2012/01/15

沁みるブルースを聴いた


昨夜、NHKの土曜ドラマスペシャル『とんび』(後編)を見た。ドラマ的には無骨な父と優しい息子の情愛&それに関わる人々の心意気を描いたテレビ版「三丁目の夕日」という感じで、満足度は特に高くはなかったが、そのエンディングで流れていた歌は絶品。日本にもトム・ウェイツばりのブルースを歌うヤツがいたんだなあ……と、半ば震えながら聴き惚れてしまった。

曲名は『箒川を渡って』、歌っていたのは「踊ろうマチルダ」……変わった名前だが、調べてみると「踊ろうマチルダ」はツルベノブヒロのソロ・プロジェクト。アーティスト名は、オーストラリアの古い歌「Walzting Matilda」が由来だそうだ。マチルダは荷物の意、「マチルダと踊る」というのは「放浪の旅をする」という意味らしい。

アコーディオンをバックにしゃがれ声で歌われたその歌には、胸を打つというより胸を抉るような野太く深い情感が漂う。本当に久しぶりに聴く男臭いブルース……最後まで『とんび』を消さずに良かった。

で、You Tubeで探したのだが、『箒川を渡って』は見つからなかった。でも、『踊ろうマチルダ』は聴くことができた。







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