2021/04/19

酒屋談義(&セカンド・オピニオン)


とある土曜日。

「今日の夜はワイン」(と勝手に決め)。冷凍しておいたロールキャベツが少しあるので、それプラス、美味い惣菜とパンでもあればOK。と、一駅先の大泉学園にある10年来の行きつけのパン屋「Boulangerie bee(ブーランジェリー べー)」へ。(11時ちょい過ぎ到着。沿線で評判のパン屋さんだけに、店の前には既に10人程が並んでいた)

「これから映画ですか?」「いや、今日は観ずに、即、帰ります」(よく行くシネコンの途中にあり、映画の前に注文だけして、映画終了後に再び立ち寄り持ち帰るのが通常のパターン)と、顔なじみの店員さんと軽く言葉を交わしつつ、ライ麦パンとパン・ド・ミ、「グラーシュ」(牛肉をパプリカで煮込んだシチューのようなもの)&「そら豆とチーズのサラダ(生ハム添え)」などを買い、その足で、かなり立派なワインルームがある地元の酒屋(兼豆腐屋)さんに向かった。

ワインルームには既に先客がおり(年の頃70代半ばの男性)、「さて、どれにしようか?…」と吟味中の私たちに、「入口の横のカゴに入っているスペインワインが店主のオススメみたいですよ」と話しかけてきた。

それを機に「ジブラルタル海峡で、アフリカ大陸を眺めながら、スペインワインを飲むのが夢だった」という、その方と暫しの歓談。

「こんな状況じゃあ、当分の間、海外旅行なんてできそうもないし…(楽しみは)家でワインを飲むだけですよ」(彼)

「海外に行けるのは2年後ぐらいでしょうね。早くて……ちなみに、お酒はワインが主ですか?」(私)

「そうです、そうです。日本酒は、けっこう太っちゃうんで……飲んだ翌朝計ると500gぐらい増えているんですよ。その点、ワインはね、体にもいいし」(彼)

などと、日ごろの飲酒と健康に関わるあれこれを話していたのだが、いつのまにか話題は「東京オリンピック」から「ガースー総理」へ…

「オリンピックもどうするんですかね、こんな状況で…海外から観に来る人もいないんでしょ?」(彼)

「ええ、そうですよね~。もう、とっとと中止にした方がいいと思うんですけど、こと五輪になると菅さんも政府も妙に前向きで止める気ゼロ。まあ、コロナ対策もまったくダメだし、ワクチンもしくじったし、ほかに目を引く政策もないし……で、五輪まで中止にしたら(支持率が一気に下がる)…という感じなんでしょうかね」(私)

すると唐突にこんな言葉が…

「ガースーさん……あの人は悪人ですね。それに比べれば、(色々あったけど)まだ安倍さんの方が…」(彼)

「まあね~…安倍さんもいい人だとは思えませんが、確かに、お坊ちゃん的な滑稽さがあって、まだましかも。菅さんは目つき悪いし、やることも陰湿で不気味ですよね……というわけで、今や私の周りではガースーじゃなくて、単に“カス”と呼んでますけど」(私)

「えっ?カス?!…あーあ、カスね!。でも、それじゃあ酒粕に失礼じゃないですか、ハハハ」(彼)

という感じで、数百本のワインの瓶に囲まれながら、束の間の“地域交流”。

「私はコレを買います」という彼のオススメ通り、スペインワイン「ディエゴ・デ・アルマグロ(レゼルヴ)」を手に、帰路に就いた。

(で、その「ディエゴ・デ・アルマグロ」だが、とても980円とは思えない美味しさ。その出会い以来、ウチの定番ワインになりました)

P.S.

現在、食生活の改善により体重は4ヶ月で約4キロ減。炭水化物を極力減らしている分(ご飯は週1で白米+十六穀米。パンは11枚)、料理のバリエーションも増え、酒もおいしく飲めるし、腹回りのせいで穿けなくなったジーンズやパンツもすんなりだし、今のところいいことずくめ。

なのだが、そもそも食生活を変えるきっかけになった皮膚炎はどうなったかというと……

半年間の治療の効果がまったく得られず(昨年の秋口から3月上旬まで、週1ペースで通院するも悪化の一途)、それまであれこれ薬を変えて“頑張っていた”ドクターも遂に根を上げ「ごめんね」の言葉と共に、某大学病院への紹介状をしたためてくれた。

で、3月中旬、紹介された大学病院で診てもらったところ、なんとこれまでの医者の見立て違い(はっきり言うと「誤診」)が発覚。「脂漏性皮膚炎」と診断されたものが、実は「真菌」の仕業だったという……

しかも、最悪なことにこれまで使っていた塗り薬(ステロイド系軟膏)も、炎症と痒みを抑えるために飲んでいた薬も、症状をさらに悪化されるだけの代物だったという……

もう、唖然、愕然、あの野郎!!…でありました。

(結果、今回の皮膚炎と食生活はまったく関係なかったわけだが、食意識の変化をもたらしてくれた“あの野郎”でもあり、半年間、それなりに一生懸命、私と向き合ってくれたので、特に恨みはない。が、「半年分の治療費を返せ!」くらいは言いたい気分だった)

で、現在は、その大学病院・皮膚科の先生の見立て&治療のお陰で、症状は劇的に改善。皮膚の赤みも、常に気になっていた痒みもすっかり消えて、ようやく安堵の日々。(あと数回は通院する必要があるようだが)

やはり、時にはセカンド・オピニオンも必要だし、それより何より、初めから専門医に診てもらわないとダメなんだなあ、と、自分自身、反省するばかり。(ちなみに、半年間通った所は、小児科・内科・皮膚科の看板を掲げている地元のクリニック)。

聞けば、友人のお母さまも、一時はそう長くは生きられないか、と諦めかけていた頃、別の医者に診てもらった所、それまで処方されていた薬が不適応ということで、薬を変えたら、奇跡のように良くなり、一人で散歩もできるようになった、とのこと。(ちなみに現在97歳だそうで、二重にびっくり)

皆さんも、医者の見立てと薬には、ご用心のほど。

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