2014/05/24

ブルーな日々?



集団的自衛権、ベトナムの反中デモ、タイの軍事クーデター、ウルムチ爆発事件、ナイジェリアの女子生徒誘拐事件、さらにウクライナ、エジプト情勢(合間にASKA逮捕、大どんでん返しのパソコン遠隔操作事件など)……毎朝、新聞を読むたびにムカついたり、悲しくなったり、呆れたりで、かなり気分がどんよりしている今日この頃。
仕事もチラホラ入っているのだが、変な所でアドレナリンを消費しているせいか、アタマの調子がイマイチ上がらず思い通りに進まない。

というわけで、読書量も映画量も酒量も落ちているのだが、とりあえず近況をさらっと……まず先週の話から。

15日(木)は、閉館間近い「吉祥寺バウスシアター」へ。ウディ・アレンの新作『ブルー・ジャスミン』を観てきた。バルセロナ、パリ、ロンドン、ローマと続いたウディ・アレンの映画的ヨーロッパ旅行も終幕のようで、舞台は久々のUSA(サンフランシスコ&ニューヨーク)。ここ数作、ヨーロッパの風情ある街並みを楽しませてもらったせいか、ビジュアル的に些か寂しい気はしたが、作品的には期待に違わず、一癖ある人たちが巻き起こす騒動を皮肉たっぷりに描く、いつも通りのウディ・アレン。
ケイト・ブランシェット演じる「ジャスミン」の勘違い貧乏セレブぶりがやけにオモシロ哀しく、「人生そんなに甘くないよね~」と、結末の哀れさに苦笑いを浮かべながら楽しく劇場をあとにした。

その後、「肉のさとう」で名物のメンチを買い、吉祥寺パルコ8階のスポーツ用品店でサッカー日本代表応援グッズを買い(レプリカユニフォームは高いので、背番号10入りのコンフィットTシャツを4500円で購入……もちろん、ブルー)、「これで、晩メシとW杯観戦の準備は整った」と、気分よく家路についたのだが、それからがいけない。
テレビで安倍晋三が「集団的自衛権」の必要性について、彼の脳の中にしか存在しないようなイミフな例をあげ、もっともらしく説明するのを聞いていたら、どんどん気分は悪化、頭も痛くなってきた。
別に、政治家に豊かな想像力など望みはしないが、個人的な思い入れと妄想によって憲法9条を蔑ろにされては、堪ったものではない。しかも、「国民の生命と財産を守るため」などと言いながら、本当の目的は「国連の常任理事国入り」だとか(そのためには「自衛隊が国連軍として世界に出ていって戦争ができる軍隊になっていなければダメだ」という考えが根本にあるらしい)……正直、アホか、と思う。
「国連常任理事国入り」と「平和憲法」を秤にかけ、70年間「平和国家」として「国民の生命と財産を守る」支えとなっていた憲法を捨て去るなど、代々引き継いできた大切な家の財産を、出世と見栄のために独占したあげく、独りよがりの賭けですべて失うエリート・バカ息子のようなもの。ホント、いい加減にせえよ……と、「常任理事国入りを熱望」する外務官僚たちをまとめて、ボコりたい気分に。

1618日は、はかどらない仕事と家事に追われていただけで、特に書く事もないが、このところ“ながら見”になってしまったNHK朝ドラ「花子とアン」の第8章のタイトルが少し心に引っ掛かった。「想像のツバサ」だとか……子供の頃の遠い記憶だが、その名が強く長く心に残るほど、本当に「村岡花子」訳の本は面白かった(「フランダースの犬」「クリスマス・カロル」「王子と乞食」「ハックルベリイ・フィンの冒険」など)。いまの自分に、その時に広げたはずの「想像のツバサ」が、無傷のまま残っているはずもないが、テレビもなかった小さな部屋で、日々時間が経つのも忘れて、学校の図書館で借りた「少年少女世界文学全集」を、楽しい夢でも見るように読み漁っていた幼い自分を思い出し、今さらながら、「花子とアン」の主人公である「翻訳家・村岡花子」さんに感謝したい気持ちになった。
ドラマ的には、吉高由里子の「村岡花子」も気になるが、個人的には、仲間由紀恵が演じる「歌人・柳原白蓮(役名は蓮子)」の波乱の生涯が、有名な「白蓮事件」を含めドラマ上でどのように展開されていくのかが楽しみ。

で、19日(月)は、わが家の外壁修理箇所の状況確認のため、建築家のIさんが来訪。聞けば、前日、ポール・マッカートニーの公演中止のショックでヤケ酒。完全に二日酔いのご様子……(う~ん、残念&可哀そう)
折角なので、去年の東京ドーム公演の話をしながら、その時のパンフレットを見せてあげたら、振り払った無念さがまたぞろ胸に湧いてきた感じになり、傷口に塩を塗ったようなものだったかと少し反省。
昼メシは、家人を交え3人で、駅前のピザハウスへ。グラスワインを飲みながら(私は3杯、Iさんは1杯だけ)、映画やサッカー談義で1時間超。久しぶりに気分が晴れる楽しい時間となった。

さて、明日は、先日(10日)に引き続き、朝日新聞とJRA共催の「初心者向け競馬教室(REXS)」の2回目ということで、再び東京競馬場へ。今度は「貴賓室」ではなく、ゴール前の「カスタマールーム」に陣取り、レースの迫力を味わうのが目的のようだ。で、メインレースは、3歳牝馬の祭典「オークス」。
天気も良さそうだし、稀代の名牝の呼び声が高い「ハープスター」の姿でも拝みながら、ゴール前の競馬を楽しんでくるつもり。(馬券は当たる気がしないけど)

 

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