣ける」という以外、気合を込めて書くほどの感想もないが、少しだけ加えると「西洋の舞台芸術(オペラ)を介した東洋人同士(韓国人と日本人)の友情の物語」を通して、日韓のいがみ合いのスケールの小ささ・狭さを感じとる作品である……ということ。反韓・愛国(or反日・愛国)を自認する方々には、ぜひ観てほしいと思う。(主役の二人、ユ・ジテと伊勢谷友介は、なかなか良かった)
で、少し遅くなってしまったが、先日(14日)のブラジル戦の感想をサラッと……
試合前「3-0で、ブラジルの勝ち」と予想だけは立てて見ていたが(正直、初召集の選手が多く、チームとしても固まっていないこの時期の代表戦は全く興奮しない)、結果は想定内の「4-0」敗戦。(ネイマールは、呆れて笑っちゃうほど凄かった)
あまりのやられ様に「怒り心頭」のサッカー関係者やファンも多いだろうが、私はいたって平静。だって、試合前に発表されたメンバーを見た途端(遠征に帯同しなかった香川はもちろん、本田も長友もいない!)、「勝負に行くんじゃなくて、戦力チェック(選手の選考テスト)にこの試合を使う」という監督アギーレの意図がはっきり見えたから……(逆に、ジャマイカ戦から先発を6人も入れ替えたこのメンバーでソコソコの勝負ができたら驚きだ)
あまりのやられ様に「怒り心頭」のサッカー関係者やファンも多いだろうが、私はいたって平静。だって、試合前に発表されたメンバーを見た途端(遠征に帯同しなかった香川はもちろん、本田も長友もいない!)、「勝負に行くんじゃなくて、戦力チェック(選手の選考テスト)にこの試合を使う」という監督アギーレの意図がはっきり見えたから……(逆に、ジャマイカ戦から先発を6人も入れ替えたこのメンバーでソコソコの勝負ができたら驚きだ)
でも、親善試合とはいえブラジル相手なら、メンバーは確実に現時点でのベストを選んで戦うのが当然と考えるのがファン心理。そういう意味では、アギーレの采配と選手の拙さ(若さ)に大きな疑問と不満を抱く気持ちも分からないではない。が、試合後の武藤や柴崎の「初めて世界のレベルを知った。もっと成長のスピードを上げなくてはとても追いつけない」という意味の発言を聞けば、「4-0惨敗」も新生・日本代表が成長を遂げるために通るべき道の一つ。辿りつく目標はまだずっと先にあるし、今から悲観&非難するものでもないだろう。
それより、個人的には少し興味深い兆候を見出した気がする。それは「アギーレ」という指揮官の資質。「ブラジル戦」は、親善試合とは言え放映権料なども含めてサッカー協会にとっては目玉の試合、もちろんテレビ局にとっても高視聴率が期待できる一大イベントのはず。それを、自分の方針を貫き「選考テスト」に利用してしまうとは、かなり肚の座った人物ではないだろうか。
試合の日のテレビ欄で「サッカー王国ブラジルのネイマールだって?それがどうした?日本にはホンダにナガトモにオカザキもいるぞ!カキタニにカワシマに新鋭ムトウもシバサキもいる!W杯後再出発のアギーレ日本が10戦未勝利の黄色軍団相手にガチの真剣勝負!絶対に見逃せない!」と、コチラが赤面するくらい煽っていたテレビ局も冷や水を浴びせられた気分だろう。(私は素直にいい気味だと思う。代表だけじゃなく、取材もせずに海外の受け売り記事や飛ばし記事で紙面を賑わせたり、新戦力をアイドルかスターのようにもてはやすマスコミも成長すべし!)
試合の日のテレビ欄で「サッカー王国ブラジルのネイマールだって?それがどうした?日本にはホンダにナガトモにオカザキもいるぞ!カキタニにカワシマに新鋭ムトウもシバサキもいる!W杯後再出発のアギーレ日本が10戦未勝利の黄色軍団相手にガチの真剣勝負!絶対に見逃せない!」と、コチラが赤面するくらい煽っていたテレビ局も冷や水を浴びせられた気分だろう。(私は素直にいい気味だと思う。代表だけじゃなく、取材もせずに海外の受け売り記事や飛ばし記事で紙面を賑わせたり、新戦力をアイドルかスターのようにもてはやすマスコミも成長すべし!)
まあ、そういうメディアや収益を最重視する関係者にとっては「KY」な監督かもしれないが、物わかりの良いイタリア紳士ザッケローニに代わって新しい色・魅力を出すなら、このくらい頑固な指揮官の方がいいような気がする。(まだ、チームは固まっていないが、細貝や森重をアンカーに置いた4-3-3の進化も楽しみだ)
当然、今回のブラジル戦のように結果次第で風当たりは強くなるだろうが、私としては、サッカー協会やスポンサーの都合に振り回されることなく着実に前進し、良い結果を出し続けてほしいと願っている。(とりあえず、来年のアジア杯に注目!)
当然、今回のブラジル戦のように結果次第で風当たりは強くなるだろうが、私としては、サッカー協会やスポンサーの都合に振り回されることなく着実に前進し、良い結果を出し続けてほしいと願っている。(とりあえず、来年のアジア杯に注目!)
※「ブラジル戦」の選手評価……合格点は岡崎のみ(持ち前の得点感覚はもちろん、足元の技術も驚くほど高くなった!)。落第は川島・田辺・森岡・田中順也(この4人は今後の招集?…まだ、力が落ちるような年じゃないぞ、川島!)
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