2013/01/22

ELVISな日曜日


一昨日は、招待券を手に入れたツレのお供で、エルヴィス映画祭『TRIBUTE TO ELVIS 2013』を観に新橋・ヤクルトホールへ。

毎年恒例となっているイベントらしいが、2本のフィルムの合間にトークショーを交えた4時間半の長丁場(開演12時、終演1630分)にも関わらず、会場は私以上のオールド・ファンでほぼ満席……今年は世界同時中継により15億人が見たと言われる伝説的ハワイ・ライブ「フロム・アロハ・ハワイ」(19731140時・日本時間1930分、ハワイのホノルル・インターナショナル・センターで行われたチャリティコンサート)の40周年ということで、そのフィルムも懐かしの映画『GIブルース』(1960年製作)と共に上映された。

当然、私の目当てもテレビで見た記憶が微かに残るそのライブだったが、上映開始と同時に40年の時を感じさせない圧倒的なパフォーマンスに目も耳も奪われ、胸は高鳴るばかり……「シー・シー・ライダー」を皮切りに、シナトラの「マイ・ウェイ」、ビートルズの「サムシング」、シャンソンの名曲・ジルベール・ベコーの「そして今は」、さらに「愛さずにはいられない」「ハウンド・ドッグ」「ジョニー・B・グッド」などなど。その大半がカバー曲だが、エルヴィスが歌えば全てエルヴィスのもの。鳥肌が立つような熱唱に酔わされながら、ラストに流れた感涙モノの名曲「アメリカの祈り」でノックアウト。目にうっすらと涙を浮かべ“グローリ、グローリ、ハレルヤ♪”とリフレインするエルヴィスの姿に、ジーンと胸が熱くなったまま終演を迎えた。

というわけで、大満足の「エルヴィス映画祭」だったが、このイベントのもう一つのお楽しみは、自他ともに認める熱狂的エルヴィス・ファンの音楽評論家・湯川れい子さんのトークショー。今回のゲストは、元歌手で現在エイベックスエンタテインメント会長の飯田久彦さん……(う~ん、懐かしい名前。60年代に「ルイジアナ・ママ」で一世を風靡した飯田久彦が、今やエイベックスの会長さん!)
71歳という年齢にはとても思えない若々しい容姿と声(74歳になられた湯川さんの声も若く美しいが)、そして辣腕音楽プロデューサーらしからぬ慎ましい態度に感心しながら興味深い二人の話に聞き入った。

その中で、特に面白かったのは古くから飯田さんと親交のあるサザンの桑田くん絡みの話……サザンのデビュー曲『勝手にシンドバッド』は、当時流行っていた沢田研二の『勝手にしやがれ』と、飯田さんが発掘したピンクレディーの『渚のシンドバッド』を合わせたタイトル。『チャコの海岸物語』の“チャコ”は、「飯田久彦」の愛称を拝借したものだったとのこと(ちなみに歌詞中の “ミコ”は弘田三枝子、“ピーナッツ”はザ・ピーナッツ)。

そんな桑田くんらしいシャレとセンス&飯田さんの人柄が感じられる楽しいエピソードに、ひとしきり会場が沸いた後、嫌がり固辞する彼を、湯川さん、MCのビリー諸川さん、そして会場が一体となって引っ張り出し歌の催促……ようやく観念して歌った「ルイジアナ・ママ」が流石の一言!

 
あの娘は ルイジアナ・ママ

やってきたのはニューオリンズ

髪は金色 目は青く

ほんものだよ ディキシークイーン

マイ ルイジアナ・ママ

フロム ニューオリンズ

 
昔より数段カッコいいチャコさんのリズムに乗せられ、私も小さな声で歌ったが、最後の一節……流行っていた頃は、“ロニオリン”としか聞こえず、どういう意味かも分からないまま口ずさんでいたけど、“from New Orleans”だったんだね~

 

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