「証明写真機」の仕事の引継ぎ研修あり。
西武池袋線の某駅からバスで20分ほどの所に設置されている「写真機」だが、月2回の巡回・集金で3000円程度の請負料(移動費込み)。
この1ヵ所に限れば、自宅からの交通費だけで月1680円(820円×2)、移動時間・往復で約3時間(1.5時間×2)、労働時間1時間20分(40分×2)……という感じで、まったく割に合わない仕事。その駅周辺に私が担当する店が数か所あるので、総計的には何とか帳尻が合うような感じだが、それでも「ここは、いらないなあ…」というのが正直な所。
11月13日(水)
「本契約」のため、「証明写真機」本社へ。
終日研修(9時半~18時半)。覚えること、やることが多過ぎて(売上金の管理も含めて課せられる責任も少なくない)、頭も体も疲れる一日。(「この歳で、こんな詰め込み教育を受けるとは…」と、ついグチがこぼれた)
研修を受けながら「これほどの仕事量で、この請負料?…みんな、よく文句も言わずに働いているなあ」と思ったが“乗りかかった船”。本業も暇だし「何事も経験&勉強」と割り切ってやるほかなし。(もちろん、この歳で我慢と無理は禁物。暫くやってみて「どう考えても、間尺に合わないなあ…」と、心から嫌気がさしたら“即、撤退”するつもりで)
で、本契約・研修を終えて改めて思うのは、今の日本の労働環境の厳しさ・セコさ……この「証明写真機」の仕事も「専門職・技術職」とまでは言い切れないものの(若干の技能を伴うルート点検に、集金・納金・伝票及び作業記録票記入等の少し煩わしい事務作業が付随する仕事)、本来なら正規の社員を雇ってもいいような仕事を、労基法から逃れるために「請負契約」という形で高齢者や主婦にやらせているわけで(「請負契約」にした方が人件費の削減も図れるし、労働の流動化も抑えられ、企業側のメリットは大きいのだろう)、広く言えば、そういう企業の在り方こそ現在の日本社会の閉塞感を生みだす一因になっているように思う。
(そんな会社の仕事だが、今のこの国に高齢者が何の不満も不安もなく行える仕事などあるはずもない。私も多くの高齢者と同じ「生きづらさ」を抱える一人であることを自覚しつつ、できるだけ気持ち良く働けるように努めたいと思う。まずは仕事に慣れないと)
11月14日(木)
終日、引継ぎ研修(5ヵ所)。
11月16日(土)
「沢尻エリカ、合成麻薬MDMA(通称:エクスタシー)所持の疑いで逮捕」……
在日朝鮮人の女子高生役を演じたデビュー作『パッチギ!』(2005年)で、まだ18歳の彼女を観た時から、「この娘はきっと、凄い女優さんになるだろうなあ」と、その可憐な容姿と抜群の演技力、そして気高さ漂う独特の存在感に見惚れ、ファンの一人として息の長い活躍を期待していた私も、只々「残念」というほかなし。本人にとっても日本映画界にとっても、本当にもったいない話だと思う。(薬物依存は「犯罪」と言うより「病気」。今後その病気の治療が、心無いバッシングや誹謗中傷によって妨げられないことを願うばかり)
11月20日~25日(水)
「引継ぎ業務」は19日ですべて終了。結局、私が担当する写真機は7か所8台。集金を含めて週2ぐらいのペースで回れそうな感じだが、その分、請負料は低め。聞けば、誰でもスタート時は8台程度で、仕事に慣れるにつれて徐々に増えていくそうだ。(長くやっている人で18~20台、平均で12~15台程度とのこと……私自身は“台数”より効率性。たまに本業も入るので、今の担当場所から近くて週2~3で回れる台数がベスト。多少の収入増より時間を優先したい)
ということで、“独り立ち”初日を迎えたわけだが、いきなり集金上のトラブル発生。(集金票に表示された売上金額と“金庫”のお金が、何度数え直しても、合わない!)
本部に連絡しても原因が分からず、結局、コールセンターに頼んで投入されたお金が溜まる所の部品を交換してもらうことに……集金額の不足分はとりあえず自分のサイフから出して補填。その旨を管理本部に伝えて機械を離れたが、30~40分で終える予定が2時間もかかってしまった。(コールセンターの人に「最初にこういう滅多にないトラブルを経験しておくのも、悪くないと思いますよ」と変な慰められ方をしたが、何とも先行き不安な幕開け)
以降25日まで、写真機内でのトラブル対応や色調整、種々の伝票整理・タブレット入力・ペーパー注文などなど、仕事漬け。(マニュアルや伝票見本、研修時のメモなどを一々確認しながらの作業なので、写真機内でも自宅でも時間がかかるのは致し方なし。慣れてくれば手早くやれるはず)
今日(28日)も巡回に出かけたが、「ペーパー交換」もスムーズにやれたし、引継ぎ時から気になっていた機械の不具合も“パソコンのシャットダウン→再起動”で解消することができた。(慣れれば簡単に出来るようなことに、ちょっとした達成感を覚えるのは“新米”なればこそ)
スタートから一週間が経ち、仕事に慣れるにつれ気持ち的にも少し余裕が出てきた感じ。来週は、映画を観に行く時間もとれそうだ……
あっ!その前に、年賀状を作らなきゃ!!
あっ!その前に、年賀状を作らなきゃ!!
(今年も友人のY君から制作依頼あり。自分の分も含めて、MIYUKIさんとUEちゃん、写真&デザインよろしく!……まだ、コピーは手つかずだけど)
※明日(30日)は仕事の“自主練”。通常巡回時の作業手順などを“おさらい”すべく、同行研修の際にお世話になった年下の先輩Nさんの仕事に付き合わせてもらうことになった。
P.S.
「桜を見る会(桜事件)」……
政治・行政の私物化、ここに極まれり。と言った感じだが、火中の悪玉・安倍首相や菅官房長官はもとより、「証拠隠滅」を図りながら、その官邸の嘘や詭弁を、子どもじみた言い訳を繰り返して必死に庇おうとする内閣府の役人たちの情けなさも異常の域。
以前は私も、我が身可愛さで(心ならずも?)権力におもねるその姿を「哀れ」と思って見ていたが、「国民全体の奉仕者」という立場を完全に捨て去った今の彼らに「哀れ」を感じることはない。ただ軽蔑するのみ。日本の行政を担うべき集団が、日を追うごとに、無能な人間の集まりにしか見えなくなってしまったのは、私たち国民にとっても不幸なことだと思う。
一方、メディアに目を向ければ、公選法及び政治資金規正法違反の疑いが濃い案件にも関わらず、「(自らではなく)野党が追及」などという書き方で責任逃れのヘタレ記事を垂れ流す新聞(朝日!)や、「沈黙」という形で政権を擁護するテレビ局(最早「共犯」と言っていいかも…NHK!)など、政権同様に、国民がこの問題に飽きるのを待っているかのような体たらく。
で、それらと同様、なんかおかしくない?と思うのは、支出が“予算額の3倍”の「桜を見る会」だけじゃなく、嘘を重ねて招致した五輪やトランプに媚びて買った(買わされた)戦闘機などには湯水のようにカネを注ぎ込むのに、教育・子育て・福祉・年金などの話になると、途端に国は借金だらけで貧乏だから切り詰めろとか、その財源として「消費税(増税)」が必要だ、という話になること……(もう、瀕死の民主主義のみならず、国全体が脳死に近い状態かも?)
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