2018/11/27

韓国3人旅①


11月12日から15日まで、3泊4日の韓国(ソウル+百済)ツアー。(同行者はツレと義姉)


1日目
11時過ぎのジンエアーに乗り、仁川国際空港に着いたのは14時半頃。着後、ツアーバスに乗り1時間ほどでソウル市内へ。(ツアー客は総勢25名。男性は私を含めて4人、予想通り圧倒的に中高年女性が多かった)

車窓からソウルの街を眺めると、まず目に飛び込んでくるのは看板広告・案内板・店舗の窓などにデカデカと書かれたハングル文字。一瞬、不思議な記号の中にいるような気分になるが、メチャメチャ幅の広い道路を無数の車が凄い勢いで行き交う様や小さなエリアに密集して立ち並ぶ高層マンション(こちらでは「アパート」と呼ぶ)の姿など、東京とさして変わらない風景が眼前に広がり、外国に来た感じがしない。(郊外に小さな山が幾つか見えたが、街には緑も少なく、PM2.5の影響だろうか遠くの空が霞んでいた)

最初の見学場所は「北村韓屋村(プクチョンハノクマウル)」。
北村(ブクチョン)は、世界遺産になっている『昌徳宮(チャンドックン)』と『景福宮(ギョンボックン)』という王宮の間にある街並みのことで、韓屋(ハノク)と呼ばれる伝統的な作りの民家が多く残る場所。現在は一般の人が生活する住居地域だが、朝鮮王朝時代は王族や高級官僚たちの住居街だったそうだ。
近年は、「冬ソナ」をはじめドラマのロケ地としても知られ、多くの韓流ファンからも注目を集めているとのこと。見学時間は約20分と少し短め。坂道と外国人観光客の多さ、そして豪華なチマチョゴリ(を着た女性たちの姿)だけが印象に残った。




次に向かったのは、ソウルの中心部を流れる人工河川「清渓川(チョンゲチョン)」。
人工といっても、もともとは人の手で造られたものではなく、約40年前までソウル中心部の西から東に流れていた立派な川だったが(全長約8キロ)、李氏朝鮮(朝鮮王朝)時代から市民の生活排水を流す川でもあり下水の臭いや洪水などの問題が常にあり、何度も工事を繰り返したものの改善されず1978年に暗渠化。その後、ソウル市民の復元を求める声の高まりの中、2002年4月のソウル市長選で「復元」を公約に掲げた李明博〈イ・ミョンバク〉が当選したことを機に復元事業が始まり、2005年に世界的な注目を集めた大工事の末、復元したそうだ。(ここも20分ほどの見学・散策……“ソウル市民の憩いの場”らしいが、この日は私たちを除いて人影もまばらで、どこか寒々とした印象。噴水もオブジェも水の流れも“作り物っぽさ”満載で、観光スポットとしての面白味は薄く感じた)


その後、ツアーバスは“韓国のアメ横”と称される「南大門市場(ナンデムンシジャン)」へ向かい、降りるとすぐに夕食タイム。
市場に向かう人波を縫いながら、ガイドの申さん(自称、昔は「吉永小百合」、今は「岸本加代子」似の50代の元気な女性)の案内で入った所は、ちょっとノスタルジックな「大衆食堂」……韓国語(ハングル)・日本語併記のメニューを見ながら3人が頼んだのは「石焼ビビンバ」「餅いり餃子鍋」「海鮮チヂミ」&ビール。3品とも価格通りに(1品あたり7000~10000ウォン。10000ウォン=約1000円)至って普通の味で、特に“美味い!”と感嘆するものはなかったが、キムチやナムルなど小皿に盛られたおかず(パンチャン)はすべて無料で“おかわり自由”。その気前良さが実に嬉しく、十分に満たされた気分に。食後は、20分ほど市場を散策しながら時折カメラでパチリ、パチリ…。










ライトアップされた「南大門」をバックに記念撮影した後、バスに乗り込み、向かった先はソウルの夜景を一望できるという「北岳スカイウェイ」。

途中、交通渋滞に巻き込まれ、申さんから「韓国では毎日のように市民デモがあり、その影響で車が渋滞する事が多い」とのアナウンスあり(韓国の人たちにとってデモは日常的な光景であり、それによる渋滞もごく自然に受け止めている様子)。さすが、学生・市民の手で軍事政権を倒して民主化を勝ちとった国。
政権の欺瞞性に気づきながら、それを追及せず、抗うこともしない自らのだらしなさを棚に上げ、「野党がだらしないから(政権を追い込めない)」と、その責任をすべて野党に押しつけることで、政権及び与党の支持率維持(&上昇)に加担している日本の世論やマスコミとは大違い。旅の束の間、隣国の民主主義と市民のパワーがとても羨ましく思えた。

で、北岳から見たソウルの夜景だが……都会のイルミネーションに慣れきっている人間からみれば、ごく普通の街の輝き。同行者たちも「この寒さの中で夜景を見せられても、あまり嬉しくないよね~」という感じで、これまたお年寄りご一行様にとっては魅力に欠ける場所。5分かけて展望台に上り、僅か23分で観賞を終え、冷気に体を震わせながらバスの中へと急いだ。


20時過ぎ「イビスアンバサダーホテル仁寺洞(インサドン)」着。22時過ぎ就寝。




0 件のコメント:

コメントを投稿