2019/11/18

11月のメモ①

11月2日(土)
先月の『細い目』(監督:ヤスミン・アフマド/2004年製作、マレーシア)に続き、今は亡きヤスミン・アフマド監督の最高傑作と言われる『タレンタイム~優しい歌』(原題「TALEN TIME」)を観に「アップリンク吉祥寺」へ。

上映1時間半前に「アップリンク」到着。チケットとパンフレットを購入した後(何と残り3席!)、
“我が青春の街”吉祥寺をそぞろ歩き……南口徒歩1分、古いビルの地下にある蕎麦屋「ほさか」に入った。
(「ハモニカ横丁」から居酒屋「峠」が消え、紫煙漂う薄暗いジャズ喫茶「FUNKY」は小洒落たバー&キッチンに変身。井の頭公園に降りていく階段の脇にあった珈琲店「もか」の姿も疾うになく、地方都市の商店街のようなホンワカした雰囲気が好きだった駅ビル「ロンロン」は、どこにでもある“おしゃれ”がウリの「アトレ」にかわり、その中にあった品揃いの良い本屋「弘栄堂」もどこかへ行ってしまった。今の吉祥寺に“我が青春”の痕跡なし。50年という長い月日を経て、随分と味気ない街になってしまったなあ…と思う)

で、とろろ蕎麦を食べながら、ちょっとだけパンフレットを覗いてみると、冒頭こんな言葉が……
「私は国境がきらいです。私は人間と人間とを恣意的に分断することがきらいです。私は、ただシンプルにヒューマニティについての映画を作りたいのです。」
「私にとって映画は、人間に、人間であることを思い起こさせてくれる、格好の機会を与えてくれるものなのです。」(Words from Yasmin)

その言葉通り、静かに深く心を揺さぶる映画『タレンタイム』……音楽コンクール(タレンタイム)に挑戦する高校生とその家族を通して、多民族国家マレーシアの日常に潜む「分断と対立」、それに伴う人々の心の葛藤を描きながら、融和と共存の未来に贈る希望の物語として結実させたことに、心からの敬意と感動を覚えた。(まさに、“民族や宗教の壁を軽やかに超えるヤスミン・ワールド”。宝物のような作品を遺してくれたヤスミン・アフマドに深謝!)

11月4日(祝・月)
柳家小三治の「独演会」を聞きに、新富町の「銀座ブロッサム」へ。(内容は前回のブログに記載済)

11月5日(火)
池袋で飲み会あり。会場は西口から徒歩5分の「ino(イノ)」、面子はY君&MARIちゃん、O君、私の4人。
酒席の話題は、政治、映画、仕事、音楽(あいみょん、山下洋輔、寺久保エレナ、井上陽水…)、俄然面白くなってきた『いだてん』(阿部サダヲ、森山未来、仲野大賀、浅野忠信…)など。

で、一番、話が盛り上がったのが、「台風19号の被災地で深刻なボランティア不足」というニュースの件。

まず、自由意思であるボランティアに「不足」という言い方がおかしいし、災害復興において自発的に手伝ってくれる人(無償ボランティア)を当てにしている時点で大間違い。(もし仮に「必要ボランティア数」などという目算を立てている行政があるなら、それはただの怠慢)
要するに、国も県も市も金を出したくないから「タダで働いてくれる人が足りない、もっと増やすにはどうしたらいいか」と言っているだけ(外国人労働者を含め、そんな国で働く人の給料が上がるわけがないし、人々の暮らしが良くなるはずもない)。まさに「ドケチ国家の正体見たり」という感じだが、素直で優しいMARIちゃんは「私にも何かできることはないかしら?…」と心を痛めていたらしく、私とO君の話を聞きながら「そうか……知らなかった。すごくナットク。勉強になる」と気持ちスッキリになった様子。(その間、酒が入って楽しげなO君から「俺たち2ヶ月に1回ペースで会っているのに、ホント話が尽きないね~」との言葉あり。やはり「持つべきものは友」ということ)

2次会は西口公園近くの「ビストロ魚金」でワインとチーズ&ソーセージ。夜10時散会。

11月8日(金)
隣駅の「Tジョイ」で、白石和彌監督の新作『ひとよ』を鑑賞。
期待に違わぬ作品。キャスティングも文句なし。田中裕子、佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優、佐々木蔵之介、筒井真理子……みんな良かった。

夜は「誕生日前夜祭」ということで、家人とワイン&ステーキ。

11月9日(金)
67回目の誕生日……
朝、パソコンを開くと、MIYUKIさん&UEちゃんから「HAPPY BIRSDAY」メールあり。
(Thank you so much!)


昼前、息子夫妻から「靴」のプレゼントが届いた。ナイキの「AIR FORCE1」というスニーカー。
スタイリストの息子曰く「不朽の名作」とのこと。(二人に「ありがとう!」)





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